日々雑感  ~ 青亀恵一

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土曜授業解禁(大阪府教委)

2006-05-26 07:43:50 | 教育
土曜授業解禁(大阪府教委)

教育基本法の国会特別委員会での審議が始まった。
ラジオのながら族で聞いていたが、
与党の質問は、さながら座談会のようであり、
また、態度と心の違いなどという瑣末とも言える点に
議論が固執していることには、いささか失望する。
教育基本法の見直しには賛成であるが、
大計を考えた上での教育論争でありたい。

そのような中、大阪府では、公立高校での土曜日授業を始めた。
7割以上の高校で、補習授業という形で行なわれていたが、
臨時措置として正式に認めたものである。

学校5日制の崩壊の始まりといえよう。

2002年の学校5日制の導入以来、
導入目的は達せられつつあるのか分からないが、
大きな弊害が指摘されている。

導入目的は、「ゆとり教育」。
総合学習の導入、授業の削減を通して
幅広い人間力の育成を求めた。

しかし、実態としては、
大きく学力の格差を生んだシステムとなりつつある。

私学や塾へ通える経済力のある者だけが、
受験競争に対応できる状況になっている。
各家庭の経済力の差が、
学力の差へと確実に反映するシステムになりつつある。

それは、公立学校と私立学校のますますの格差を生んでいる。
当然、公立高校の授業の質も問題となるが・・・。

開く一方の公立と私立の格差に対応するために、
それぞれ、
土曜日の補習授業、
平日の7時限授業、
学区拡大での進学校化の進展で対応したが、
それは、公立学校間の更なる格差を生むだけだったという見方もある。

根本的には、受験システムが問題であるが、
受験システムを変えなければ、結局、
詰め込み授業以外の学校はふるい落とされる。

しかし、受験システムが変わらない現状にあっては、
しっかり多くを学ぶ、あるいは学ばせる機会を作ることは、
教育の機会均等・公平性を担保するうえからも
必要であると考える。

特に、義務教育の小・中学校においては、
是非、土曜日の授業を再開し、
基本的な事項をしっかり教えこんで欲しい。

子どものためになる教育・教育現場であって欲しい。

そのために、聖職者である教師は、
極論すれば、
命を懸ける覚悟であって欲しいと願うばかりだ。



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