⁵³Mn 25 28 52.9412901(9) 3.74(4)E+6 a 7/2-
⁵⁴Mn 25 29 53.9403589(14) 312.03(3) d 3+
⁵⁵Mn 25 30 54.9380451(7) STABLE 5/2-
⁵⁶Mn 25 31 55.9389049(7) 2.5789(1) h 3+
⁵³Mn ------------ 24共有進化形態(30追加) 準安定
⁵⁴Mn ------------ 24共有進化形態(30+5 追加)
⁵⁵Mn ------------ 29共有完全形態 安定
⁵⁶Mn ------------ 進化形態(ホウ素型 中性子+6)
⁵⁷Mn ------------ 進化形態(ホウ素型 中性子+7)
この辺りの奇数原子番号の安定同位体は、中性子の数が五つ多い状態になっており、唯一その同位体だけが安定している。この辺りの原子核に含まれる中性子の数が陽子よりも多くなるのは、進化形態が極太の支柱を形成するためだと考えられるが、中性子の数が五つ多い状態で安定する理由は分からなかった。そこで、新たな進化形にホウ素型を加えて中性子の数が五つ多くなる理由を考える。
安定Mnは、必ず中性子の数が五つ多くなる必要がある。
⁵⁵Mnは、完全形態であるから極太の支柱も追加の支柱もないシンプルな構造をしている。このように、余分な要素が全く無い基盤構造に如何して五つの中性子が余分に必要なのか?
⁵⁵Mnは、29共有完全形態なので250本の支柱で構成されている。また、5本が束ねられた太い支柱の数は29本あるが、10本束ねられた極太の支柱は存在しない。このように、極太の支柱や追加の支柱が無い完全形態には、中性子を余分に取り込むような仕組みはないように見える。
上記の⁵⁶Mn進化形態(ホウ素型 中性子+6)には、中性子が余分に六つ含まれていることが分かる。この延長で考えれば、⁵⁵Mnは、進化形態(ホウ素型 中性子+5)に相当するので中性子が余分に五つ含まれている必然性があるのだが、進化形態(ホウ素型)とは何だろうか?
29共有完全形態は250本の支柱で構成されているシンプル形態ですが、225本の構造体に25本の支柱を溶け込ませた構造と同じだと考えることもできる。
225本の構造体を考えれば、¹⁰Bの支柱45本を五倍すれば225本の構造体になることが分かる。即ち、¹⁰B構造の支柱45本が全て五本に束ねられた太い支柱で構成されていればよい。
すると、⁵⁵Mnは、29共有完全形態でありながら¹⁰B構造の支柱40本が五本に束ねられた太い支柱で構成され、5本が10本の極太の支柱で構成された特殊形態を持ち合せていると考える事もできる。この¹⁰B構造がホウ素型に相当する形態で、この辺りの元素はホウ素型が違った形で現れて来る。
上記の理由により、安定Mnが29共有完全形態でありながらホウ素型にもなりうるために、必然的に中性子の数は五つ多くなっているのだと考えられる。