「でも、こうなんですよね。」
とでも表現したらいいのだろうか。
私が感じる、米澤穂信と太宰治の共通した感覚。
“このミス1位”に引かれて『ボトルネック』を読んだ。
どんよりとすさまじい話だった。
違う次元の話は大好きだけど、こんな話にもなるのか。
人の不幸を喜ぶフミカのパートは、安心してミステリーとして
楽しむことができたものの、それだけではすまない二重構造。
何を書いても、『サキの世界』の兄のように
うすっぺらな物言いになってしまうけれど
なぜ、こんなに救いようがないのだろう。
ポジティブにしてればすごせるというものではないだろう、
「でも、こうなんですよね。」と
どうしようもない環境をそのまま受け入れなければすごせないのに。
ただ、存在しているだけで、精一杯なのに
自分が存在していることで、すべてうまく転ぶものが転ばないと
頼みもしないのに、思い知らされる。
どうすりゃいいっていうんだろう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
現実と架空の『ツユ』へ
生まれなかったものの思い。
生まれていたら、とやっぱり思うだろうか。
あなたが生まれていたら、
現在のすべてが変わっていたというのが
どうしようもなく確かなら
ごめんね、
わたしはあえて、その思いをないものにしたい。
でも、生まれなかったという存在がなかったら
現在のすべてもなかった。
そのことをちゃんとわかっているから。
とでも表現したらいいのだろうか。
私が感じる、米澤穂信と太宰治の共通した感覚。
“このミス1位”に引かれて『ボトルネック』を読んだ。
どんよりとすさまじい話だった。
違う次元の話は大好きだけど、こんな話にもなるのか。
人の不幸を喜ぶフミカのパートは、安心してミステリーとして
楽しむことができたものの、それだけではすまない二重構造。
何を書いても、『サキの世界』の兄のように
うすっぺらな物言いになってしまうけれど
なぜ、こんなに救いようがないのだろう。
ポジティブにしてればすごせるというものではないだろう、
「でも、こうなんですよね。」と
どうしようもない環境をそのまま受け入れなければすごせないのに。
ただ、存在しているだけで、精一杯なのに
自分が存在していることで、すべてうまく転ぶものが転ばないと
頼みもしないのに、思い知らされる。
どうすりゃいいっていうんだろう。
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現実と架空の『ツユ』へ
生まれなかったものの思い。
生まれていたら、とやっぱり思うだろうか。
あなたが生まれていたら、
現在のすべてが変わっていたというのが
どうしようもなく確かなら
ごめんね、
わたしはあえて、その思いをないものにしたい。
でも、生まれなかったという存在がなかったら
現在のすべてもなかった。
そのことをちゃんとわかっているから。