goo blog サービス終了のお知らせ 

Frany's Yard

Frany's Yardはトリュフのスタッフたちが、アンティークの話、日常の中の嬉しい、可愛い、心地いいことを綴ったミニコラムです。

Sea Break?

2010-10-26 19:10:05 | 買い付け日記
昨日買い付けた荷物の整理に朝から半日かかり、かなり遅がけからではあるものの、
じっとしてもいられないので、車を南へ走らせる。
午後からの出発で、時間的には1軒しか見られそうもない。
まだ、今回は訪 れていない、お気に入りの仕入先のひとつも浮かんだが、
昨日、別の仕入れ先で知り合ったディーラーの店へ賭けてみることに。

結果は、うーん微妙....。

ランドリーバスケットなど気に留まった数点の支払いを速やかに済ませ、
店を出るが、時間は17:00まであと30分。
もう何所へも移動出来ず、万事休す。

ランドリーバスケットを担いでとぼとぼトラックへ戻る途中、
路の向うの方に、夕陽を受けた眩しい海が見えた。
何故か海の存在に理由なく湧いてくる開放感。
そう、今日はこれまで!
どうせ今からまっすぐロンドンを目指しても、
環状線の渋滞にハマるのは必至なのだ。さぁ、海へ。

海岸で娘たちへのお土産に貝殻を拾い、
カモメの羽ばたくシャッターチャンスを辛抱強く待ち、
海の上に建つ遊園地を見物し、
帰りは地元民で賑わう、フィッシュ&チップスをお持ち帰り。

日が暮れて、ホテルでいただくフィッシュ&チップスは、
冷めていても、格別な味がしました。
マルツ



今日のいっぴん その4

2010-10-23 11:23:21 | 買い付け日記
買い付けの長い旅も後半に入り、今イギリスです。
地方のフェアで、出 会ってしまった、陶器のクリームジャー。
19世紀ロンドンのデイリーショップで使われた業務用サイズの甕です。
イギリスのキッチンウェアは、トリュフの活動開始以来、
十数年変わらず扱い続けているアイテム ですが、
この甕の実物を目にするのは、初めての事。
知っているヒトは、知っている。かなりのレアものなのです。
状態はパーフェクト。
無事に日本へ届けられるよう、大切にダンボール箱に保管して、
ただいま一緒に旅しております。

今日のいっぴん その3

2010-10-22 19:13:57 | 買い付け日記
パリの蚤で見つけた1920年代のMissel(ミサ典書)。
時 代を表わすような、独特なかたちに仕立てられた
薔薇が刻まれた装丁が目を引きます。
中も状態良く、挿絵も素敵な雰囲気だったので、
店主に値段を確かめ買う事にすると、彼女は、
何やらゴソゴソして出してきた箱に当然のように収めた。
なんだか嬉しい驚きでした。
ずっと大事に箱に収められていたMissel。
誰かから贈られたものなのでしょうか。



マルツ

今日のいっぴん その2

2010-10-14 19:21:16 | 買い付け日記
北フランスのフェアーで出合ったディーラーの
ウェアハウス(倉庫とか作業場がある、時には立派なショップとして営業していることも) へ誘われ、
これも縁かと、道に迷いながら、もらったカードのアドレスへ。
そこには、けっこう僕のツボを突くものが。
収穫は、シャンデリアとガラスの古い実験道具類なども粒ぞろいでしたが、
それらは、またの機会にご紹介するとして、目玉はこれ!。

トリュフ的には、ちょっと勇気のい る決断(仕入れ)となりましたが、
もう仕方ないでしょう。
19 世紀のフランスの大きなブラケットは、
おそらく、大きな洗面台を支えた ものでは。
キャストアイアンにオリジナルの黒の厚い塗装(もしくはエナメル)が状態良く残っています。
カウンターの脚などに使えば、たまらなくかっこいいでしょう。

マルツ

今日のいっぴん

2010-10-12 18:59:28 | 買い付け日記
突然ですが、私マルツこと店主ですが、現在ブリュッセル周辺にて、
単身買い付けに励んでおります。

買付中も、せっせとストックを手入れして、まだ誰も見ていない品々を、
平常どおりの更新スケジュールでHPでもご紹介しますので、
どうぞお楽しみください。

さて、大型バンを長距離運転しての地方移動の毎日のなかで出逢う、
たくさんのお気に入りのアンティークたちですが、
なかでもドキドキするような、僕自身が嬉しかった特別なひと品を、
リアルタイムでちょっとだけご紹介します。

