あまぐりころころ

主に漫画やゲーム等の感想や考察を。
時に旅行記等も交えながらの、のんびりのほほんブログ。

取り敢えず叫ぼう。(『食戟のソーマ』第180話感想)

2016-11-07 22:45:00 | 食戟のソーマ

 うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお・・・!!!

 やっぱり創真は最高だ!!!
 創真がこの作品の主人公で本当に良かった!!!

 と、今日発売のジャンプを読んで心から思いました。





 週刊少年ジャンプ2016年39号掲載
 掲載順第10位
 第180話 【リベンジ・マッチ】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 第三次試験として創真の前に立ち塞がったのは、セントラルに加担した葉山アキラでした。

 と、ここで突然黒服の部下達が現れ、えりなは一般生徒と同じ試験ということで別の場に。タクミと恵も竜胆先輩から強制連行されていってしまいます。
 ということは二人の相手は竜胆先輩か。(あっさりと)

 そして、その場には創真と葉山の二人だけに。
 創真:「・・・おまえとの再戦の日が まさかこんな感じでくるとはなあ」
 まったくです!!
 私としてもこんな形での再戦は不本意でしたね。
 薊政権なんて関係の無い、真っ当な形でこの二人には再戦して欲しかったですよ。
 創真のその言葉に何も言わなかった葉山でしたが・・・
 その表情から見て、どうやら創真と同感だったみたいですね。



 そしてここで扉絵。
 中二病こじらせた葉山の図でした。
 
 真面目に言わせてもらえば。
 この画から見ても分かる通り、今の葉山は己を隠している状態なわけです。



 かくして進級試験と題して勝負することになった葉山と創真。
 そこに現れたのは。

 遠月リゾート総料理長であり遠月学園取締役会役員である

 堂島先輩!

 お~!堂島先輩が(やっと)来てくれましたか!!
 堂島先輩が取り仕切ってくださるならば勝負の公平・公正さに関してはもう絶対に大丈夫ですね!!

 それにしても堂島先輩がこういう形で関与してくれるとは・・・

 ・・・・・・・・・・ん?

 !!!

 今気付いたんですが、堂島先輩の「遠月リゾート(観光部門)の最高責任者」という立場って、作劇的にもの凄く便利かもしれません!!
 もし創真達がこれから更に活躍のフィールドを広げ、今回の北海道だけでなく日本各地(ひいては世界各国)を旅することになったならば。
 その宿泊施設絡みで堂島先輩が関与してくる可能性が生じるわけじゃないですか!!
 月饗祭編以降から何気なく描かれていますが、遠月学園は日本はおろか世界にまで手を広げている巨大グループ。
 日本中はおろか、世界各国に宿泊施設を構えていてももはやおかしくありませんもの。


 早速ルール説明へと入る堂島先輩。
 対決テーマは・・・

 『熊肉』、ですか。

 これまた奇縁な。
 前回にて創真達が隈っ子になったばかりだというのに。(←くま違い)
 ・・・ひょっとして附田&佐伯先生は実はこれを狙ってたりして☆
 まっさかね~~~。
 そんなわけないよね~~~。
 いくらなんでもね~~~。
 ・・・・・・・・・・だよね?(汗)

 かくして『熊肉を最高においしく味わわせる一品』でぶつかり合う事になった創真と葉山。
 対決は三日後。
 それまでは準備期間となることに。

 葉山が去った後、一気に来た情報に混乱する創真。(珍しい・・・)
 そんな創真に堂島先輩は、今は周囲の事に気を取られている場合ではないかもしれない、と告げます。
 この勝負もまた、創真にとって厳しいものになるだろうからと。





 用意された厨房にて、早速創真は熊肉を調理してみます。
 熊肉を扱うのは初めてとのことで、まずは素材自体の風味を味わってみることに。
 確かに。これまでの試験テーマは「鮭」に「麺料理」と馴染み深いものばかりでしたが、今回の「熊肉」は地元色が強い故に馴染みの薄い食材ですからねえ。
 えりなの北海道講座でも熊肉の事は習ったでしょうが、知識と経験はまた別物ですし。

