告白しよう。
僕は狂っている。
あるときを境にちょっとづつ狂いだし、いまもその過程にある。
いまも狂い続けている。
過去、最も大きく僕を狂わしたのはある年の7月12日で、今もはっきり覚えている。生まれて初めて一目惚れというものを経験したときだ。
愛は狂気、だなんて陳腐なことを云うつもりはないが、確かに僕はこの時に大きな狂いをその身に宿した。
ひとを愛すること。
そのこ . . . 本文を読む
昨今の復刊ブームの影響か、はたまた有名な賞を受賞した影響か、今野敏先生の小説が、ちょっとづつ復刊されている。
これは非常に喜ばしいことで、この勢いのまま『孤券伝』も復刊して欲しい。
『弧拳伝』はまさに僕にとって始まりの小説。格闘技というか中国拳法にどっぷりはまるきっかけとなった小説。
すべてはこれありき、と云っても過言ではない。
自身と母を捨てた父に復讐すべく、独学で武術を身につ . . . 本文を読む
高千穂遙先生が書いた『クラッシャージョウ』が好き。
当然全巻持っている。
が、僕が持っているのは何冊か古本屋で買ったものが混じっているので、背表紙が緑だったりする。
つまり、リニューアル版は買っていないということ。
それはそれでいいかな、と思っていた。
どうせまたいつか完全版が出るんだろうし、と思っていた。
その通りになった。
朝日ソノラマがなくなった影響を受け、ハヤ . . . 本文を読む
夢枕獏先生の『魔獣狩り』が遂に終わるらしい。
後一巻か、二巻。
ここ一年ぐらいの間には本当に完結するらしい。
僕にとって夢枕獏先生といえば、小説を完結させられない作家、というイメージがあったから、終わると聞いただけで感慨深い気持ちになってしまう。
この『魔獣狩り』。一行たりとも読んではいないけれど、面白いというのはなぜか知っている。
先生の小説は十数冊しか読んだ事はないけれど . . . 本文を読む
『若き金狼の叫びが胸を離れない』
いま手元にないからうろ覚えなんだけど、この文は平井和正先生の『ウルフガイ』の帯に書かれていた文章。
そりゃあ、これだけ本や漫画に触れていれば、当然平井和正先生の名前を知らずにはいられないし、知れば『ウルフガイ』にだって簡単に辿り着くよ。
というか、『ウルフガイ』ってかっこよすぎるタイトルだよね。
見た瞬間から興味を持っていて、いつかはと思っていたんだけ . . . 本文を読む
この前書いた神代創先生の新作『ソードジャンキー』が気になっている。
理由は二つ。
ひとつは、なかなかに面白そうな作品だから。
これは問題ない。気になる理由がこれひとつなら、迷わず買っていただろう。
だが、買わずに気になっている、状態で停滞しているのはもうひとつの理由ゆえだ。
ちゃんと完結するのだろうか?
最初に好きになった小説がいまだ完結していない作家だ。
これまでも . . . 本文を読む
『この獣は葬り去らなければならない』
(『神なる狂獣の剣』 著者:神代創)
忘れられない煽り文句がいくつかある。
古本屋で見かけたとある本。
天野喜孝先生の、美麗な表紙の下を隠すその帯に書かれていたのが、上記の煽り文句。
読んだ瞬間にほれ込んだ。
理由は定かではない。
いまもってしてもわからない。
それなのに、
いまなお胸が躍る。
その言葉から、様々な物語が、映像が、大冒険が . . . 本文を読む
前に書いた水月郁見先生の『護樹騎士団物語』を読んでいる。
もう、無我夢中で読んでいる。
それ程の面白さだ。
最初の一巻はちょっと面白いぐらいだった。
正直買うのを躊躇う内容だったけど、前述した通りの理由があるために購入した。
二巻目もあまりパッとしなかった。
なのでしばらく遠ざかっていた。
正確に云うと、他に読む本が多すぎてこのシリーズに手をつけられなかった。
なにせ僕が読 . . . 本文を読む
本屋に行った際、僕はなるべく守るようにしているルールがいくつかある。
その内のひとつが、水月郁見先生の新刊は必ず手に取る、ということ。そして、少しでも気になったら必ず買うこと。
過去の苦い経験からこれを実践しており、そして今日、いまだ二巻までしか読んでいない『護樹騎士団物語』の八巻を買ってきた。
ちなみに、年内にこの本を読むことはたぶんない。来年の桜が散る頃までに読めていればラッキーだと . . . 本文を読む