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nonfiction in fiction

「下井津ビル(仮)」#012【2007.05.03】稽古場日記。

2007-05-03 00:00:00 | 【02】下井津ビル(仮)
今回の日記はスタッフの松本隆志さんです。

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【演出・松本より】
気が付けば、本番当月となりました。
しかし稽古としてはここからが正念場。

「下井津ビル(仮)」は、試験的な公演です。
一体どの辺が試しの部分になるのかといえば、
この演目をやる事それ自体がそもそも試験的。

『脚本が面白くなければ芝居はつまらない』。

そんな通説があり、概ねの事実でもあります。
でも、「面白い脚本=面白い芝居」ではない。
面白い脚本を演出と役者が殺す事もあります。

「下井津ビル(仮)」に関して言いますと、
ぶっちゃけ、面白い脚本ではありません。

書く時点で作品に思い入れを込めていません。
なので、普通に読んでも心には何も残りません。
純粋な読み物としては完全に粗悪品なのです。


あの人はこれが他の誰かよりも得意だ。
あの人はこれをやりたがっているだろう。
あの人はこれで新たな引き出しが増える。

ただ、今回の役者陣の事だけを考えながら書きました。
役者の力で面白くする演目。それが「下井津ビル(仮)」。


『あの役者がやるから面白い』。
そう思って頂けたら幸いです。

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松本さんからの次回日記指名は藤川英希さんです。


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