一人人海戦術

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原点

2014-02-10 19:33:39 | 言葉の正しい使い方

国語辞書 - goo辞書』によれば、

げん‐てん【原点】

1 長さを測定する場合に基準となる点。

2 物事を考えるときの出発点。「―に帰って考えなおす」「戦後思想の―」

3 《origin》数学で、座標の基準になる点。平面・空間では座標軸の交点、数直線上では0点。

4 マージャンで、勝ち負けをはかる基準となる点数。

 

昨日、舛添要一氏が東京都知事に当選した。そこで、『連載第2回:舛添要一が語る「政治家としての舛添要一」: 舛添要一(ますぞえよういち)公式ブログ』にも有るように、「私が政治家を志した一つの原点は、認知症になった母の介護です。」と未だに言っていたのに衝撃を受けた都民も少なくないことだろう。少なくとも文系の人間が幅を利かす現代社会においては、上で引用した意味の2番目、すなわち、物事を考えるときの出発点としての意味で「原点」ということが多い。

しかしながら、彼は1番目か2番目としての意味で使っているのではないか。介護であれ、子育てであれ、何者かを世話するというものはかなりの労力と時間がかかるのは明らかであり、点どころか線だか面だか立体だかが必要に感じるくらいである。でも、彼の人生にとっては恐らく一点に過ぎなかった。ちょっとやるふりをしただけというのが本当だとしたら。言葉としては数学的には正しい。いや、下手をすると、政治的宣伝としての4番目の意味、つまり単なる得点に過ぎないのではないか。いずれにせよ、言葉としては正しい。背筋が寒くなるほどに正しい。

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出演 角野友基 他

ヒアトゥデイ株式会社

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