Frany's Yard

Frany's Yardはトリュフのスタッフたちが、アンティークの話、日常の中の嬉しい、可愛い、心地いいことを綴ったミニコラムです。

きょうのいっぴん(英国便り)

2011-07-22 19:08:19 | 東日本大震災支援
ヴィンテージのクリスタルグラス

いくつかの雨を抜けて、ようやく今夜のホテルにたどり着いた。
幸運なこ とにちょうどこの辺りは雨の気配はなく、トラックの荷台で荷物の梱包を始める。
陽が長いのが有難いような、恨めしいような…。
21:00、 だいぶ暗くなってきたので、しぶしぶ作業終了(やっぱ陽の長いの
は有難いのです)。
南仏での買い付けを終え、すでにイギリスに 入って1週間が過ぎた。
Tシャツ1枚では、肌寒い気温 と厚い雲。
突然の雨の用意にも、ようやく慣れたところです。

イギリスには、ウォーターフォードやスチュワートなど、優れたクリスタ
ルメーカーが幾つもありますが、アンティークフェアにも新旧混ざって
様々なクリスタルが出てきます。
アンティーククリスタルは英国内での価値が高く、なかなか仕入れとなると手が出ないのですが、それらに混ざって出てくる、数十年まえのもの、最近のもの、未使用品のものも多く、こういったものの中から、佇まいの美しいものを選んで買い付けてみました。

どや顔でご紹介するほどのものではないですが、普段使いに気軽に楽しんで欲しいと思います。
価格も比較的お手頃に設定できそうですので、どうぞお楽しみに。

このワイングラスは、ほんの少し小さめサイズが良い感じで、ステムの
カットがちょっと目を引きます。

マルツ

四つ葉のクローバーのみつけかた。

2011-05-17 18:52:36 | 東日本大震災支援



小学2年の上の娘の最近の熱中ごとは、4つ葉ハンティングです。
幸せのシンボル、4つ葉のクローバーを見つけること。学校の登下校、買い物への行き帰り、道端のアスファルトの割れ目に、街路樹の根元に、人の家の生垣の足元にまでも、精力的にうつむいて、目を光らせています。
この娘が、たいそう目が利き、しょっちゅう見つけてくるのです。僕は娘のおかげで、初めて実物の4つ葉を目にしました。最近知ったのですが、クローバーとは、【シロツメグサ】の葉のことで、道端でよく見かけるハート形の葉の3つ葉は、【カタバミ】というそうです。まぁ、そんなことも子供にとっては大した問題ではなく、事実、【カタバミ】でさえ、4つ葉を見つけるのは簡単なことではありません。それでもうちの名人は、何日かに1度、「あんな~、今日見つけたで~。」と、得意げに報告してくれます。
俯くときには、4つ葉を足元にさがしてみてください。簡単じゃないかもしれないけれど、きっと見つかります。そして見つけたら、ちょっと嬉しくなります。僕はそれから3本の4つ葉を、我が足元に見つけましたよ。足早に歩く日々には気付かない、ささやかな幸せは、いつもその足元にあるものなのかもしれません。(ちなみに名人はこの春20本みつけたそうです。そしてまだ記録更新中。)

さて、皆様の温かいお気持ちで、ご賛同、ご協力いただいてきた当店の義援金支援ですが、ゴールデンウィーク終了まで期間延長しましたので、少しご報告が遅くなりました。
5月8日で締めまして、本日5月17日、日本赤十字社へ\248,520.- を送金してきました。
〔お金の支援〕という重要性はもちろんですが、そこに込められた、ひとりひとりの温かな気持ちや言葉が、同時に被災地へ届いてほしいと思います。そして、この活動が、被災地のみなさんに元気や勇気を出してもらう助けになることを、心から願うばかりです。 ご協力、本当にありがとうございました。

あれから2ヶ月が経ち、ある側面ではめまぐるしい速度で復興が進んでいる部分もありますが、まだまだ先の長い道のりです。トリュフでも、また形を変えて、自分たちにできることで持続して支援していきたいと思っています。



※ 日本赤十字社5月13日速報によれば、5 月12 日(木)現在で、集まった義援金は、2,187,290 件 1,840億2,630万4,772 円。
4月13日より、第1次義援金の送金が始まっています。具体的には「住宅全壊・全焼・流失、死亡、行方不明者は 35万円」、「住宅半焼、半壊は18万円」、「原発避難指示・屋内退避指示圏域の世帯は35万円」を基準として、これに対象世帯・対象者数を乗じた額ということ。
朝日新聞発表によれば、厚労省が把握する現時点の被害状況で計算すると、第1次配分額は総額500億円強。未確認の被害も含めると1,600億~2,100億円弱になると見込まれているそうです。今集まっている義援金は、見込み分も考えれば、すでに上記の第1次配分で全てなくなってしまうことになるということなのでしょうか。
こうして、現実にいざ数字を見てみれば、 一世帯が受け取る義援金額は、その甚大な被害に対し充分な助けにならないことは明らかですが、その他のさまざまな支援活動と合わさることによって、少しでも被災者の力になることを願っています。

