一人人海戦術

世界の3%くらいの人に納得してもらえばいいかなと考える、オメガ・ブロガーを目指してみようか。

田母神俊雄論文の問題点

2014-02-06 19:55:56 | 政治

田母神俊雄氏の名前が都知事選に出てきて、mugiさんの『トーキング・マイノリティ』での侵略国家に関する議論を思い出した(『侵略国家について その①その② - トーキング・マイノリティ』 ご参照)。問題の論文は字数制限が厳しかったのか、それとも慌てて書いたのか、「貧弱」、「もっと調べてから書け」という印象を私も受けたが、かなり決定的な間違いとしては、「イギリスがインドを支配したが、インド人のために教育を与えることはなかった」、「インド人を士官学校に入れることもなかった」のくだりで、高校は地理を選択して、インドに詳しくない私でも、何を言い始めるのだと唖然とした。mugi女史によれば、植民地時代にインド人士官がいたのはもちろん、KCIOこと「国王任命インド人士官」が存在した。ただし、KCIO以外の一般インド人将校はせいぜい大尉止まりだったそうだ。

しかしだ。事実誤認がひどい部分はこれくらいなもので、日本人の立場を擁護しようと歴史家でもない人が頑張ってみた点を、それなりに私は評価している。あの事件は、専門外の分野で稚拙な文章を書いたことが注目されると職を追われなければならないという先例を作ったわけだが、これから、この不文律を厳密に適用すれば、誰も何の仕事にも付けなくなりかねない。少なくともマスメディア関係者は、マスメディアの内情を暴いた文章以外は、怖くて一文も書けずに沈黙しなければならなくなる。それを分かってマスメディアは彼を非難していたのだろうか。

しかるに一方、他の有力な対抗馬としては、誰とは言わないが、

奥さんが宗教団体の幹部っぽいとかいうのを度外視しても、結構な額の政党助成金を使ってはいけないことに使ったらしい、金に汚いだけでなく、女性とお年寄りに優しいふりをして彼らを利用しようという奴。

民主党などが推していると言うだけで誰も受け付けないだけでなく、反原発だけの人。

そして、私が生理的に受け付けない「人権派」の人。

そもそも、この3人の共通点は外国人参政権推進派であり、仮に優れた人物であっても全く容認できない。そういう訳で、発明家やIT屋や「笑いどころが分からないお笑い」に比べれば消去法で田母神俊雄氏を選ばざるを得なくなった。

投票予告終わり。

 

それから、田母神俊雄応援団の一人、葛城奈海女史だが、かつて皇后をやたらと輩出した葛城氏って絶滅したのかと思っていたら生き残っていたのだなと、同じ武内宿禰を祖とあおぐ私としては妙に感動した。

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2 コメント

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引用ありがとうございました (mugi)
2014-02-06 21:48:41
こんばんは。

 拙ブログの引用並びに読者登録を有難うございました!件の記事は2008年11月にアップしたものでしたね。あの時点で田母神氏が都知事選に立候補するとは、誰が予測できたでしょうか?

 候補者の中では私も田母神氏が都知事に当選してほしいと思っていますが、状況は難しそうですね。貴方が初めに挙げた人物が優勢なようですが、3人の中では反原発だけの人や「人権派」の人よりはマシかも。

 それにしても、貴方の祖は武内宿禰だったのですか。明治時代、旧南部藩から宮城県に移住した私の父方の家系では、古代の有力な豪族とは無縁でしょう(笑)。
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いえいえこちらこそよろしくお願い致します (LiX)
2014-02-13 18:36:44
いつもお世話になっております。私は外国人の結構多い地域に住んでいるので、田母神氏が敗れたのは残念というより、困りました。
九州の南の端とかに、ぽつぽつと武内宿禰の子孫を名乗る一族がひっそりと暮らしていて日の丸を守っていたとは、まさか誰も思わないでしょうね。
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