到着は、年末頃の予定ですので、価格設定後の販売開始はその後となりますが、
よかったら感想などいただければ嬉しいです。


北フランスの古本市で出逢った、美しい蝶の図鑑のページ。
20世紀初頭のフランス、リアルな描写に印刷技術を凝らしたイラストは、
羽の鱗粉の煌きまでも感じさせます。

マルツ

夜の生態系

2010-06-30 11:16:06 | food
今年の残暑はことのほか厳しく、
蒸し暑い日々に家の中も湿気がこもりがち。
カビやら雑菌やらには最高の環境ではないでしょうか。
家ごと発酵しそうな京都の気温です。
sabaeです。残暑お見舞い申し上げます。
暑くて何もする気にならないのは、脳が発酵し始めているのかもしれません。

そんなアルコール臭(幻臭です)の漂う我が家で、
一番菌の繁殖している場所が糠床な訳です。
以前糠漬けの話を書きましたが、今ももちろん続けていますよ。
あれからも毎日糠漬けを楽しんでいたのですが、
真夏のある日に半日かき混ぜるのを忘れた為に、糠床内の菌バランスが崩れたような、
恐らく酵母が増えすぎたのかと思うのですが、
端的に言って臭い。食べ物の匂いとは思えない。
香を元に戻すためにヨーグルトやキムチの汁とか入れてみたけど効果なし、
上手な糠を少量でも混ぜると香りがよくなると聞き、その手を使うことに。

と言うのも相方が、たまにお運びをやらせて貰っている近所の料亭から、
何かと料理を貰ってくるのですが、その中に糠漬が入っていたことも何度かありまして。
さすが京都の料亭と思わせる、いや料亭の味なんて知らないのですが美味い。
何でも糠床こそが大将の宝物だそうで、100年程前から継ぎ足し継ぎ足し育てているそう。
そんな話を聞いたら居ても立っても居られない。
一握り位のつもりで少し分けて貰えないか聞いて貰ったところ、
2リットルぐらい貰ってきた・・・。

初代の糠床は捨てました。
いやもうまったく別物だわ。
糠だけ食べてもうまい。
そんな糠だから何を漬けてもおいしく仕上がる。
以来店主マルツへのお土産は、いつも糠漬で好評いただいている。
幼い子供たちも、食べてくれているようだ。
ってことで、私の得意料理は糠漬に決定。子供が喜ぶのなら本物だろう。
自分の腕は全く関係ない気もしますが、良しとしましょう。
糠床が我が家の家宝じゃ!ぐらいの勢いで育てています。

そんな糠床で最近やった実験。
茸類は大抵おいしくなりますが、エリンギが漬けやすくて良いです。
細く裂いて冷麺のトッピングにも良い感じです。
大失敗はビーツ。
蕪みたいなもんだから、問題ないだろうと思ったら甘すぎ。なんだこりゃ砂糖か。
しかも切って漬けたから、汁が染み出し糠まで赤く甘くなって、
見た目も味もすごいことに。
写真を撮ったのに、無くしてしまったのでお見せできないのが残念です。
私は二度とビーツは漬けないので、見たい方は漬けてみて下さい。

余談ですが、リリー・フランキーの
「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~」で一番泣けたのは、
ラスト近く、オカンが糠床を休ませるシーン。
涙が止まらなかった。あの話は糠床育ててると一層泣けます。

sabae









裏庭日記 v5.6.3

2010-06-14 13:52:18 | 裏庭日記
店内から、猫の鳴き声のような音がする。
何だろう?何かの機械音?換気扇とかエアコンとか。
店の外ではお隣さんが、ヴィンテージなバイクの
エンジンをかけようとキックしている。
多分バイクの音だろーな、と結論して6時間後、
店内から子猫発見。
sabaeです。こんにちは。
子猫の一匹や二匹、簡単に紛れ込めるトリュフです。

近畿もとうとう梅雨入りしたようで、昨日は1日中雨でした。
街角ではバラよりアジサイが目を惹き、バラの季節も終わりでしょうか。
ピエールドロンサールは花を落として、シュートの成長を待つばかりで、
一段落と言ったところですが、開花時期の遅れていた残りの2株についての反省会。

つくし野バラ

枝がよく伸び、一枝につき20~30個蕾がついたので、花も沢山咲いてくれた。
一重の白い可憐な花は好みでもありますが、開花のタイミングがばらばらなので、
イマイチ満開感に欠けるような。花地味だし。
昨年末買った2年苗なので、これからの枝の充実を待てと言うところでしょう。
それで花が多いからか、ミツバチやマルハナバチやらが蜜をすいにやってきます。
受粉がんばってーなどと心中で応援していたのは、実を付けさせたいから。
この花がすべて実になれば、ちょっとしたビタミン祭り。
美白の秘薬(ただのローズヒップのジャムですが)を作ってみようと企んでいます。
すべての花びらが落ちた、これからが本番と言ったところで、手は抜けません。

