今年はそれ程ここを更新しなかった。
読んだ本が少ない、ということはないんだけど、いや、ちょっとは減ってきているかな。
夏ぐらいからドラクエ始めちゃって。基本僕は電車の中で本を読むのだけど、その時間をドラクエに費やすようになったから。
それでも、本は異様に買っていると思うよ。
読むのが追いつかないだけ。
ちなみに、個人的な今年を代表する本は『トーマの心臓』なのだけど、やっぱり未 . . . 本文を読む
メディアファクトリーから出ているMF文庫の今月の新刊の数は、チラシを見る限り14冊。
そのうち、『○○は○○』という間に『は』の入るタイトルは5冊。
他の人の感覚は知らないけど、僕は多いと思う。
もっとタイトルに工夫があっていいと思う。
ちなみに、表紙に女の子が描かれているのは14冊。
やっぱり多いと思う。
いくらそれが売れるからといって、このやり方では先がないと思う。 . . . 本文を読む
今日は土用の丑の日。
となればそう、平賀源内。
僕の敬愛する菊地秀行先生の、三百冊記念の本が『逢魔が源内』。
夕暮れ時――逢魔が刻になると普段と違う人格が出現する、平賀源内の怪しい活躍を描いた本。
個人的感想としては、普通に面白い、というもので、買うほどのものではなかったけれど、その中で飛び切り気に入っている一文がある。これだけで、買ってしまおうかと本気で悩んだ一文。
『遠くで . . . 本文を読む
本が好きだ。
たまらなく本が好きだ
なのだが、実を云うと、どう好きなのか、上手く説明できないでいた。
いや、ある程度説明はできるのだが、それが正しいのかどうか自信がない。
僕はどう好きなのか?
今日その答のひとつと出会った。
それは『銀河乞食軍団』という古い小説。知ってはいたが、読んだ事のないその小説が、つい最近復刊された。
ただの復刊ではなく、何冊かをまとめた合本と . . . 本文を読む
小説を読んで泣いた回数は少なくて、三回目に泣いたのが、マリウスとミアイル公子のエピソードを読んだときだった。
以来、マリウスのことがいつだって好き。
夢と野望に燃えるイシュトヴァーンも大好き。ゲームではよくその名前を拝借した。
アルド・ナリスが死んだときは、目的の街に辿り着くまでに、三回電車を乗り間違えた。
マリウスとオクタヴィアの子供がこの先どうなるのかとても楽しみだった。
. . . 本文を読む
『人間というのはどうしようもない存在だが、その中に光りかがやくものを見つけるのが作家の仕事だ』
22日の読売新聞の朝刊に、昨年六月に亡くなった氷室冴子先生の特集があった。
その中に菊地秀行先生の投稿があって、上の一文はその中から抜粋しました。
生前の氷室先生に、菊地先生が冗談半分で上の台詞を云うと、こう返ってきたそうだ。
『そうよ。そのとおりです』
菊地先生は云う。あのときの同志を . . . 本文を読む
この記事を『小説が好き』のカテゴリーに入れるのは少々抵抗があるけれど、それでも書きたいことはそういうことだから、あえてここに入れることにする。
そういうこととは、つまり小説についてだ。
ベニー松山先生の。
『アルティマニア』は、ゲーム好きの人なら誰でも知っているんじゃなかろうか。
本屋の攻略本コーナーによく平積みされている攻略本シリーズだ。
扱うのはスクウェア・エニックスのゲーム . . . 本文を読む
今年はなんか、文庫化ブームかな?
『僕はイーグル』『弧拳伝』『オイディプス症候群』と待ちに待った作品の文庫化が続いた。
あと書く機会を逃しちゃったけど、加藤実秋先生の『インディゴの夜』と金城一紀先生の『レボリューションNo.3』を読んだ。これだけで一回のブログが書けるほどの面白さだった。
それと水月郁見先生の『護樹騎士団物語』。今年一番のヒットはたぶんこれ。
もう、最高の面白さ。
. . . 本文を読む
10月22日のブログを読み返して欲しい。
この時点で何の情報も持たずに書いた記事だったが、その時の願いがこんなにも早く叶った。
『孤拳伝』著:今野敏 復刊!!
こんなにもうれしいことがあるだろうか?
いや、あることはある。今月はやたらと僕の欲しかった本が刊行され、久し振りに一万円近く本題に費やしてしまった。それらについてまた後日書くこともあるだろうが、とにかくいまは『孤拳伝』の復活が . . . 本文を読む
ひとつ前の記事と関連して、この話も書いておこうと思う。
『矢吹駆シリーズ』。笠井潔先生の『ヴァンパイヤー戦争』と並ぶ代表作。
今回発売された『オイディプス症候群』の解説によると、現在発表されているのは、
『バイバイ、エンジェル』
『サマー・アポカリプス』
『薔薇の女』
(いわゆるここまでが初期三部作)
『哲学者の密室』
『オイディプス症候群』
さらには先ごろ完 . . . 本文を読む