 かつて吉野が言っていたことを思い出す創真。
 あ~。ジビエマスターである吉野がいたならば大活躍間違いなかったことでしょうね~。
 吉野によると熊肉は結構臭みがある肉とのことで、他のジビエに比べて注意が必要とのこと。
 ですが、実際に焼いてみるとそれほど問題は無さそう・・・?
 これはどうやら解体処理がきちんとされているお陰のよう。
 ジビエは仕留めた後の解体の手際によって大きく味の良し悪しが決まるそうです。

 そしていざ味わってみる創真。
 やはりクセは強いものの、甘くてコクのある脂が溢れるその味。
 これならいけると思ったその時―――

 固まる創真。

 ひとしきり咀嚼した後に顔を出した風味。
 それは鼻にまとわりつく獣臭さ。

 ここで創真は先程の堂島先輩の言葉の真意に気付くことに。

 “臭さ”という特殊さを持つ食材である熊肉。
 この食材を使いこなすには「臭み抜き」が必要不可欠。
 そしてその「臭み抜き」の基本となるのが―――香辛料!!


 つまり今回の勝負もまた葉山の独壇場なわけでした。
 やっぱり香辛料というのは汎用性が非常に高いだけに、本当に葉山は厄介なライバルですよね。
 しかも葉山は香辛料を通した“香り”のスペシャリストでもありますから、熊肉の臭さへの対処など容易い事でしょうし。



 この勝負の不利さに気付き、焦る創真。
 次は手元にある材料で臭み抜きをしっかり意識した調理を試みるものの、それでも臭みは解消されません。
 どうやら熊肉の臭さというのはかなり手強いようです。

 思いのほか手強い「臭み」に創真は頭を抱えます。
 まさか今回だけで頭を抱える創真が二度も見られるとは。なんとも珍しい。
 普段は主に恵や吉野がその役目をを請け負ってくれているけど今はいないからでしょうね。(メタな見方)



 これほど創真が「臭み」というものに手こずらせられるのは初めてですね。
 「臭さ」というと思い出されるのが貞塚ナオの「漆黒のラクサカレー(別名:くさやカレー)」。
 っていうか、これは貞塚ナオの出番では?
 彼女はクセの強い食材の造詣に深い料理人ですから!

 ・・・ん?

 !!!

 これまた今気付いたのですが、貞塚のこのスキルはこれから先の展開で大いに活躍できるものですね!!
 これから先創真達が様々な土地に赴く機会が増えるならば、その土地特有の個性的な食材を扱う機会も増える筈。
 外国なんてそれこそ強烈なクセあり食材が山ほどあるわけですし。
 その際に「臭さ(クセ)」を「美味さ」へと応用させる技に長けている貞塚はかなり頼もしい仲間になってくれる筈!!
 うわこれは我ながら面白い予想だと思う・・・!



 と、そこへ。

 創真の耳に入ってくる妙な掛け声。

 その掛け声は次第に近づき、遂には創真のいる厨房へ。


 声の主は・・・

 

スキンヘッド軍団。

 

 

 

 

 さあ、みんなー!復習の時間だよーーー!(歌のお兄さん&お姉さん風に)
 と言う附田&森崎先生の声が聞こえたような気がしました。

 というわけで。

 はーーーい!(\(^0^))

 と栗うさぎは応えましょう。


 さあどんとこい!!

  • 月桂樹・・・別名『ローリエ』。
           秋の選抜の美作戦(ビーフシチュー)で創真が使用。
           詳細:第82話

  • 八角・・・別名『スターアニス』。
         秋の選抜予選にて新戸と郁魅が使用。
         詳細:第52話

  • 小茴香・・・別名『フェンネル』。
           これも選抜予選で新戸や葉山が。
           詳細:第52話

  • 丁香・・・別名『クローブ』。
         選抜予選で伊武崎や創真が。その後本戦の美作戦でも創真が再び使用。
         詳細:第55話

  • 桂皮・・・別名『シナモン』。
         お馴染みの、葉山のシンボルアイテム☆
         選抜予選で伊武崎が使用した他、葉山も。
         詳細:第55話

  • 辣椒・・・皆様ご存知『唐辛子』。



 どーだ!!
 えっへん!
 こういう時コツコツと勉強してきて良かったな~と思います♪



 そして。
 「辣椒」とい・え・ば。

 

元・十傑第八席 久我照紀の参上です!!

 



 お~!
 これは意外ながらもなかなか興味深い人物が登場となりましたね!!
 何故なら久我は・・・。


 



 !!



