動物支援センター NPO法人・アニマル ウィング

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「環境省、犬猫処分で新基準」のニュース

2012-11-08 21:43:16 | 動物愛護
47NEWSより転載

環境省、犬猫処分で新基準 高齢理由の引き取り拒否も

 環境省は6日、安易なペットの飼育放棄を防ぐため、地方自治体が飼い主から犬猫の引き取りを求められた場合に拒否できる基準を決めた。高齢や病気が理由なら拒否できるなどとしており、同日の中央環境審議会動物愛護部会で了承された。

 8月成立した改正動物愛護管理法は自治体が販売業者から犬猫の引き取りを求められた場合、相応の理由がないと拒否できると明記。6日の部会では、一般の飼い主についても拒否できる基準を省令に新たに盛り込むことを決めた。

 拒否の基準は高齢や病気の他に(1)同じ飼い主が繰り返し犬猫を持ち込む(2)飼い主が避妊や去勢をしない(3)新たな飼い主を探す取り組みをしていない―など。

元スタッフ野口のブログ「大地のぬくもり」より転載の感想

そうですね、販売業者から行政がホイホイ引き取るのは以前からおかしいと言われていたことですし、一般家庭では、どうしても世話できない状況になったのならば、新たな飼い主を探す取り組みは当然するべきことですよね。生まれてきた全部の子の面倒を見れないなら不妊手術をするのも当然ですし。やっと、しかるべき内容が法に盛り込まれるというところでしょうか。

このことで、遺棄が増える可能性もありますが、来年秋の新法執行に向けて、動物遺棄罪の罰則も厳しくなる方向で話し合われる予定です。
まあ、いくら罰則が厳しくなったところで、人間でもドラム缶に詰められて捨てられたりすることから、完璧ということはないでしょうが、世の中に殺人や飲酒運転同様に、「やってはいけないこと」として知らしめる効果は、罰則が厳しくなるというところが重要かと思います。行政の対応としても「当たり前のように引き取らない(飼育放棄は当たり前ではないということを認識してもらう)」「責任があるということを伝える」というところが国民の意識改革として肝心ですしね。

もちろん最終的には、飼い主免許のようなものが必要でしょうが、このことに関しては、まだ制度全体を変えることになるためにいきなりは出来ず、次回の動物愛護法改正で話し合いましょうという内容が去年の法改正話し合い時の環境省のログにありました。

人の意識同様に、現実として法を変えるには一気にはなかなか難しいもののようです。動物の命も人の命同様に大切に思う人々にとっては、もどかしく、イライラもするでしょうが、自分に出来ることを地道にしながら気長に待ちたいと思います。

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2 コメント

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Unknown (ジョイママ)
2012-11-10 09:46:58
遅いけど、やっと少しずつ.....
高齢、病気を理由に行政へ持ち込めない!その他にプラスされている3つの事例も。
当たり前の事がやっと動き出したんだと思います。

一度飼ったら最後まで責任が生じる事!いち早く浸透させて、きちんとした気持ちで飼い始める事、多くの人に認識して欲しいですね。

現場の職員の方達にもしっかり浸透させて欲しいです。日本中の現場の方が同じ姿勢でない格差が大きくなる。
人間の生活に寄り添ってくれている犬や猫の命が軽んじられる日本!変えていけますよね。
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Unknown (佐賀シェルター 梅田)
2012-11-10 22:39:08
ジョイママ様

全く仰る通りですよね。

加えて挙げるなら、飼育するにも“完全資格制”にして頂きたいです。

それで、どれだけの尊い命の犠牲が減ることか。

時間はかかるでしょうが、殺処分ゼロに向け確実に歩みは進み始めていますね。
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