太平洋沿岸 大津波・津波警報
27日、南米チリの沿岸で起きた巨大地震で、気象庁は28日午前、青森県から宮城県にかけての太平洋沿岸に大津波警報を発表し、北海道から沖縄県にかけて、太平洋沿岸など広い範囲に津波警報を発表しました。
各地の津波到達予想時刻
気象庁によりますと、大津波警報と津波警報が出た沿岸の津波の到達予想時刻は次のとおりです。最も早いのは▽北海道の太平洋沿岸東部と小笠原諸島で、午後1時と予想されています。▽次いで、北海道の太平洋沿岸中部と青森県の太平洋沿岸、岩手県、宮城県、茨城県、千葉県の九十九里・外房、伊豆諸島が午後1時半。▽北海道の太平洋沿岸西部と福島県、千葉県内房、相模湾・三浦半島、それに静岡県が午後2時。▽青森県の日本海沿岸と東京湾内湾、愛知県外海、三重県南部、和歌山県、徳島県、高知県、種子島・屋久島地方、奄美諸島・トカラ列島、沖縄県の大東島地方が午後2時半。▽伊勢湾・三河湾と、愛媛県宇和海沿岸、大分県豊後水道沿岸、宮崎県、鹿児島県東部、沖縄本島地方が午後3時。▽淡路島南部、鹿児島県西部、沖縄県の宮古島・八重山地方が午後3時半。▽大分県瀬戸内海沿岸が午後4時。▽有明海・八代海が午後5時。▽岡山県が午後6時と予想されています。気象庁は、大津波警報と津波警報が出ている沿岸では海岸や川の河口付近には近づかず、安全な高台に避難するよう呼びかけています。
“津波 周期長くなる可能性”
今回の大津波警報について、東京大学の阿部勝征名誉教授は、「今回、チリで起きた地震は、断層が広い範囲で動いたマグニチュードが8を超える巨大地震だったため、津波は周期が長くなる可能性がある。50年前の昭和35年のチリ地震津波の際には、一度波が押し寄せてから次の波が来るまでの間が最大で1時間かかった。今回も、一度波が押し寄せたあと、次の波が来るまでの時間がかなり長い可能性があるので、波がいったん引いても、油断しないで、警戒を続けてほしい」と話しています。また、「遠くで起きた地震による津波は、湾の中では波が増幅する「共振」とよばれる現象が起きて、局地的に波が高くなる可能性があるので、警戒してほしい」と話しています。
東名高速 静岡県内で通行止め
中日本高速道路によりますと、東名高速道路は、海岸近くを通る静岡県の富士インターチェンジと清水インターチェンジの間が、午後1時から上下線とも通行止めになります。
東北各地 避難指示や避難勧告
大津波警報や津波警報が出されたことを受けて、東北地方の各地の自治体は、住民に避難指示や避難勧告を出して警戒を呼びかけています。
北海道 避難指示や避難勧告
北海道で、避難指示が出されたのは▽根室市で3363世帯のおよそ8800人となっています。また、避難勧告は▽白糠町で4100世帯▽厚岸町で3500世帯▽釧路市で2680世帯▽羅臼町で2200世帯▽北斗市で1850世帯のおよそ4100人▽浦河町で800世帯のおよそ1700人▽浜中町で1421世帯▽標津町で353世帯▽別海町で346世帯▽浦幌町で264世帯▽えりも町で(えりもちょう)250世帯▽釧路町で246世帯が▽広尾町で221世帯▽豊頃町で156世帯▽大樹町で92世帯▽厚真町で12世帯の26人となっています。
太平洋の島々 津波の被害状況
南米チリで発生した大地震による津波は、これまでにチリの沿岸や太平洋の島々に達しています。チリの沖合670キロの太平洋に浮かぶチリ領のロビンソン・クルーソー島では、津波に巻き込まれて5人が死亡、11人が行方不明になっているということです。
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27日、南米チリの沿岸で起きた巨大地震で、気象庁は28日午前、青森県から宮城県にかけての太平洋沿岸に大津波警報を発表し、北海道から沖縄県にかけて、太平洋沿岸など広い範囲に津波警報を発表しました。
各地の津波到達予想時刻
気象庁によりますと、大津波警報と津波警報が出た沿岸の津波の到達予想時刻は次のとおりです。最も早いのは▽北海道の太平洋沿岸東部と小笠原諸島で、午後1時と予想されています。▽次いで、北海道の太平洋沿岸中部と青森県の太平洋沿岸、岩手県、宮城県、茨城県、千葉県の九十九里・外房、伊豆諸島が午後1時半。▽北海道の太平洋沿岸西部と福島県、千葉県内房、相模湾・三浦半島、それに静岡県が午後2時。▽青森県の日本海沿岸と東京湾内湾、愛知県外海、三重県南部、和歌山県、徳島県、高知県、種子島・屋久島地方、奄美諸島・トカラ列島、沖縄県の大東島地方が午後2時半。▽伊勢湾・三河湾と、愛媛県宇和海沿岸、大分県豊後水道沿岸、宮崎県、鹿児島県東部、沖縄本島地方が午後3時。▽淡路島南部、鹿児島県西部、沖縄県の宮古島・八重山地方が午後3時半。▽大分県瀬戸内海沿岸が午後4時。▽有明海・八代海が午後5時。▽岡山県が午後6時と予想されています。気象庁は、大津波警報と津波警報が出ている沿岸では海岸や川の河口付近には近づかず、安全な高台に避難するよう呼びかけています。
“津波 周期長くなる可能性”
今回の大津波警報について、東京大学の阿部勝征名誉教授は、「今回、チリで起きた地震は、断層が広い範囲で動いたマグニチュードが8を超える巨大地震だったため、津波は周期が長くなる可能性がある。50年前の昭和35年のチリ地震津波の際には、一度波が押し寄せてから次の波が来るまでの間が最大で1時間かかった。今回も、一度波が押し寄せたあと、次の波が来るまでの時間がかなり長い可能性があるので、波がいったん引いても、油断しないで、警戒を続けてほしい」と話しています。また、「遠くで起きた地震による津波は、湾の中では波が増幅する「共振」とよばれる現象が起きて、局地的に波が高くなる可能性があるので、警戒してほしい」と話しています。
東名高速 静岡県内で通行止め
中日本高速道路によりますと、東名高速道路は、海岸近くを通る静岡県の富士インターチェンジと清水インターチェンジの間が、午後1時から上下線とも通行止めになります。
東北各地 避難指示や避難勧告
大津波警報や津波警報が出されたことを受けて、東北地方の各地の自治体は、住民に避難指示や避難勧告を出して警戒を呼びかけています。
北海道 避難指示や避難勧告
北海道で、避難指示が出されたのは▽根室市で3363世帯のおよそ8800人となっています。また、避難勧告は▽白糠町で4100世帯▽厚岸町で3500世帯▽釧路市で2680世帯▽羅臼町で2200世帯▽北斗市で1850世帯のおよそ4100人▽浦河町で800世帯のおよそ1700人▽浜中町で1421世帯▽標津町で353世帯▽別海町で346世帯▽浦幌町で264世帯▽えりも町で(えりもちょう)250世帯▽釧路町で246世帯が▽広尾町で221世帯▽豊頃町で156世帯▽大樹町で92世帯▽厚真町で12世帯の26人となっています。
太平洋の島々 津波の被害状況
南米チリで発生した大地震による津波は、これまでにチリの沿岸や太平洋の島々に達しています。チリの沖合670キロの太平洋に浮かぶチリ領のロビンソン・クルーソー島では、津波に巻き込まれて5人が死亡、11人が行方不明になっているということです。
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