動物支援センター NPO法人・アニマル ウィング

1匹でも多くのワンちゃん、ネコちゃんが幸せになりますように…との思いを込めて活動しています。

犬も猫も「見た目」だけじゃない。彼らのことをもっと知って欲しい。

2012-08-16 12:41:41 | 動物愛護
最近の問い合わせの中に、血統書はいますか?とか、容姿に対する問い合わせが多く、なんだかがっかりしてしまいます。
中でも、とても人間を慕っている優しい性格の子が、
血統書じゃないならいらない、とか耳が垂れてないから嫌だ、顔が好きじゃない、
などと言われるのは非常に残念です。
もちろん、それぞれに好みがあるのは仕方のないことですし、より好みのほうがいいのは理解できますが・・・

私達は、1匹でも救いたいという思いから活動しています。
1匹もらわれると、また1匹救われるからという思いで活動しています。
お世話をした子たちは、皆等しく愛しい命たちであり、皆可愛い子たちです。
見た目がどうあれ、ハンデがあろうとも。
(ハンデのある子のほうが、よりいっそう手がかかったぶん、可愛いということはあります。)

アニマルウイングは、血統書のいるペットショップでも、ドッグショーに出るためのスタンダードの子たちの集りでもありません。
けれども、人間に遺棄されたにも関わらず、人間をまっすぐに信じていたり、一生懸命に生きようとしている、「真に美しい子たち」の集まりです。

保護っ子たちのほとんどは、命からがら救われたり、
「いらない」と元家族だった人間に捨てられた子たち。
でも、彼らに何も悪いところはありません。
見た目は、柄が不人気だったり、その種類にしては大柄だったりと、一般受けしない子もいます。
ハンデを持っている子もいますし、まだ人におびえている子もいます。
それでも、彼らは同じ「命」であり、同じように「心」を持っています。
ただただ、一生懸命に生きようとしています。
(彼らは人間みたいに自殺はしません。たとえば、茶トラ兄弟の中で一匹だけ黒猫の水羽くんに、「兄弟の中で自分だけが黒猫だということをどう思う?」と聞いたところで無意味です。彼らには、他と比較して劣等感や優越感を持つというところはありません。そういう自意識があれば、あるからこそ、自殺をもする人間ですが、動物達は、ただ、今を懸命に生きているのです。)

もちろん、より好みの容姿であるほうが初めて動物と暮らそうというときは特に、
より嬉しいかもしれません。
それは理解できます。
ただ、私達の活動の主旨をご理解いただくと共に、もう少し彼らの「性格や心」も見ていただきたい。
選ぶときは、本当に自分や、自分の家庭・生活スタイルに合うのかどうか、性格面を重視して頂きたい。
そう願います。
そして、願わくば、彼らの「心」を見ていただきたい。
少しだけでも寄り添って頂きたい。
そうすると、彼らに悪いところが無い、とても純粋無垢で1匹1匹が大切な存在だと気がつきます。
彼らには1匹1匹、心があり、それぞれ人間同様に「生きてきたドラマ」があるのです。

そんな中、1匹選ぶということは、家族として、長い時間を共にする伴侶を決めるということです。
日本では、家庭動物のことをペットと言いますが、海外の動物愛護先進国では伴侶動物という扱いです。

日本では、仔犬・仔猫など、見た目の可愛さばかりが重視されてしまいますが、
ドイツやイギリスなどの進んだ国ではそうではありません。
自分達の生活スタイルに成犬・成猫の方があっているという判断で、
大人の子たちが選ばれることが多いのです。

日本で、家族に迎えられたのに、「こんなはずじゃなかった」と捨てられることが多いのは、見た目重視でありすぎるからということもあると思います。
他の先進国と日本で、動物の命の扱いが違ってしまうのは人々の意識による面も大きいからだと思います。

私達は、1匹でも多く救いたい、殺処分を減らして、最後にはゼロになって欲しい。
皆、1つの命として幸せな一生をまっとうして欲しい。
ただそれだけのために活動しています。
どうか、そこを理解した上で、保護っ子達に会いに来て欲しい。
それは難しいことでしょうか?


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2 コメント

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Unknown (ジョイママ)
2012-08-17 09:59:35
シェルターに血統書を求めてくる人間......
シェルターの本当の意味を理解できていないんでしょうね{グズン}
一生懸命に生きているのに人間の身勝手な都合の犠牲になった子達。
どの仔も本当に可愛いです。
私も以前血統書つきのシーズを買いました。
20年近く前に、不注意から交通事故で亡くしてしまいました。
お墓に行くと今でも涙が出ます。
今の子達はミックスの貰いっ子です。しかし血統書を付けて生まれてきた子と何の代わりも無く愛おしい我が家族です。
元来、無理してブランド志向日本人、高校生や中学生までがビトンを持ち歩く国。本当のセレブは笑ってます。
早く日本人も、自国で殺処分が行われていることが非情に後進的で、悲しすぎる現実で有る事を認識して欲しい!
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Unknown (佐賀シェルター野口)
2012-08-18 12:38:44
ジョイママさま

シェルターは、「お金のかからないペットショップ」みたいに思っておられる方もいるようで残念に思うことも多かったです。

そうですね、血統書でもそうじゃなくても可愛い子たちですね!どの子も、血統書か否かとか関係なく生き生きとしていて、血統書か否かとか見かけばかりを気にするのは人間だけだとつくづく思わされます。

日本人のブランド志向は情けないですね。流行にすぐ飛びついたり。
バッグやアクセサリーみたいに、ファッション感覚で生き物を扱って欲しくないとつくづく思います。イギリスだったかな、「日本人はまるでバッグを買うように犬を買っている」という見出しの記事があったというのは。
当たり前じゃないことが当たり前のようになってしまっている現実ですが、理解してくださる方もいらっしゃることが励みになります。
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