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去年あたりから、クイーンを読み続けている。
X、Y、Zの三部作は読んだことがあったので、
ミステリーベスト100に入っている国名シリーズから入った。
その後はタイトルを見てピンと来るものを
年代はかまわずランダムに選んでいる。
最近気が付いたのだが、ミステリーの文庫版というのには、
昭和に発行されたものと、平成になって新訳で発行されたものが
混在している。
そうなると、装丁や文字の大きさから始まって、言い回し、
キャラクターの肉づけがかなり違っているのだ。
図書館のHPを通して予約しているので、直接本を手に取ってはいない。
選ぶときもタイトルだけで、発行年月日や訳者までチェックしていない。
だから、ものすごく色々なクイーンを読んでいるような気になる。
特に感じるのが「エラリイ・クイーン」のキャラクターが、
訳された時代、創作された時代によって全然印象が違う。
旧訳での国名シリーズでは、父の補佐で安楽椅子探偵的な立場が
『緋文字』ではプライベートで彼自身が巻き込まれている。
(しかも、『助手』まで使って動いている。)
この作品についていえば、エラリイ自身が事件の目撃者になって、
そこからの力技で一気に物語が180度動く。
真冬に長い長い助走路を滑ってジャンプして
真っ向から吹雪にさらされて、着地したら真夏の太陽の下…という感じ。
新旧どちらのイメージがいいとはとても言えない。
ただ、もう少し系統だって読んでみれば良かったかなとは思う。
ライツビルシリーズも、順番滅茶苦茶で選んでしまったし。
ドルリー・レーンものはまだ読んでいないので、ちょっと意識して選ぼう。