こんにちは、佐賀シェルター野口です。
読んでますというお話だったり、送られてきた物資などで、記事を(それも毎度の長文を)読んでくださっている方がいることに大変嬉しく思っています。
私は、動物達が健康に、幸せに暮らしていければ、人間と共生していければそれでいいと思っています。
そのために、世間の商用のための情報に惑わされないで、本当のことを知って欲しい。ただ、それだけです。
ですから、特定のメーカーを中傷するために記事を書いているのではないことは理解して頂きたく思いますので、メーカー名などは伏せておきます。
さて、ここからが本文です。
【少しだけでも自然に帰って(犬猫の体に合った食べ物の話・第1回)】
現代日本において、犬猫の食事は、ドッグフード、キャットフードが多くなっている。
便利であると同時に、昔は主流だった「味噌汁ぶっかけご飯」や「ねこまんま」は良くないとされてきたからだ。「人間の食べ物を与えるのは良くない」と。
しかし、それは本当にそうだろうか?
私は、その言葉だけがひとり歩きしてしまっていて、あまりにもひっくるめて言われすぎていると思う。
ドッグフードやキャットフードも、人間も食べる食材(肉・魚・穀物・野菜)から作られているわけで、
犬猫が人間の食べない岩などを食べるというわけではない。
というわけで、実際どこまでが同じでどこからが違うのか、まとめてみたいと思う。
人間と犬猫の相違点、そして「犬猫に合った食べ物とされているフード」について
人間と犬猫の食事における主な相違点は、おおまかに分けて3つある。
それは、身体のつくりと本来の食性による違いである。
1.塩分について
まず、人間の食べ物は犬猫に良くないという理由の1つに「塩分」が理由としてあげられる。
確かに、人間の食事には塩分の多いものもある。
人間と比べて、犬猫の身体には汗腺が少なく、足の裏からしか汗をかかない。
そのため、犬猫に必要な塩分は人間の5分の1である。
よく、塩分はダメと言われることから、「塩分はゼロ」にしなければと思っている人がいるが、
塩分が少なすぎると心臓も上手く動かないし、全くのゼロだと死んでしまう。
では、ドッグフード、キャットフードの塩分量はどうだろう?
これは食べてみると分かることだが、実は非常に塩辛いものもある。
そういうこともあるから、宣伝文句をやたらと信用せずに、自分で確認してみることが必要だと思う。
2.犬猫は本来肉食
人間と違うのは、犬猫は元肉食であり、野生動物を狩って何万年も生きてきたということだ。
人間は肉どころか動物性のものを全くとらないでも健康に生きていける(現に私がそうである)。
しかし、犬猫、特に猫は肉食である。
犬 肉3・野菜3・穀物3
猫 肉6・野菜3・穀物1
の割合で食べるのが本来の食性に近いという。
海外のフードには、穀物は本来はいらないとされ、グレインフリー(穀物不使用)のものもあるくらいだ。
しかし、ほとんどの国産のフードはそうではない、ウラの原材料を見てみよう。
ほとんどが、主となる原材料(原材料表記の一番トップに書かれてあるもの)は、穀物であり、それも、消化に悪いトウモロコシが多い。大豆・トウモロコシのカスは、人間の食材の残りとしてタダで手に入るのである。実際は、栄養素を搾り取った大豆やトウモロコシのカスはゴミであり、廃棄物の再利用として、ドッグフードやキャットフードに使われている。猫であれば特に、ゲリが多くなって当然である。
(犬と猫、両者の肉・野菜・穀物の必要割合の違いは、より人間の身近で暮らしてきたのが犬であることから、多少消化器官が変化しているという違いである。)
3.犬猫と野菜
ドッグフード、キャットフードが普及したのは、ここ数十年のこと、それまで何万年かは、犬猫は自分で狩をし獲物を食べてきた。捕獲すると、まず食べたのが内臓。ここには生肉、内臓肉、草食動物の食べた消化しかけの植物が入っていた。
消化しかけの植物、それらもまた、犬猫の身体を支えてきたものである。
(個別の合わない食材などは、第3回にて書く予定です。)
以上の点を踏まえて、次回は、
ドッグフード・キャットフードが「完璧」でない理由
そして、最終回は
でも、上手にフードは利用したい、無理なく自然な食事に近づけてみる
の予定です。
犬猫の健康について考える人が増えますように、応援をお願い致します。
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読んでますというお話だったり、送られてきた物資などで、記事を(それも毎度の長文を)読んでくださっている方がいることに大変嬉しく思っています。
私は、動物達が健康に、幸せに暮らしていければ、人間と共生していければそれでいいと思っています。
そのために、世間の商用のための情報に惑わされないで、本当のことを知って欲しい。ただ、それだけです。
ですから、特定のメーカーを中傷するために記事を書いているのではないことは理解して頂きたく思いますので、メーカー名などは伏せておきます。
さて、ここからが本文です。
【少しだけでも自然に帰って(犬猫の体に合った食べ物の話・第1回)】
現代日本において、犬猫の食事は、ドッグフード、キャットフードが多くなっている。
便利であると同時に、昔は主流だった「味噌汁ぶっかけご飯」や「ねこまんま」は良くないとされてきたからだ。「人間の食べ物を与えるのは良くない」と。
しかし、それは本当にそうだろうか?
