兵庫県加東市の青山医院の日記です!

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介護の知恵袋~話しかけるときの配慮~

2023年03月11日 | Weblog

昨日は日中は暑いくらいの気温になり、子供たちは外遊びを楽しみました。

学校も卒業式や修了式が近づいて、変則的な時間割になっていますね。

インフルエンザもまだまだ流行しており、娘の小学校では学級閉鎖も出ています。

このまま修了式まで無事に過ごせるといいなと思っています。

 

 

さて、高齢になるといわゆる「耳が遠くなる」といわれるようになります。

耳の聞こえが悪い つまり「難聴」といわれる状態です。高齢者の難聴の原因はやはり加齢によるものですが、お年寄り一人ひとり、実際の難聴の程度には割と個人差が大きくあります。

 

加齢による聴力の低下は加齢性(老人性)難聴と呼ばれ、だれにでも起こりうる現象です。

聴力が低下する時期も程度も様々ですが、普通、高音域から聞こえづらくなります。耳が聞こえづらくなって生じるトラブルには、

・聞き返しが増えることで嫌がられる

・聞き誤りが誤解を生み、人間関係が悪化する

・見当違い、つじつまが合わない応答が増えて、病気を疑われる

・話を最後まで聞かないと勘違いされる

・イライラすることで、怒りっぽくなったと周囲に避けられる

などがあります。

 

難聴は高齢者自身が自覚するより先に、周囲の人が気づく場合がほとんどです。

そうしたことから、心理面の影響がいろいろと出てきます。周りから疎んじられているという「疎外感」や会話で十分満足できない「孤独感」を感じるようになり、ついには周りに迷惑がられている自分はいないほうが良い と考える人もいます。

 

ただし、単に耳垢がたまって聞こえが悪くなったということもあります(少し前に実際に外来でそのような方がいらっしゃいました)。ですから、周囲の人が「最近、耳の聞こえが悪くなった」と感じたら、ぜひ一度、耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。耳の聞こえにくさを放置すると認知機能の低下とも関連してくると言われています。耳鼻科受診の上で、必要あれば補聴器の使用など検討してみてください。

また、聞こえが悪い方とお話しするときには 

・表情が見えやすい明るい部屋で

・窓などは閉めて、テレビや音楽などの別の音がないように消して

・低めの声で ゆっくり、はっきり、区切りながら話す(高音のほうが聞き取りにくい)

・相手の顔を見て 正面から話す

など、環境整備も配慮するとよいと思います。

 

本日も外来日です

よろしくお願いします。

 



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