あまぐりころころ

主に漫画やゲーム等の感想や考察を。
時に旅行記等も交えながらの、のんびりのほほんブログ。

『鬼滅の刃』第194話感想

2020-03-05 00:40:00 | 鬼滅の刃

 しばらく更新が滞ってしまい、誠に申し訳ありませんでした
 ここ最近何をしていたかというと

 

 ひたすら寝ていました。仕事以外の時間は。



 ・・・お詫びの言葉もありません。



 ですが、今はとにかく自分の免疫力を高めなければならないのです。

 免疫力を高めるにはよく寝てよく食べる!
 多少太ろうが構わない!!(いや構うけど)


 理由は、今世間を騒がしている「あのウイルス」が関係しています。
 もし時間に余裕が出来たなら詳細を説明するつもりですが、ブログ活動においては今はとにかく遅れている『鬼滅の刃』感想を取り戻すことに注力したいと思います。
 あああ・・・第200話まであと少し・・・
 お願い・・・!!耐えて頂戴本編・・・!!!(←何を?)

 
 

 

 

 

 週刊少年ジャンプ2020年12号掲載
 第194話 【灼熱の傷】

 

 

 扉絵は炭治郎の手当てを終え、次なる救護に向かう愈史郎&村田さんチーム。
 炭治郎達がここまで戦えているのも間違いなく彼らのお陰です。

 もう一人の鬼殺隊員になにやら水筒を渡している村田さん。
 移動の合間に水分補給を促してくれているのでしょうか。
 それとも。
 その水筒には対無惨用の薬か何かが入っていたりするのでしょうか。
 こういう想像を膨らませながら読むのも実に楽しいものです♪

 

 そして本編はというと・・・

 

 

茶々丸―――――!!!
生きてくれてたんだねーーーーー!!!
(。・°°()°°・。) 

 

 

 良かった良かった良かったよーーー!!!
 キミが生きてくれていて嬉しい。ホント嬉しい。
 もう誰にも死んでほしくなかったから。

 まさか茶々丸も鬼化していたとは思いもしませんでした。
 これまで何百年かけても人為的に鬼化に成功したのは愈史郎ただ一人だったことを考えると、鬼化・人間化の研究が劇的に進歩したのが窺えます。
 これも禰豆子の血を研究した成果の一つなのでしょうか?

 

 辛辣な愈史郎の呼び掛けによって(苦笑)、慌てて柱や同期組の治療にあたり始める村田さん達。
 ホッ・・・!これによって同期組の解毒は確定!
 それと、ここに来るまでの間に蜜璃さんの解毒はしてくれたのでしょうか・・・。それも気になります。
 蜜璃さんも大切な戦力であり仲間ですし、解毒が完了していることを信じましょう・・・!


 悲鳴嶼さんの治療にあたる愈史郎。
 愈史郎による見解では、足を切断してしまったのはかなりまずいそうです。
 確かに・・・悲鳴嶼さん自身も柱稽古で「最も重要なのは足腰」と仰っていましたからねえ・・・。
 ですが。
 悲鳴嶼さんはそう自ら言っていただけあって常に足腰の鍛錬を怠っていませんでした。
 悲鳴嶼さんほどの方なら片足でもしっかり戦ってくれるに違いありません!

 柱達が意識を失っている中、今現在無惨と戦っているのは炭治郎一人のみ。
 残り50分以上を残して炭治郎だけが戦い続けるのはどう考えても難しすぎます。

 その困難な状況に、珠世を想う愈史郎。

 「珠世さま・・・炭治郎を守ってください」

 え・・・。(・・)


 癒史郎が。
 こんなにも真っ直ぐに。
 炭治郎の身を心配してくれるんだなんて・・・。
 泣いてまでくれるんだなんて・・・。
 思いもしませんでした・・・。

 癒史郎が涙を流す相手は珠世さんだけとばかり思っていたのに。
 ついさっきまで瀕死の炭治郎を前にしていても冷静だったのに。(第191話)

 何時の間にそれほどまでに炭治郎に情を持ってくれたの?癒史郎?
 炭治郎が目覚めた時に何かしらの交流があったのでしょうか?

