芽キャベツって日本じゃ結構知らない人が多いんで、久々にちょっとウンチク含めてカキコしちゃいます。
芽キャベツは、普通のキャベツよりミニサイズ(キャベツの赤ちゃんのような見た目)なので、芽キャベツが大きくなったら普通のキャベツになると思っている人も多いようだね。
実は、芽キャベツと普通のキャベツは、まったく違う種類のキャベツ。
普通のキャベツは葉が徐々に重なっていって、芽のてっぺん(頂芽)に大きな球体になっていく。
芽キャベツは、[トップ画像のように]太い茎の上に「わき芽」とよばれる小さな芽(側芽)が球体になっていき50~60個ほどの実をつける。そこから別名「子もちキャベツ」「子持ちカンラン(子持甘藍)」なんて呼ばれてる。
ちなみに、普通のキャベツは英語でCabbage、芽キャベツはベルギーが原産国(産地はブリュッセル近郊)なのでBrussels Sprouts。ドイツでも多く食べられていて、「バラのキャベツ(Rosenkohl)」なんて呼ばれてる。
話が脱線しちゃうけど【豆知識】、フランス語で「キャベツ」のことchou(シュー)って言う。芽キャベツはシュー・ド・ブリュッセル(chou de Bruxelles)。
■シュー・クリームって?
みんなが知ってる洋菓子「シュー・クリーム」はフランス語ではchou à la crème(シュー ア ラ クレーム)。直訳すると「クリーム状の(クリームを使った)キャベツ」になるかな。
焼きあがった皮が「芽キャベツ(ミニキャベツ)」のようなので菓子職人が命名したんだね。ちなみに「シュークリーム」は和製英語で、英語ではcream puffと言ってる。
話を戻して
芽キャベツは日本へ明治時代にベルギーから伝わって、今では国内産の芽キャベツのほとんどが静岡県産(芽キャベツの生産量全国1位)。
でもってこの芽キャベツ君
結構お高いんですよ。普通のスーパーでは出回る冬季でもあまりお見かけしません。一般スーパーでは高いから買われない(=店頭に並ばない)し、若干の苦味があるから敬遠されるってこともあるかな。
数年前、高級食材を扱うスーパーで、1袋5~6個入って380円とかしてて驚かされました(実がしっかり結球している代物)。↓の画像(8個)だと500円以上しちゃう。
なもんで、気軽におしみなく料理に使うんだったら、いっそ作っちゃえッてんで3年前から挑戦。
実践して今年やっと栽培のコツをつかみました。
芽キャベツは陽当たりがよく冷涼な気候を好む野菜なので、ポイントは株の初期成長から旺盛な生育期をいつ(何月)頃にもってくるかだね。
アマルが住んでる関東は、栽培区分からすると温暖地とされ、種苗会社のタネ袋なんかにはタネまき適期は7月~8月とされてるけど、生育気温が18~22℃の芽キャベツにとって(アマルが住んでる千葉の田舎など)11月以降グングン気温が下がってくると生育が一気にストップしてしまう。
この生育状況を1~2年目で経験。11月時点で茎も太く高く生育せず、縦の枝葉間が詰まっている状態ではわき芽(側芽)も太く大きくなれなかった。
そこで昨年は6月にタネまきをスタート。10月11月に大きく生育できるように変更したところ、年が明けて今年はじめて結球した玉が大きく育ってくれました。でも、陽当たりが悪い所の株(↓画像の奥まったところの株)の玉は少々小ぶりで、やはり陽当たりの良さも生育を左右する決め手と実感しました。
栽培記録はそれくらいにして...
次は料理・調理についてカキコしようかな...
あッ、また長くなりそうなので続きはまた次回に
LET IT BE ME - (Flipped) Lyrics
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