茜ちゃんのつれづれ草
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今日は朝から北風が吹いております。シベリアからの乾燥した風が連日のように吹いてきております。 中国大陸と西南諸島の間は東シナ海だけですから、妨げるものはありません。急に涼しい朝夕となりました。
さて、姉妹ブログの<新・瘋癲老人>でもお約束しましたとおり、今回から7~8回くらいの連続で、「自閉症」についてウタ・フリス著<ウタ・フリスの自閉症入門>の読後感的なものについて、書いて見たいと思います。
この書籍は11/15に中央法規という出版から発行されたものです。この書籍を筆者の長年の知人の方が翻訳しました。訳者の「華園 力」氏は現在、滋賀県の県立小児保健医療センターの部長をしております精神科医です。
昨年、筆者がここ奄美群島にI ターンする少し前から翻訳を始められ、今回発行の運びとなりました。この方は京大医学部・・京大病院・・大津赤十字病院の精神科医師を経て現職に至っております。
テラマチオキナエビス・10.5cm
この方はプライベートですが「貝のコレクター」で、自宅には数多くの貝の標本が所蔵されております。著者も拝見させてもらいましたが、その種類と数に驚いたものです。特に先回の<新・瘋癲老人日記-23>にもご紹介しましたとおり、<オキナエビスガイ>のコレクションも素晴らしいです。
そのような訳で、こちらに来てから早速貝拾いに熱中して居ります。数だけは千個を越えましたでしょうか。中身は?? でも、頂いた<オキナエビス>2個は宝物。何せこの貝は貝拾いでは手に入らない代物。 水深60~600m。通常の潜水艦深度を越えています。トロール網で引っ掛けるのみ。
ベニオキナエビス・7.5cm
最近まで、このブログでも<記憶>について書いてきました経緯があります。その後あちらこちらとさ迷っておりますが、今回から7~8回程度に渡って、この著書の読後感を兼ねて書いて見る事になりました。その知識が<記憶>の問題に役立つという期待をこめて・・・・
[自閉症] 以前からよく耳にする言葉です。自閉症児という単語も多く耳にします。広汎性発達障害、高次機能発達障害とか、このブログでも以前ご紹介しました、アスペルガー症候群、サバン症候群・・・これらは自閉症という範疇に入っている精神障害疾患のようです。
著者は下記のプロフィールにも有りますとおり、自閉症・アスペルガー症候群の専門家です。過去にも「自閉症のなぞを解き明かす」「自閉症とアスペルガー症候群」などの著書があります。
人の云う事は絶対聴かず、マイペース。
人と交わるのが嫌でいつも一人ぼっち。
でも、頭が意外と良くて、暗記力は抜群。
一つの事に周りがビックリするほどこだわる。
ある特定のものを集めるのが大好き!
同じ行動を飽きもせずやり続けるetc
でも、一つで括れない複雑なもののようです。これから本を丁寧に読みながら、これを専門家はどのように診断するのかを学んで行きたいと思います。
ただ、ここで注意をする事があります。我々は専門家でありませんし、医師免許などの資格も取得しておりませんし、臨床経験も有りませんので、即断して自らだけで決め付けないでください。ただ、概念的に理解する事。そして、不幸にも家庭内、知り合いの方に疾患に罹患していると考える人が居た時は、必ず専門病院に連れて行ってあげてください。
胃癌の兆候が有るにもかかわらず、眼科へ連れて行く愚を冒さない道標と考えてください。現代医学は相当高度で、素人が簡単に立ち入るレベルではありません。このことを充分にご理解ください。
「ウタ・フリスのプロフィール」
ドイツに生まれる。ザールラント大学で心理学と美術史を学ぶ。ロンドン大学精神医学研究所を卒業。医学研究評議会(MRC)の認知発達部門研究科学者。教授。ロンドン大学カレッジ特別研究員を経て、現在ロンドン大学認知神経化学研究所名誉教授。デンマークのアーフス大学客員教授。自閉症を中心に研究生活を送る。1991年発達障害(特にディスクレシア)の研究により、英国心理学会学会長賞を受賞。
本の構成
1-自閉症スペクトラム 2-変化する自閉症の姿 3-大幅に増える自閉症
4-神経発達障害としての自閉症 5-対人コミュニケーション:問題の核心
6-違う目で世界を見る 7-理論から実践へ
では映画のお話から・・・
<えっつ?何ですか>いうかも知れませんが・・・・こんな映画をご覧になった事は有りませんか。
A・ 『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(原題: Good Will Hunting)
Good wil Hunting
B・ 『ビューティフル・マインド』(原題: A Beautiful Mind)
A beautiful Mind
C・ 『レインマン』(原題: Rain Man)
Rain Man
少し前の映画ですが、いずれも大好評の映画でした。ご存知でしょうか。この中でCがアスペルガー症候群を主題として、Bは統合失調症を主題とした映画になっておりました。Aは精神疾患者の映画と断定できますでしょうか? それとも典型的なアスペルガー症候群でしょうか?・・・理論よりも映画のほうがインパクトが強いので、理解しやすいと思って書いて見ました。筆者も見ましたが、予備知識なくA.B.Cの疾患は何ですかと問われたら、如何でしょうか。どれがどれやら素人には判断が付きかねます。皆同じように見えてしまうと思います。
ですから、先にご注意をしたのは、このような理由があったのです。ご理解くださいね。
本日はこの位にして、次回からは1-自閉症スペクトラムを読んで見ましょう。待ちきれない方は下記の方法でどうぞ。
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中央法規 http://www.chuohoki.jp/ebooks/commodity_param/ctc/+/shc/0/cmc/3749/backURL/http(++www.chuohoki.jp+ebooks+main
「真核細胞と原核細胞」は来週からに致します。
姉妹ブログ
茜ちゃんの「白洲正子著作集・読書日記」
http://shirasumasako.blog.fc2.com/
サワラちゃんの宇宙・素粒子物理学入門
http://blog.goo.ne.jp/sawarachan
日本の伝統芸術と芸能
http://blog.goo.ne.jp/nippondentougeinou
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