 !!!

 

 うおー!
 またも閃いた!!

 スパイスのスペシャリストである葉山とのこの勝負に、中華料理(四川料理)のスペシャリストである久我が助っ人に来てくれたこの展開。
 意外に思えたものの、考えたらかなりの適任だと思います!
 何故なら中華料理に用いられる香辛料はスパイスの中でも代表格のものが多いため。
 現にスキンヘッド軍団こと中華料理研究会の部員達が持ってきたスパイスは、いずれも有名なスパイスばかりです。
 中華系香辛料の扱いに長けた久我なら、きっと的確なアドバイザーとなってくれることでしょう!

 

 


 

 

 

 

 

 

 きた。

 

 

 

 

 きたきたきたきたぁーーーーー!!!!!

 

 

 

 

 

 待ってました!!


 

が繋がって新たな視野が拡がるこの感覚!!!



 

 この脳細胞が一気に活性化するような感じ。
 このアハ体験。
 こういう閃きが味わえるからこそ、この作品にやみつきになってしまうんですよ・・・!!



 展開としてはさほど大きな変動はありませんでしたが、今回の内容は個人的にかなりテンション高く読めました。
 それもひとえに、これからに向けての活躍のビジョンが一気に拓ける閃きが沢山あったから。

 特に堂島先輩と久我がこの勝負に関与してくれることになったのは色々と意義深いものがあります。
 堂島先輩は葉山の「危うさ」に気付いている人です。
 そんな堂島先輩が秋の選抜に引き続き創真と葉山のこの勝負を見届けてくれる事になったのは、まさに適任としか言えません。
 地獄の合宿での四宮戦でも仲介人になってくれたことを始め、私にとって堂島先輩という人は城一郎に代わって創真の闘いを見守ってくれる存在だと思っています。
 
 そして久我の参入も大きな意味が。
 前回葉山は創真を「今まで何をしてた?」と強烈にバッシングしてきましたが、早速その“答え”の一つが提示されたわけです。
 それが月饗祭で生まれた久我との縁。
 今回の勝負では是非とも、こういった形でどんどん葉山の創真への“否定”を覆していって欲しいですね!!(><)





 そんな今回の勝負のお題は『熊肉』。
 なんとまあ。こんなにも早く附田先生が『スクールオブジャンプ』でのリクエストに応えてくれるなんて
 以前『スクールオブジャンプ』でのツイキャスに附田先生が前・担当の中路さんとご出演してくださった際に、リアルタイムで視聴者からの投票が行われたんですよね。
 「本編に出すとしたら、熊肉と羊肉どちらがいいか」というテーマで。
 その際に選ばれたのが「熊肉」だったという。
 なんともネタ的なものが強くなりそうな結果になったなあ・・・と思いながら視聴していたのですが、これは思っていた以上に深いお題になりそう。
 生放送からそれほど期間が空いていないにも関わらず、視聴者からのリクエストを[創真のライバル三本柱]である葉山との勝負に用いてくださったという附田先生の粋な計らいに感心させられました。
 ちなみに・・・。
 もし「羊肉」になっていたら附田先生はどんなストーリーをお考えになっていたのでしょうかね?
 ・・・それも読んでみたかったかも☆



 さて、そんな『熊肉』はこれまでテーマに掲げられてきた食材の中で最も馴染みが薄いと同時に最もクセが強いという特殊な食材です。
 そんな熊肉を使いこなす鍵は「臭さ」。

 「臭さ」への対処・・・。
 そして中華系香辛料に精通している久我の協力・・・
 これらから考えてみて、創真が作る料理は「スープカレー」になるのではないでしょうか?

 ご存知の通りカレーは葉山の得意中の得意分野ですが、今回述べている通り創真は相手の土俵で戦うのを好む傾向があります。
 カレーならそれこそ葉山の土俵に真正面から挑む形になりますし、熊肉の臭みにも対応できると思うんですよね。
 それにカレーは創真と葉山の出会いの品であり創真がはだけさせられた品でもあるという、色々と葉山との因縁が深い料理なこともあって、まさに「リベンジ」として相応しいのでは。
 何より。
 スープカレーの発祥の地は札幌ですから。

 

 まあ、もしこの予想が全く掠りもせず、大外れでも・・・

 後悔なんてしません!!

