兵庫県加東市の青山医院の日記です!

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鶏肉の生食は危険です

2024年09月06日 | 病気

新学期が始まり、1週間がたちました。親子ともなれない生活で ちょっと疲れました。

夏休みにダラダラしすぎたせいで、子供たちも毎日疲れているようです。

 

先にお知らせです。液体窒素が入荷しています。いぼ・首いぼ・老人性いぼなどの治療が可能ですので、必要な方は来院してください。

 

さて、お盆時期から ここ最近にかけて、鳥刺し・たたきなど を食べて、かなりひどい 食中毒になる方が 散見されました。

鳥の生肉に関係した食中毒でしたので、おそらくカンピロバクター腸炎であろうと考えます。

発熱や嘔吐・下痢など また頭痛や倦怠感などの症状が出ます。たいていは1週間ほどで完治してきます。

 

食中毒の原因菌の半数以上がカンピロバクターと呼ばれる細菌です。

カンピロバクター菌はニワトリや牛をはじめとした家畜や多くの動物が保菌している細菌です。

一般に市販されている鶏肉のカンピロバクター汚染率は20-40%とする報告と60-90%とする報告などばらつきがありますが、

いずれにせよ、高い汚染率が示されており、鶏肉の生食=カンピロバクター腸炎の危険性があると考えてもよいと思います。

食鳥処理後の鶏肉のカンピロバクター汚染率67.4%(厚生労働科学研究報告「食品製造の高度衛生管理に関する研究」だそうです。

 

カンピロバクターは加熱調理で死滅します。

そのため、カンピロバクター食中毒の予防方法は、
(1)食肉を十分に加熱調理(中心部を75℃以上で1分間以上加熱)することが重要です。
二次汚染防止のために、
(2)食肉は他の食品と調理器具や容器を分けて処理や保存を行う、
(3)食肉を取り扱った後は十分に手を洗ってから他の食品を取り扱う、
(4)食肉に触れた調理器具等は使用後洗浄・殺菌を行うことも必要です。
 
潜伏期間が2-7日程度と比較的長いのが特徴です。
 
鳥の生食での発症ですが 鶏肉の鮮度には関係ありません。
高級店・鳥専門店だから大丈夫 という問題でもありません。
重症化が比較的少ないため、牛生肉のように法的な規制がないのが現状ではありますが、ひどい食中毒の症状ですので、鶏肉含め お肉は生を避けるのがよいと思います。
 
 
ぜひ参考にしてください。
 
 
 

 
 
コメント
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