ロシア留学中・脱力進行中

モスクワ留学滞在記、スポーツ(特にテニス)のこと。他に趣味(漫画や音楽)等いろいろ・・・

急転

2005-11-10 23:21:39 | テニス
WTAツアーチャンピオンシップ、2日で計6試合が終了した。
驚くべき結果が出ている。

1日目;
Clijsters (BEL) 1 6 6(2)
Pierce  (FRA) 6 4 7(7)

Sharapova (RUS) 6 3 6
Schnyder  (SUI) 1 6 3

Davenport (USA) 6 7(7)
Petrova  (RUS) 2 6(1)

第1試合、まさかのスタート。
前回のエントリーで優勝候補に挙げたキム・クライシュテルスがいきなりの黒星。
1stセット、まったくショットの決まらないクライシュテルスは、
セットを通じてなんとウィナーが、ゼロ。(エラーは7つ)
第3ゲームをWフォルトで落とすと、そのまま反撃の機会なくセットダウン。
セットに要した時間18分と、ピアースにとってはまさにクルージングだった。
2ndセット第2ゲーム、クライシュテルスは実に7ゲームぶりのゲーム奪取。
セット後半になり徐々にストロークにもキレが戻り始め、
特にフォアのクロスで主導権を握るのが目に付いた。
ただ最も得意なセンター付近からのフォアの逆クロスは1~2セットを通して見られず。
そして1ブレイクアップで迎えた第9ゲーム、5-4のサービングforセットで、
最初のポイント、40-30、2度目のデュースの計3回Wフォルト。
そのままセットオールに持ち込んだは良いが、この日の悪さを象徴していたように思う。
結局生放送で見ていたため朝6時過ぎに力尽き、FINALセットを見逃す。
後で結果を知って正直しまったと思った。まさかタイブレークだったとは。
結果的にはクライシュテルスのWフォルト11本に現れている調子の悪さで、
本人の言うには時差ボケという残念な結果となってしまった。
調整不足で世界のトップ8を相手するのは難しいということだろう。
逆に最大の難関を突破したピアースはベスト4進出に大きな前進。

第2、第3試合は順当な結果だろう。
ただチラリと見たシャラポワはイマイチ調子が上がってないようだった。
シュニーダーのフォアの逆クロスが美しく決まるシーンばっかり印象に残っているが、
それでも勝ってしまうのはさすがとも言えるか。


2日目;
 Pierce    (FRA) 6 6
Dementieva (RUS) 2 3

Davenport (USA) 6 7
Schnyder  (SUI) 3 5

Mauresmo (FRA) 6 7
Clijsters   (BEL) 3 6

第1試合、2日連続でトップバッターを任されたピアース。
対するデメンティエワは先週フィラデルフィアで貰ったワイルドカードで決勝まで行き、
土壇場でツアーチャンピオンシップ出場権を手にした。失うものは何も無い。
2人の対戦はこれまでデメンティエワの3勝1敗。
先日の予想でも決勝進出に2番手でデメンティエワを挙げたのは、
実績有利のデメンティエワが、ここでハズミをつけてくれるとの期待からだ。
実際、2日目までのドローを見たとき、ピアースはここで2連敗だろうと予想した。
すいません。
今年絶好調の30歳ベテランは伊達ではなかった。
この試合ではストローク主体のデメンティエワに全くテニスをさせなかった。
両者得意のフォアハンドの差し合いでは必ずピアースが主導権を握り、
早めの展開で次々と相手を押し込んだ。
1stセットはいきなりのWブレイクでピアースの4-0。
2ndも第2ゲームでブレイクを奪い3-0のスタート。
この差は最後まで埋まらなかった。試合後にデメンティエワが語った、
「ピアースは絶頂にあるとしか言えないわ。これじゃ私は何もできない。」
この2言が端的にこのスコアの内容を物語っている。
最終的にはお互いのウィナー/エラーが、P=16/15、D=9/23という差。

第2試合は午前中の放送しかなかったので授業で見れず。ダベンポート強い・・・

第3試合、最も面白い試合となりそうな顔合わせ。
1stセット互いに1ブレイクずつで3-3、迎えた第7ゲーム、モレスモーのサービス。
0-40でクライシュテルスが3つのブレイクチャンスを手にする。
しかしこの日のアメリーの調子は3度のピンチ全てを跳ね除ける力を持っていた。
まとめて3本、素晴らしいサーブが入りピンチを消してそのままキープ。
ピンチの後にはチャンス有りとは良く言ったもので、直後の第8ゲームでブレイク。
5-3となった第9ゲーム、3度のSポイントを守られ逆にBポイントを握られるも、
ラストはセンターへのエースでモレスモーがきっちりセット奪取。
1stセットのスタッツは、数字にほとんど差は無かった。
唯一の差はBポイントをコンバートできたか出来ないか。(M=2/2、C=1/10)
この違いが如実に現れてしまったということだろう。
2ndセットは序盤(何ゲームか忘れました)でモレスモーがブレイクを奪い、
5-3の第9、5-4第10ゲーム(モレスモーのサーブ)でマッチポイントを得る。
しかしクライシュテルスが意地の粘りをみせ、タイブレークへ突入。
ポイント3-4でクライシュテルスのフォアがアウト。←だったと思う。うろ覚えスマン
このミニブレイクを守りきって、モレスモーが勝利。難敵を退けた。
クライシュテルスは前日の不調がまだ残っていたのだろうか。2日続けてエラーが多い。
モレスモーはサービスがかなり良く、エースでなくともサービスポイントを良く取った。
積極的にネットに出るプレーは女子ではなかなか見られないので、
美しいボールタッチにホレボレとする。アナウンサーも「華麗だ」と良く口にしてた。
これでクライシュテルスの決勝T進出はほぼ無くなったと言ってよい。
この調子から見るとフランスの2人が揃って進出しそうな勢いだ。予想マル外れ。


余談だが男子の方で、ロディックの欠場までが判明。
これで出場権を持った選手の内、サフィン、ヒューイット、ロディックの3人が欠場。
最も好きな選手3人なので、かなり興味が薄れてしまった。
ストップtheフェデラーは絶好調のリュビチッチに期待するかな。
(敢えてナダルと言わない)