『魔界都市ブルース』の新作が出た。
今回も、やはりイラストは末弥純先生ではなかった。
何度も引き込まれた。
いつも狂おしくなった。
夢に見、
恋焦がれたあの絵には、もう逢えないだろうか。
さよなら、僕の恋。
末弥純先生の描く秋せつらが好きでした。 . . . 本文を読む
『騙し屋ジョニー ―魔界都市―』を読み終えた。
意外や意外、とても面白かった。
もちろん、菊地秀行先生の作品だ。面白くないはずがない。
はずないのだが、ここ最近感じることのなかった興奮があった。ページをめくる手に汗が滲んだ。
そして気づいたのだが、僕は義侠心というものに弱いらしい。
この物語の主人公十六夜京也は作者にとっても珍しい主人公で、つまりヒーローらしい存在なのだ。
弱きを . . . 本文を読む
菊地秀行先生の新刊が出た。
タイトルは『騙し屋ジョニー ―魔界都市―』
魔界都市シリーズ、まさかの新刊である。
いや、ホントこれが出るとは思わなかった。
だってこのシリーズは最初期のものだよ。
いやいや、シリーズといっていいのかどうか。たった三冊しか出ていないのだし、その三冊目も二十年ぶり。
二十五年の作家生活での三冊。
このシリーズ一作目が作家デビュー作であることも含め、本当に貴 . . . 本文を読む
小松左京賞を取った作品はまだ一度も読んだことがないけれど、興味深いタイトルを本屋で見かけたことは何度かある。
機本伸司先生の『神様のパズル』もそのひとつ。
留年寸前の僕が担当教授から命じられたのは、不登校の女子学生・穂瑞沙羅華をゼミに参加させるようにとの無理難題だった。天才さゆえに大学側も持て余し気味という穂瑞。だが、究極の疑問「宇宙を作ることはできるのか?」をぶつけてみたところ、なんと . . . 本文を読む
今月、電撃文庫からこんな本が出た。
『旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。』
著/ 萬屋直人 イラスト/ 方密
少年と少女は旅に出た。一冊の日記帳を持って、世界の果てへ。
世界は穏やかに滅びつつあった。「喪失症」が蔓延し、次々と人間がいなくなっていったのだ。人々は名前を失い、色彩を失い、やがて存在自体を喪失していく……。
そんな世界を一台のスーパーカブが走っていた。 乗ってい . . . 本文を読む
小説に関しての今年のビッグニュースといえば、やはり朝日ソノラマ倒産でしょう。
まぁ、好きなシリーズが打ち切りにならなかったのが救いといえば救いだけど、やっぱりこれは衝撃的なニュースでした。
後は、『魔界都市ブルース』小畑健先生の絵で復活とか 櫂末高彰先生、深見真両先生との出会いかな。
小畑先生の挿絵にがっかりしたのは書いたけど、両先生の出会いについてはちゃんと書いたっけ? まぁ、出会い . . . 本文を読む
朝日ソノラマはなくなってしまったけど、『吸血鬼ハンターD』は残った。
悲しいけど、悲しんでばかりもいられない。
新作の『D-魔道衆』はそのくらい面白かった。
荒廃した世界で、旧時代の支配者『貴族(吸血鬼)』を狩ることを生業とする、美貌のハンターの物語。
かなり長く続いているシリーズだけあって、最近は少しだれてきたかな、という印象もあったのだけど、今回はそんな印象を吹き飛ばしてしまうほど . . . 本文を読む
知らない街の知らない本屋に入った。
まぁ、本好きであれば誰でもそうだろうが、余所の土地に行ったら必ず本屋に入るよね。
今日は行った本屋は二軒なんだけど、その内の一軒。いかにも街の本屋という感じの店は、良い本屋だった。
別に買う気はなかったのだがラノベのコーナーに行き、そこで中央に積まれている『慎治』を発見したのだ。
『慎治』は僕の大好きな作家、今野敏先生の青春小説だ。
うん、そ . . . 本文を読む
『魔界都市ブルース』の新刊が出たと狂喜したのはいつだっただろうか?
そのとき、末弥純先生の挿絵でなくて残念だ、と書いたのを覚えている。
その末弥純先生の挿絵が復活しましたー!!
『魔界都市迷宮録 ラビリンス・ドール』
ただいま絶賛発売中です!
内容はまぁ、なんといいますか、ミステリーかな?
まだ全然読んでないけど、ちょっとそんな空気出てます。
主人公は……秋せつら、で . . . 本文を読む
はっきり云っておく。
菊地秀行先生が
『この小説を読んで、私は小説を書くのが嫌になった』
と絶賛し、
またある人が、
『アレクサンドル・デュマか山田風太郎に読ませてみたい』
と絶賛する本があったら、
それが誰の書いたどんな内容の本であろうと
僕は買う!
というわけで、赤城毅先生の『有翼騎士団 完全版』という本を買った。
著者曰く
『きっちり縛って、その角で殴 . . . 本文を読む