 こうやってこれまでのストーリーで描かれた様々な要素を理解・分解・再構築するというこの「深読み」自体が、私にとって最高の楽しさなので!!

 そんな「深読み」を続けた中で私が見つけ出したこの作品の魅力の一つが、料理一つ一つに込められている要素が登場人物達の背景や信条、人柄に大きく関わっているという事。
 これからも料理面からの視点も大切にしながら、この作品への考察を続けていくつもりです。

 


『食戟のソーマ』第179話感想

2016-11-02 09:30:00 | 食戟のソーマ

 週刊少年ジャンプ2016年38号掲載
 掲載順第11位
 第179話 【対面】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次に控える第三次試験は、現十傑との直接対決・・・!!
 だけど創真くんはワクワク。
 でもってタクミくんもソワソワ。
 まともにビビっているのは恵だけでした(苦笑)。
 ですが、竜胆先輩は少なくとも創真とは闘うことにはなっていないとのこと。
 残念・・・というより、やっぱりといった感じ。
 第一席の司との勝負が予想外に早かった分、竜胆先輩との勝負はかなり遅くなるんじゃないかとメタ的な面から思っていたので。



 そして明朝。

 創真&タクミ&恵は揃いも揃って隈っ子になっていました(大苦笑)。くまくま。

 それにしてもここ最近の創真とタクミの意気投合っぷりがやばい。
 お願いですから次の人気投票が行われる際はぜひとも「ベストコンビ部門」を設けてください。
 全力でこの二人に投票しますので。


 そんなどこか緊張感の無い創真達とは違い、えりなは自室で反セントラル勢の事を案じていました。
 えりなも勿論この先分断されることを見越した上で対策を取っていました。それが北海道講座だったわけですね。
 ですが、十傑が直に刺客として送り込まれたのは予想外だった模様。
 さすがにえりなは十傑の一員なこともあって、彼らの実力の高さは重々分かっているようです。
 ですが今は信じるしかありませんでした。
 自分が見込んだあの料理人達の実力を。





 そうして、三次試験が行われる会場へと到着する創真達。
 今回の会場は遠月運営の宿泊施設でした。
 案の定創真達は他の一般生徒達とは別メニューを課せられることに。
 陰湿に企てていた広井や遠藤とは全く違って、なんともあっけらかんに言うあたりさすが竜胆先輩です(苦笑)。

 そんな竜胆先輩にえりなは硬い表情で尋ねます。
 今度の試験は真っ当かつ正当なものなのかと。これまでの試験のような不正が横行したりしないかと。
 えりなとしてもこれ以上の不正は黙っているつもりはないようですね。

 えりなの思いを察してか、フェアな勝負を約束する竜胆。
 十傑側としてもこれまでの試験の不正は関知していなかったとのこと。
 やっぱり広井や遠藤が勝手にやった事でしたか。
 独断でセントラルの格を貶めた罰ということでクビにしていいんじゃないスかこの二人?


 「ルートは分岐した 薙切ちゃんにできる事はもう 見守ること以外なにもねーんだからさ」
 ここの竜胆先輩の言葉に反応した栗うさぎセンサー。(←なんじゃそりゃ)
 この言葉って、この場だけでなく別の方面から解釈することもできると思うんですよ。
 もし、これまで竜胆先輩と同じ道を歩んでいた仲間が別の道を選んだとしたら。竜胆先輩の道と違う道を歩むことになったならば。
 きっと竜胆先輩はそんな相手に対して「見守る」という態度を取ると思うんですよね。
 「協力」や「応援」はしない、でも「否定」や「邪魔」もしない。
 竜胆先輩はそんな中立的キャラクターだと思います。





 そんなところへ、創真の対戦相手となる十傑が到着したとの知らせが。



 その相手とは―――

 

 

 

葉山アキラ。



 

 

 

 

 ラストのコマの葉山を見て、思わずポツリ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あ。薊の中二病が感染しちまった。

 

 

 


 

 

 

 というわけで、いかにも仰々しく登場してきた葉山。

 創真達は訊きたいことが一杯だろうけど、私としてはツッコみたいことが一杯です。

 なんで二階から
 なんで髪バサバサ
 なにそのコート

 あまりの中二病的演出にむしろ引いちまったよ。(葉山ファンの方ごめんなさい)





