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リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

幼児教育無償化の有識者会議:要望する側だった横浜市長が加わっていた

2018-01-24 | 待機児童
議論が紛糾していた幼児教育無償化について,有識者会議の初会合が昨日行なわれたという(朝日新聞2018年1月24日).「有識者」というのはどういう人が選ばれるのか気になっていたが,増田寛也・元総務相が座長で,労働経済学が専門の樋口美雄・慶応大教授,待機児童対策に取り組む林文子・横浜市長,幼児教育を専門とする無藤隆・白梅学園大特任教授を含めて計4人だそうだ(毎日新聞).
横浜市長が加わっているのを見ておやっと思った.横浜市は幼稚園による「預かり保育」(過去ブログ参照)などの取り組みをしていて,待機児童問題には積極的に取り組んでいるほうだと思う.一時は「待機児童0」が報道されて話題になったこともある.だが幼稚園による「預かり保育」が無償化の対象になるかどうかははっきりせず,たしか横浜市長は昨年,政府に対象とするよう要望を出していたと思う(過去ブログ参照).たしかに無償の保育園に希望が集中して,共働き世帯の幼稚園利用者が減ってしまっては保育園不足に拍車がかかることになる.保育園にはいれなかった場合,やむなく幼稚園に通わせて有料の預かり保育を利用するということになれば,不公平感が生じるだろう.横浜市長が有識者会議に加わったことで,この点はもう安心と思っていいのだろうか.

だがネット上でも子育て当事者がはいっていないことが指摘されていた.「有識者」会議というのはそうしたものだろうが,当事者の声は重要だ.「待機児童」カテゴリーでたびたび指摘してきたように,幼児教育無償化よりも,まずは待機児童の解消を優先させるべきだ.「有識者」の方々は,「無償化の範囲」という狭い議論に陥らず,子育て世代の負担を軽減するために,今,本当に求められているものは何なのかというところから議論してほしい.


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