グリーンローズ

はいそこ「なんだこれ。」とか言わない。
緑のバラという珍妙さに惹かれて、昨年末に買ったものですが、
好奇心だけは満たされました。
だって緑のバラですよ。見たいじゃないですか。
注文を入れたバラ園を含む、ウェブ上で画像を探してみたが、
薄ぼんやりした写真しか見つからないと来れば買うしかないでしょう。
んで蕾も沢山つき、開花を待っていた訳ですがこの蕾が固くって。
未だに開いてない物が多い中、ようやく見れた花がコレです。
見分けつきますかね?蕾もガクらしきものは開いているので紛らわしい。
ご覧の通り開いたと言うより蕾が割れたって感じで、ほんとに花か?
バラ園のサイトには「お茶花にも」なんてキャプションが付いてましたが、
なるほど、これだけ地味なら使えそうです。
活花にすれば凄くお洒落になりそうですが、ええ、備前焼の花瓶なんかに活けて。
・・・店には似合いそうに無いな。

庭の手入れが面倒な季節になりましたが、晴れ間には手をかけてやりたいと思います。


sabae
ジョアン=フランセス・ティスネ "オクシタニアの12のレシピ"

裏庭日記 v5.6

2010-05-28 13:19:58 | 裏庭日記
今が春なんだか梅雨なんだか夏なんだかよく分からない気候の続く今日この頃で、
昨日は冬に逆戻り、それとも早送り?な京都でした。
って最近季節の挨拶をすると大抵異常気象な話になって、
どの季節の挨拶してるんだか分からないsabaeです。
今日は。
どの季節でも使える挨拶ということでもありますが。

勢い余って既に片付けていた冬物からフリース引っ張り出しましたよ。
こんなに寒がっていたのは私だけかもしれません。風邪か?
尤も寒かろうが暑かろうが咲いた花が蕾に戻るわけもなく、
裏庭のメインイベント、バラの季節はそろそろ終わりそうです。
そんな訳で、反省会。

ピエールドロンサールは殆どの蕾が開ききって、きれいな盛りを過ぎた感じ。
花びらがぽろぽろ散らないので、もうしばらくは楽しめるか、と言うところです。
花が重くて下を向いてしまうので、もっと高い位置に誘引したいところですが、
ブロック塀にネイル打ち込んだら不味いだろうな。
いつか巨大な(アイアンの)門扉を設置して、そこにバラを這わせると言う野望、
いや妄想が実現するのは何時の日か。

去年無残にもシュートが2~3本程枯れてしまったので、
全体にこぢんまりしてしまいましたが、その分手入れは楽になってウハウハ。
いやそんなこと言ってたら本末転倒なので、新しいシュートが出ることを期待しよう。
株元に動きかけた芽がいくつかあったので、立派に成長することを祈っていたのですが、
今のところこんな感じ。

枝を切った跡も無残な株元から新たな生命の息吹が、ってちょっと待て。
・・・明らかに台木から、って言うか土中から生えてる枝が。
ちょっと手入れをサボっている間にスクスク伸びやがって、
先に動いていた2本よりも長くなっている。
葉っぱのサイズからして違うこいつがノイバラって奴か。
どんな花なのか興味はありますが、これに栄養もってかれても困るのでカット。
なんだか勿体無い気もしますが、こればっかりは仕方がない。
と株元に注目にしていると、幹を這い回るテントウムシの幼虫が目に付く。
今まで禄に見なかった幹の裏側になんて、こんなにいたの?ってぐらい。
むしろ喜ばしいことなので、放っておくが何食べてるんだろう?
そう言えば、アリもチョコマカウロついてるし、
アブラムシやうどん粉病の防除は完璧なのに何でだろうなーと思ったていたら、
幹が妙にザラザラして白い物が。

これがカイガラムシですか・・・。
気付かんかったよ。
テントウムシの幼虫を傷つけないように、ブラシでガシガシこそぎ落したけど、
枝の入り組んだところなどは完全には駆除できず。(写真はこそぎ取った後)
後はテントウムシさんお願いします!ってことでサボりました。
こんなことだから、美しく咲かせられないんですね。
反省します。


sabae
chick corea "return to forever"

CATH KIDSTONでの思い出

2010-05-02 17:44:10 | Weblog



先日京都大丸に行ったとき、
キャスキッドソンのオンリーショップが1Fにオープンしていると思い、
立ち寄ってみました。
オープンから一週間ほど過ぎていたのに、すごい人で賑わっていました。
やっぱり可愛いな~と商品を見ながらも、
飾ってある売り物でないアンティークの品々も熱心に見てしまいます^^。