日本赤十字社の義援金の受付期間は、平成23 年3 月14 日(月)~平成23 年9 月30 日(金)です。 郵便局窓口での取り扱いの場合、振替手数料は免除されます。信頼できる団体であれば、どの団体を通してもよいと思いますが、息の長い支援が求められています。


2011年5月18日 Antiques Truffle 京都鹿ケ谷 / 店主: 八木 剛



東日本大震災、私たちにできること

2011-05-10 16:03:30 | 東日本大震災支援

★しばらく最新の記事は、この記事の下に表示されます。

この度の東北地方太平洋沖地震によりまして、被害を受けられた方々、ご家族には、心よりお見舞い申し上げます。
これまでの十数年のトリュフでの活動の中で、東北、北海道方面のお客様とも数多くの出会いがあり、また、余震や計画停電、物資不足で生活に不安を感じておられる関東、中部地方にも多くのお客様がお住まいです。連日、報道される目を疑うような映像に、ただただ皆様の無事を祈りながら、自分たちに何が出来るのか考えさせられる毎日が続きます。

こういう状況の中で、暫くのあいだ活動の自粛も考えたのですが、こうして何の制限もなく活動できる私たちこそが活動して、少しでも被災された人たちの役に立てる事はないかと、これからのひと月あまりの売り上げの一部を義援金として日本赤十字社を通して募金させていただくことに決めました。

期間中、支援イベントとして、いくつか企画を考えておりますので、どうかご理解のうえ賛同くださいますよう、心よりお願い申し上げます。

そして、同じアンティークが好きなものとして、皆さんのされている被災者支援の取り組みや、応援のコメントなども、被災された人々や、不安に怯えている誰かに、きっと希望や勇気を届けられると信じています。
当ブログを通じて、たったひと言でも、心のこもったコメントやトラックバックを、ぜひお待ちしています。


2011年3月15日 Antiques Truffle 京都鹿ケ谷 / 店主:八木 剛


・2011年3月15日~4月30日の期間内にいただいたご注文が対象になります。
・期間中にご注文いただきました商品代金の10%(カードにてお支払いいただく場合は5%)を募金いたします。銀行(ゆうちょ銀行も含む)振込みか、代引きによるお支払いをいただけましたら、少しでも多くの義援金を募金できますので、ご事情が許せば、期間中はできればお振込みか代引きによるお支払いをお願いいたします。
・期間終了後、必ず責任を持って日本赤十字社へ募金後、このページにて報告させていただきます。


サクラ

2011-04-05 00:15:06 | 東日本大震災支援



哲学の道の桜並木もだいぶ咲き始めています。この週末がいちばんの見頃ではないでしょうか。
折りしも今朝、目にしたニュースでは、岩手県陸前高田市で、昨日、季節はずれの雪が舞っていたそうです。今日見上げた、この桜前線が、1日も早く被災地まで届いて、つらい日々を過ごす人々の心に、ひとときでも安息が訪れますように。

当店の義援金支援は、4月末まで継続しますが、3月末日で一旦締めまして、4月4日、日本赤十字社へ\104,268.- を送金させていただきました。ご協力、本当にありがとうございました。支援としては、まだちいさなものかもしれないですが、この数字以上の何かが、きっとこの先に繋がっていくのだと思っています。
義援金支援をすることを、みなさんにお伝えした後、いただいたどのご注文にも、たとえ言葉はなくても、ひとりひとりの思いやりがそっと隠れているように感じたのは、決して思い込みでも、気のせいでもなく、当店のお客様は、そんな方ばかりなのです。そういうのがたまらなく嬉しい店主であります。

まだ支援期間は終わりません。この後も引き続きご支援よろしくお願いいたします。

店主 (こういうときだからこそ、京都でお花見は「する派」であります。)



覚えているということ。

2011-03-25 21:20:25 | 東日本大震災支援


「覚えていますか?」

少し久しぶりのお客様から、メールをいただきました。

「はい、覚えてますともぉ。」

だいぶ前になりますが、店頭で撮影小物として使っていた壊れたデスクランプをご覧になって、修理ができたら、連絡をするという約束でしたが、それが諸々の事情で、まだ手をつけていなかったのでした。そのお客様はブログをご覧になって、ぜひ義援金支援の期間中に買いたいと言って下さるのでした。ズボラな我が身を恥じながらも、とっても心温まる催促メールでした。ぜったい、期間中になんとかしますので、もう少しお待ちくださいね。ありがとうございました。

日々のご注文や、荷物の到着を知らせるメールの最後に、義援金募金への応援や、被災地の人たちへのいたわりの言葉をいただきます。それぞれの心にあるささやかな善意をこうして言葉にすることで、気持ちを確かめながら、繋がりを感じながら、長く支えあえたらなぁ、と今は思っています。いつも忘れないで。

店主