兵庫県加東市の青山医院の日記です!

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花粉皮膚炎

2023年03月10日 | 病気

スギ花粉が関西地方では今がピークのようですね。

ニュースで報道されるたびに憂鬱ですし、外に出れば遠くの山はかすんでいて、車には黄色い粉がうっすらと・・・

私は特に目の症状がつらいので、点眼薬を握りしめて過ごしています。

長時間、外で過ごした後は目があけにくくて、頭痛まで・・・

 

そんな花粉はお肌にも影響をあたえます。

この季節、肌荒れやかぶれなどがひどくなる人はいませんか?

もともとアトピーがあるのもありますが、私自身は春は首の痒みとかぶれが出やすい季節だと感じています。

ちょうど冬から春に季節がうつる時期に花粉が飛び、揺らぎ肌にダメージを与えるのですが・・・

 

花粉による肌あれは「花粉皮膚炎」とも呼ばれます。花粉が多く飛ぶ時期にトラブルが出るものです。それ以外の時期には症状が出ないのが特徴です。

花粉にさらされやすい まぶたや頬・首といった場所に多く出ます。

そういった場所が赤くなったり、乾燥したり、刺激を感じたり・・・ひどい場合は腫れてぶつぶつができる人もいます。

はっきりとした症状が出なくとも、お肌の表面がざらついてお化粧のノリが悪くなったり、いつもの化粧品がしみてしまう といった症状も出たりします。ジクジクした状態 というよりは乾燥がひどくなるので、アトピーの湿疹が悪化したようになることもあります。

 

眼の痒みに伴って、こすってしまったり、首が痒いので引っ搔いてしまうなどの刺激が加わると悪化します。

 

肌表面についた花粉での刺激によるアレルギー反応の一種です。肌のバリア機能が低下して、そこで炎症を起こしてしまうことが原因と言われていま()

 

そのため、肌を守るケアが必要です。

保湿がとくに大事になり、水分を補い 油分でふたをする そういった基本のケアを徹底します。

さらに、UVケアや軽いパウダーなどで肌に直接花粉が付かないように保護をします。

マスクや眼鏡 ハイネックの衣類や首スカーフなど 肌を保護することも有効です。花粉を自宅に持ち込まないために洗濯物の外干しも避けた方が良いです。特に寝具類は外に干してしまうと寝ている間まで花粉に暴露されてしまいます。

定期的に洗うことは好ましいですが、この時期だけはコインランドリーの乾燥機を使うなど 外の花粉にさらさないようにした方が好ましいです。

 

とにかく刺激を避けることが大切です。こする・強くマッサージする・たたく(痒いので)などは絶対に避け、刺激のないようにケアをしてみてください。

 

どうしても肌荒れが改善しない場合は 短期的にステロイド外用などで炎症を落ち着ける ということも必要かもしれません。

(残念ながら、私は首が悪化しすぎてステロイドのお世話になりました)

時期的なものなのでどうしようもないのですが、外に出ないわけにはいかないですし、少しずつでも気を付けて 気持ちよく過ごしたいと思います。

 

はやく花粉の時期が終わるとよいなと思います。

 

 

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