 

 

 そして場面は炭治郎と無惨との戦いの場へ戻ります。
 ようやく日の呼吸の十二の型は繋がったものの、無惨の急所である脳や心臓を斬るにはまだ至らず。
 脳や心臓の位置を正確に把握するためには「透き通る世界」に入らなければなりません。

 そのためにも、もっと集中を・・・と思った矢先!
 酸欠状態に陥り、視界が暗転してしまった炭治郎!!
 無理もありません。
 無惨との一騎打ちが始まった時点で既にギリギリの状態だったのですから。
 これまでにも何度か足に力が入らなくなってしまった時もありましたし。

 前回(第193話)のピンチの時は無惨が自身の弱体化に気付いていなかったためなんとか回避できましたが、さすがに今回は危ない!!!(><;;;)

 

 

 と、寸でのところで。

 

 

 

 このエフェクトは!!

 

 

 

 一人の鬼殺隊士によって助けられた炭治郎。
 その隊士が放った剣技のエフェクトは―――蛇!!


 そう。蛇柱:伊黒小芭内 戦線復帰です!!

 


 酸欠状態から少し回復し、伊黒の匂いや戻りつつある視界に映る彼の羽織で、助けてくれたのが伊黒であることに気付く炭治郎。
 伊黒が無事だったことに安堵し顔を上げると・・・

 

 

 ・・・あああ・・・この流れは・・・イヤな予感・・・。

 

 

 

!!!

 

 

 

 予感的中。

 

 


 伊黒は顔面に大きな裂傷を負い、両目とも視覚を失っていました。


 うーわーーー・・・。(><;)

 第191話で無惨の「パギャ」を受けた時、伊黒は四肢の欠損はなかったように見えたのでしたが・・・そうでした。
 四肢の他にも「目」という、欠損するにはあまりにも惨い部位がありましたっけね・・・。
 あの時、吹き飛ばされた仲間達は全員顔が伏せられていましたが、さり気ないあの描写が今回のこの衝撃に繋がっていたとは・・・。
 凄く複雑な気持ちで「やられた」といった感じです。



 「俺を庇ったせいで・・・!」と自責に駆られる炭治郎に「違う!」と即座に否定する伊黒。
 「お前は人のことばかりうるさい」
 それは伊黒の言う通り。
 炭治郎、眼が大変な状況になってしまっているのはキミだって同じなんだよ?(><。)

 ・・・ウルトラ狭小な心を持つ私にも、ようやく伊黒の優しさの形が分かってきたかも・・・。



 援護を申し出る炭治郎でしたが、伊黒はそれを断ります。
 何故なら。
 伊黒には鏑丸がついているから。

 ここのコマ。伊黒の目の部分に鏑丸が位置しているのが画として実に見事。
 ごく当たり前の事柄を驚きの要素へ繋げるという吾峠先生の十八番がここでも発揮です。
 確かに鏑丸は常に伊黒と一緒にいる、家族で仲間で相棒でした。
 だけど、まさか戦闘面においても“相棒”であっただなんて・・・!
 しかもその裏付けもとてもしっかりしているという隙の無さ。
 伊黒のオッドアイもまた正面から描かれていた事柄でしたが、鏑丸との関係に繋げてくるとは思いもしませんでした。
 これは蛇柱ファンの方々は歓喜したに違いない☆

 

 炭治郎の回復を確認してから彼を放す伊黒。(ここにも感じる優しさ)
 その直後に無惨の攻撃が襲い掛かります。
 遂に。
 ただ突っ立って触手を振り回してばかりだった無惨が大きく動きました。
 無惨の余裕が少しずつ失われているのが分かります。

 大きな建物の一部が丸ごと吹き飛ぶほど強力な無惨の攻撃。
 ですが鏑丸のサポートによって伊黒は回避し続けます。
 珠世さんの薬による弱体化の影響を考慮したうえでも、これは凄い。
 確か蛇は「ピット器官」というものを持っていて、温度を元に物体の位置を正確に感じ取る能力を持っているんでしたよね?
 鏑丸は視力と同時にピット器官もフル活用しているのでしょう。ただでさえ動物は人間より危機察知能力が高いですしね。