私は、その言葉だけがひとり歩きしてしまっていて、あまりにもひっくるめて言われすぎていると思う。
ドッグフードやキャットフードも、人間も食べる食材(肉・魚・穀物・野菜)から作られているわけで、
犬猫が人間の食べない岩などを食べるというわけではない。
というわけで、実際どこまでが同じでどこからが違うのか、まとめてみたいと思う。
人間と犬猫の相違点、そして「犬猫に合った食べ物とされているフード」について
人間と犬猫の食事における主な相違点は、おおまかに分けて3つある。
それは、身体のつくりと本来の食性による違いである。
1.塩分について
まず、人間の食べ物は犬猫に良くないという理由の1つに「塩分」が理由としてあげられる。
確かに、人間の食事には塩分の多いものもある。
人間と比べて、犬猫の身体には汗腺が少なく、足の裏からしか汗をかかない。
そのため、犬猫に必要な塩分は人間の5分の1である。
よく、塩分はダメと言われることから、「塩分はゼロ」にしなければと思っている人がいるが、
塩分が少なすぎると心臓も上手く動かないし、全くのゼロだと死んでしまう。
では、ドッグフード、キャットフードの塩分量はどうだろう?
これは食べてみると分かることだが、実は非常に塩辛いものもある。
そういうこともあるから、宣伝文句をやたらと信用せずに、自分で確認してみることが必要だと思う。
2.犬猫は本来肉食
人間と違うのは、犬猫は元肉食であり、野生動物を狩って何万年も生きてきたということだ。
人間は肉どころか動物性のものを全くとらないでも健康に生きていける(現に私がそうである)。
しかし、犬猫、特に猫は肉食である。
犬 肉3・野菜3・穀物3
猫 肉6・野菜3・穀物1
の割合で食べるのが本来の食性に近いという。
海外のフードには、穀物は本来はいらないとされ、グレインフリー(穀物不使用)のものもあるくらいだ。
しかし、ほとんどの国産のフードはそうではない、ウラの原材料を見てみよう。
ほとんどが、主となる原材料(原材料表記の一番トップに書かれてあるもの)は、穀物であり、それも、消化に悪いトウモロコシが多い。大豆・トウモロコシのカスは、人間の食材の残りとしてタダで手に入るのである。実際は、栄養素を搾り取った大豆やトウモロコシのカスはゴミであり、廃棄物の再利用として、ドッグフードやキャットフードに使われている。猫であれば特に、ゲリが多くなって当然である。
(犬と猫、両者の肉・野菜・穀物の必要割合の違いは、より人間の身近で暮らしてきたのが犬であることから、多少消化器官が変化しているという違いである。)
3.犬猫と野菜
ドッグフード、キャットフードが普及したのは、ここ数十年のこと、それまで何万年かは、犬猫は自分で狩をし獲物を食べてきた。捕獲すると、まず食べたのが内臓。ここには生肉、内臓肉、草食動物の食べた消化しかけの植物が入っていた。
消化しかけの植物、それらもまた、犬猫の身体を支えてきたものである。
(個別の合わない食材などは、第3回にて書く予定です。)
以上の点を踏まえて、次回は、
ドッグフード・キャットフードが「完璧」でない理由
そして、最終回は
でも、上手にフードは利用したい、無理なく自然な食事に近づけてみる
の予定です。
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続きも楽しみにしています!
今回の内容、すごく興味深かったです。
ご多忙とは思いますが次回も楽しみにしています。
愛犬達には食べる楽しみもあげたいし、健康でいて欲しいし、肥満も要注意だし、常に食には関心があります。
野口さんはどういう理由でベジタリアンですか?もしよければ聞かせてください。
私も続きを楽しみにしています。
ありがとうございます。続き、少し時間がかかるかもしれませんが、出来るだけ整理して伝わりやすく書きたいと思います。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
食の話に興味を持っていただきとても嬉しく思います。
ありがとうございます。
そうですね、食といったら、愛犬・猫たちの楽しみのひとつでもありますよね。好きな美味しいものを待つときの笑顔も本当に可愛いです^^
私がベジタリアンなのは、犬猫同様に、牛や豚・鳥も、心を持っていて、人間になついて、家族のような存在に思え、食べ物とは感じれないからです。
やはり、動物愛護の観点からなのですね。
そういう信念が素晴らしいと思いました。