☆新鮮つがる日記☆

青森県津軽地方の旬な情報をお届け!観光の情報に限らず、文化・生活など様々な面から津軽の魅力を全国の皆様にお伝えします!

けの汁ってなぁに!?

2008年03月01日 08時37分18秒 | Weblog
 おはようございます!最近は湯たんぽで低温ヤケドをして、足が痛くてびっこひいていた事務所葛西です!
 
 今日は津軽の冬の名物料理「けの汁」をご紹介します!
 けの汁は地域や家庭によって、材料、切り方、味付けなど調理の方法が異なります。

 多くはだいこん、にんじん、ごぼう等の野菜類とふき、わらび、ぜんまい等の山菜類、それに油揚げ、豆腐、凍み豆腐などの大豆製品を基本的な材料としていて、これを刻んで煮込み、みそやしょうゆで味付けした素朴な料理です。
 
 けの汁は津軽だけの特有の郷土料理ということではありません。
 青森の隣の秋田県でも「きゃの汁」「きゃのっこ」などと呼ばれて津軽のけの汁と同じような料理が作られていました。
 また、文献にも北海道、岩手県でもけの汁が作られていたことが記されています。
 
 昔はけの汁が東北地方にひろく分布していたのではないかと思われます。そして意外なことに、九州宮崎県の宮崎郡佐土原地方のお盆料理に「かいのこ汁」と呼ばれるけの汁に類似した料理がありました。
 
 けの汁は小正月と深い関わりをもち、古い昔から津軽に伝わってきた料理です。昔は小正月の前日の十五日までに作り、十六日の朝に仏前に白粥とともに供えた精進料理でもありました。
 
 また、近年までは女たちが小正月をくつろぐための作り置きの料理でもあり、そして栄養豊かな保存食でもあったとの事です。
 
 調べてみると意外に歴史の深い津軽の郷土料理「けの汁」。冬の津軽にいらした時はぜひ召し上がってみて下さい