 うおお!!炭治郎と伊黒のコンビネーション!!!
 炭治郎の技が『日暈の龍 頭舞い』なのが「蛇の呼吸」と似合いすぎてこれはヤバい☆
 インスタ映えならぬアニメ映え必至です。

 っていうか、「頭舞い(かぶりまい)」と「鏑丸(かぶらまる)」って発音も似てるね。(爆)



 炭治郎や伊黒の粘りに苛立ちながら攻撃する一方で、老化薬を分解しようとしていた無惨。
 最初の人間化薬の時は肉繭の中で安静にすることで分解に集中することが出来ていましたが、今回は激しく戦いながらなのでそう簡単には分解できないようです。

 こうして珠世さんとしのぶさんの薬によって、無惨はじわじわと追い詰められていきます。
 そんな無惨の弱体化を炭治郎も匂いで察知していました。
 ですがやはり無惨に大ダメージを与える方法は、脳と心臓を(できれば赫刀で)斬ること。
 そう分かってはいるものの、酸欠を免れるのに精一杯で「透き通る世界」に入るのもままなりません。

 現状を打破するにはどうしたら。
 そう炭治郎が考えを巡らせていると・・・


 突如として無惨の身体に浮かび上がったのは、無数の古傷。

 炭治郎は気付きました。
 炭治郎だからこそ気付けました。


 あの古傷は、かつて縁壱がつけた傷だと。

 

 縁壱・・・!!!
 まさかこんな形でも“今”に繋げてくれていたんだなんて・・・!!!

 茶々丸が切り刻まれた回の感想記事にて、私は怒りのままに地獄の業火に焼かれ続けろ」と叫んだわけですがホントにそんな感じになっていた!(驚&嬉)
 どうやら縁壱の・・・というより、「真の赫刀」は永遠の燃焼の力を持つ模様です。
 ということは。
 やはり無惨は断罪の炎で永久に焼かれる運命にありそうですね☆(ニヤリ)



 



 

 

 今回は伊黒の失明という大きな「絶望」がありながらも、茶々丸の復活や鏑丸の活躍、炭治郎と伊黒の共闘、そして縁壱が遺してくれた傷跡といった多くの「希望」も描かれていたという、明暗のバランスが絶妙な回だったと思います。

 

 そんなわけで「透き通る世界」の使用が困難になった状況を打開するようなタイミングで現れた、「縁壱がつけた傷跡」という新要素。
 ひょっとしたらこの展開は人によってはご都合展開に思えるかもしれませんね。
 ですが、個人的には全くもってOK☆
 過去の事象と現在の事象、どちら共に素直にロジックが通っているのですから。

 ともかくこの縁壱の功績のお陰で、「透き通る世界」に入らずとも無惨の急所が視認できるようになりました。
 これは同時に、まだ「透き通る世界」を掴んでいない柱達や同期組も無惨の急所を狙えるようになったという事でもあります。
 これはアドバンテージとして大きい。

 ・・・敢えてここで述べておきましょうか。
 もしかしたら「赫刀」に幾つかの段階があるように、「透き通る世界」にも段階があるのかもしれません。
 無惨との一騎打ちが始まろうとしている時にも炭治郎は「透き通る世界」に入っていましたが(第192話)、猗窩座戦の時に見せた「あの状態」にはなっていませんでしたから。
 炭治郎の「あの状態」は一体なんだったのでしょう。そして、なんで今は「あの状態」にならないのでしょう。
 無惨の血毒が妨害しているのか。
 それとも、「あの状態」になるためには「透き通る世界」に入るだけでなく他にも幾つかの条件が必要なのか。
 現時点で炭治郎の他に「透き通る世界」を掴んでいるのは悲鳴嶼さんと伊黒の二人。
 ひょっとしたら彼らが「透き通る世界」にまだ隠されている秘密を解明してくれたりするのでしょうか?
 ここで一旦インターバルを取ったということは・・・
 その役を担うのは悲鳴嶼さんかな?

 

 

 ・・・う~ん、それにしても。

 今回のサブタイは「ツンツンキャラのデレ」でもよかったのでは。(爆死)