Frany's Yard

Frany's Yardはトリュフのスタッフたちが、アンティークの話、日常の中の嬉しい、可愛い、心地いいことを綴ったミニコラムです。

lemonの勇気

2009-02-16 00:13:30 | 裏庭日記
お正月気分もまだまだ抜けない二月の頭から(遅すぎです)、ちょっと悲しい出来事がありました。日頃利用していた小さなスーパーマーケット、プチスーパーみたいなのが、一月一杯で閉店してしまいました。プチスーパーっておもいっきり矛盾した表現ですが。家から近い上に、野菜や肉が安く、パスタも「DIVELLA」が198円/500gで置いてたり、意外に卵や豆腐も美味しく重宝していたのですが残念です。残念と言うより、モロに家計に響きます。基本的に品数は少ないのですが、その分季節の野菜が(左京区に比べて)得体が知れないぐらい安くて、我が家のエンゲル係数を下げるのに貢献してくれていたのに。

sabaeです。今晩は。

思えば西京区に引っ越してきてから、気に入った店を何軒か開拓してきましたが、その内の数件は既にありません(移転込み)。2年も経ってないのに・・・。
ラーメン屋2軒、うどんや1軒、惣菜屋1軒、お好み焼き屋1軒、果物屋件フルーツパーラー1軒、そして今回レギュラーマーケットが人知れず無くなってしまいました。ひょっとして俺が越して来たせいか? スミマセン。引っ越してきてスミマセン。


一方こちらは結構ニュースになったので、ご存知の方も多いと思いますが、寺町二条の青果店「八百卯」が先月末閉店しました。屋号よりも「檸檬の店」のほうが通りが良い、梶井基次郎の小説で有名なあのお店です。
私は梶井の「檸檬」を読んだ程度で、しかも「八百卯で檸檬ゲット」→「丸善に設置」程度にあらすじにも程がある記憶しかないぐらいなので、檸檬の店には特に思い入れは無かったのですが、以前丸善に寄ったついでに、撮影用の小道具にレモン、いや檸檬を買ったことがあります。
それが一番安い(それでも1個300程。国産ですから・・・)というのと、せっかく檸檬の店に来たのだからと言うだけの理由で。もっとも輸入レモンの3倍ぐらいは果汁が採れたし、撮影にまで使って一粒で二度美味しい思いをしたのだから、むしろ安かった位です。さらにその種を蒔いた記事を以前書きましたが、今現在の姿はこんな感じ。

まだまだ樹高70cm程ですが、「檸檬の店」のニュースを聞き大きめの鉢に植え替え、裏庭で人知れず成長中です。いつかこの枝に、檸檬爆弾をたわわに実らせてくれる事を期待して、今日も水遣り。

「丸善」も「八百卯」も閉店して、京都の名所がまた一つ無くなってしまったような気がして、有名店に限らず、気に入ったお店にはできるだけ顔を出すようにしようと思う今日この頃です。
無くなってからじゃ遅いですからね。


sabae


コメント
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