拝啓、Bovensiepen様。

November of 2004, It was love at first sight...

ログハウスの温もりとメルセデスのレヴォリューション

2006-11-06 00:19:35 | Weblog
昨日の早朝5時、私は友人の運転するE240のナビシートに座っていました。
というのも、友人に山に行かないかと誘われたのです。
私は今まで一度もログハウスというものに触れたことがありません。
喜んで一泊二日の旅に同行させてもらうことにしました。
中央高速道をひた走り、目指すは長野県八ヶ岳付近。

途中幾度か休憩の後に原村に到着。
友人のログハウスは、松や白樺などが立ち並ぶ閑静なログハウス街(?)の一角にありましたが、見るなり「作りこみが凄いな・・・」という印象を受けました。
ちなみに材木を丸いまま建築しているのを丸ログ、平たく建築するのを角ログというそうです。近年ではなかなかいい木材が手に入らないとのことで、立派な丸ログを作るのも一苦労だとか。
早速彼の丸ログに入ってみることに。

暖炉と暖色系の風合いの室内は、何とも言えない「マッタリ感」が漂っています。
時間が実にゆっくりと流れるのが分かりました。
質の良い木材は、人に安心感を与えるものなのですね。
11月の上旬にしてはポカポカした陽気に恵まれて、久しぶりに殺伐とした雰囲気から開放されたような気がしました。

一休みした後、走り甲斐があるという「麦草峠」へ。途中ちょこっとだけ運転を代わってもらいました。
W210からW211への進歩はどれほどのものなのか?
期待を胸にベタ踏み(←人のクルマなのに・笑)。
暫く後、テールスライド(←ESPランプ明滅・爆)。

結論から言えば、メルセデスはかなりの変革を遂げていました。
これは旧来の「メルセデスらしさ」からは、やや離れたという意味です。
随分ステアもクイックになりましたし、アクセルやブレーキペダルも凄く軽いタッチのものになっていて、一世代前の重い操作感は跡形もありませんでした。
よって、質実剛健が好きでメルセデスに乗っていた方はあまり面白くないのかもしれません。チャラチャラしたフィーリングに感じてしまうかも。
内装はW210とは比較になりませんね。豪華になりました。
しかし、コテコテ仕様ではないので一安心。

エンジンはマイナー前のSOHCでしたが、思ってたよりは音の演出等、活発なエンジンでした。ショートストローク設計ゆえに回りたがる特性に感じられましたが、実質レブ前500rpmは惰性で回っていると感じられなくもなかったかな?
パワー感はスペック表(177ps)よりもあると感じられましたね。少なくとも200ps近くはありそうでした。いや、大げさではなく。

足は固めるべきところは固めてあるけれども、基本的には柔らかめ。ロールも結構するし、鼻先の上下もありました。ですが特に恐怖感を感じるものでもなく、安心して踏めました。ESPはおせっかい焼きでしたが(笑)

以下気になった点について。

ブレーキのタッチは余り好きではありませんでした。オーバーサーボ気味というか、そういった種類のものです。踏んだだけ効いて欲しい、微妙なタッチを表現したいと思っても、それをするのが難しいブレーキに感じられました。
ブレーキの効きそのものは文句ないレベルです。流石。

電制ステアはフィーリングがデッドで、明らかに高速道路向けのセッティングですね。峠では眠たくて全然インフォメーションが足らず、どこまで踏んでいいのかサッパリ。エンジンやサスのセッティングはスポーツ寄り(今までのメルセデスと比べると)なのですが、電子デバイスが著しく興を殺いでいます。
もっとも、わざとこうのような設定にしているのかもしれませんが。

人の車をけなしといて何なのですが、全体的に見れば優等生的でよく纏まっているクルマです。私がいまさら言うまでもなく(笑)
上の2点についても、欠点だと感じない人は多いかもしれません。BMWとアルピナのフィルターが掛かってしまっているので私の好みに合わないだけのハナシです。
移動の中に興奮を伴わない、緊張を強いないGTを探している人はついつい手を出してしまう選択肢なのでしょう。手堅い選択肢でしょうね。

山の中の2日間、とてもいい経験をさせて頂きました。
友人Oと親父さん、現地でお会いしたJさん、ありがとうございました。

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