 月饗祭編以来全くの音沙汰無しだっただけに、彼のファンは心配を、それ以外の読者は予想を募らせていたであろう葉山の現状。
 私は後者だったわけですが、案の定薊側(セントラル)に加担し、創真達の敵となっていましたね。

 まあそういうわけで、敵側についたこともあってか葉山は見事な悪役振り。
 「今まで何をしていた」だの
 「志が低い」だの
 ま~~~言ってくださること。💢 


 葉山がこうなった原因は間違いなく汐見が関係していることでしょう。
 汐見ゼミはどうしたと聞かれ、こともなげに「潰れた」と口にした葉山。
 どうやら「汐見が人質にとられているため葉山はあんな行動を取ったのだろう」という予想が多く見受けられますが、私としては、葉山のあの行動は「葉山自身の意思」だと考えています。
 何故なら。
 葉山は「賢い」子だから。

 遠月学園という、日本の美食世界に絶大な影響力を持つ組織。
 それに刃向うという事は、日本の美食業界そのものを敵に回すことと同義。
 もし自分が薊政権に刃向ったら、自分の上司である汐見も薊政権に刃向ったものと見なされ、酷い迫害を受けることになる。
 それを葉山は察知していたのでしょう。
 実際に創真達は進級試験であまりにも理不尽な迫害に遭っていますし。

 それに、葉山が大切に思っているものは汐見ゼミという“場所”ではありません。
 汐見潤という“ただ一人の人間”です。
 汐見の安全さえ保障できれば、汐見から教えて貰った「自分の料理」を更に磨き上げることが出来る。遠月学園の頂点への道もより上がりやすくなる(汐見の名声も上がる)。
 葉山の価値基準からしてみれば、セントラルに入る事へのデメリットは全く無いんですよね。
 物心ついた時から過酷な世界を生きてきたが故に、葉山は歳不相応なまでに現実主義者であり合理主義者ですから。

 ですがその一方で、葉山は誇り高い子でもあります。
 薊政権の傲慢さに内心ではきっと嫌悪を抱いていることでしょう。
 ですが、彼が最優先事項としているのは常に汐見への恩義。
 大切な人を守るためならば、自分の手が汚れようが一向に構わない
 そういう強くも危うい考えを葉山は持っていると思います。



 ですが。
 汐見の事を何よりも優先にと考える一方で、葉山は自分の気持ちが洩れ出てしまっていると思うんです。
 それが垣間見えるのが
 不自然なまでに執拗な創真へのバッシング。

 大切な人を守るためとはいえ、内心では気に入らない組織に手を貸すことにした自分。
 対して創真は大切な場所を守るため、強大な組織に真っ向から逆らいました。
 そんな創真は、葉山からしてみればあまりにも愚かで、無謀で―――
 そして、羨ましいのでは。
 
 だからこそ尚更、葉山は創真を非難せずにはいられなかったのでしょう。
 それは、嫉妬にも似た反発。

 自分には出来ない事が出来る創真。
 それは初めて出会った時、
 自分には作れないものを作れる葉山に嫉妬を抱いた創真と交錯する心情かもしれません



 どちらにせよ。

 これだけは断言できます。

 

 

今の葉山に「スペシャリテ」は作れませんね。

 

 

 

 第一期でもそうだったため予感済みではありましたが、やはりアニメの進行に合わせて本編の展開を調整してくださった附田先生。
 アニメで丁度ぶつかり合っているこのタイミングで、本編ではその闘いのリベンジマッチが始まろうとしている・・・と思うと中々に熱いものがあります。
 さて、なが~い間鳴りを潜めていた分、中二病をこじらせて満を持して現れた葉山。
 いざ心してこの勝負を見守ることにしましょう。





 「今まで何をしていた」だって?
 それじゃあ、ご質問に答えましょう。料理でもって。

 「志が低い」だって?
 そういうキミは志が狭いという事に気付いてないわけ?



 こんな葉山だからこそ。

 完膚なきまでに打ち負かしてほしい。

 その虚勢を。
 その狭さを。
 ブチ壊してやってください。

 今の葉山にそれが出来るのは創真だけですから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 取り敢えず、私が葉山に言いたいことは一つのみ。

 

 

 

 

 

 

髪結え。