キャスキッドソンがロンドンのホーランドパーク(ノッティングヒル店)に出来た頃
(その後チェルシーにまた一店出来たと思います)
買い付けが終わって帰国する日に、キャスと、その斜め向かいの
サミュエルアンドビショップというキッチン用品のお店に行くのが
すごく楽しみで、お決まりにしていました。
(夫は、その近くのジュリーズバーという素敵なお店で、
私のルンルンな時間を待っててくれました)
キャスさんご本人もお店におられたことがあります。
(あの、本に載っている可愛い犬さんもいはりました)
キャスさんは、スタッフの方よりもっと優しくて、感じが良くて素敵な方だと思いました。

キャスさんのお店はアンティークも売られていますので、少しではありますが
私たちのお店で売るための仕入れとしても購入していました。
(ずっと以前の、まだ丸太町の店の頃です)
アンティークでないキャスさんの商品も置いてみましたが、
一瞬で売れてしまいました。

あるとき、キャスさんの店内にダンボールが積まれていて、
キャスさんが自ら梱包を解き、中からアンティークの大サイズのほうろうフレンチジャグが
何十個も出てきました。すごい数だったので
恐らくですが、フランスから届いたのだと思いました。
まだ値段も付いていないのに、選んでもよいか尋ねてみると
キャスさんは快くOKして下さって、嬉しく購入しました。

キャスさんからのアンティークの商品を買ってくださったお客様には、
その頃はまだ日本でキャスさんが知られていなかったので
お伝えしてこなかったのですが、
今だったら「これはキャスさんのお店で買ってきたんですよ」って
お伝えしたら、喜んでいただけるかなって思いました。

家では、いちご柄のペグバッグやテーブルクロスなど大切に
使い続けています。
可愛いからという理由で購入した3歳用位のワンピースは
飾っていましたが、
その後二人の娘が着ました。

画像のカップアンドソーサーも、
キャスさんのお店で見つけたもので、
トリュフのお店で商談の際などの
お客さまにティーやコーヒーをお出ししているものです。

今月13日に京都大丸にキャスさんが
ご来店されるらしいので、行きたいな・・・^^


ちはる

裏庭日記v5.4

2010-04-24 14:07:26 | Weblog
4月だと言うのに、まだまだ朝方は冷えますね。
それでも裏庭のバラ達は、今の所順調に蕾を大きしてくれています。
晴れ間が見えると、店内にいるのが勿体無いような気分に。
その日も天気がよかったので、ちょっと早めに来て裏庭の様子を見に。
ピエールドロンサールの株元に、動き出した芽を2つ見つけ、ほくそ笑むsabaeです。
こんにちは。
季節の変わり目ですが、風邪などガシャ!ガラガラガラガガガガ・・・!


裏庭のすぐ外で激しい金属音が!
人が挨拶している最中に何事!?
と思って振り返ると、
「体より大きいアルミの傘立てを引きずりながら疾走する犬」が!

あー、ミニチュアシュナウザーかな。
多分お隣の本屋さんのお客さんが、傘立てに犬を括りつけたんだろうなー
とか暢気に分析してる場合じゃない!
この辺は車の交通量もが多いので、早く保護しないと危険だってなもんで、俺も疾走。
20メートル程走って傘立てゲット!じゃなくて犬確保!
意外に大人しくなったワンコを傘立てごと本屋さんまで連れて行き、店内のお客さんに声をかけた。
片手に傘立てを担いだ私は相当怪しかったと思うが、
一目で事態を把握してくださったようなので、ワンコをお返しした。

それで裏庭に戻ろうとは思ったのですが、お会計の途中だったのでは、と思い返し、
ワンコを一時見ていると申し出、会計を済ませてもらうことに。
待ってる間お店の前で座っているワンコだったが、やっぱり見知らぬおっさんが怖いのか、
やけに大人しい。ちょっと震えていたようにも思ったが、気のせい気のせい。
お会計の済んだご主人さんに引渡し、丁寧にお礼の言葉を頂き、
朝から清清しい気分に浸りつつ、さっきまでワンコの座っていた場所に目をやると、

そこにはウンコが。ワンコだけに。

ひょっとして、それで走ってたの?
安心して用を達せる場所を探していたのでしょうか?
だとしたら、私もおなかは丈夫なほうではないので、その気持ちよく分かる。
ウンコの始末は俺に任せとけよワンコ!

sabae

anna domino "this time"