パリオ 1

2007-02-21 04:05:55 | イタリア

今日は写真が多くなります!

シエナで、1年の1番メインイベントともいえる、熱狂的なお祭り、夏のパリオ。

パリオが最初に行われたのは、1147年。

以来、860年もの間、毎年7月2日と8月16日に、裸馬にまたがった騎手が、カンポ広場を3周する競馬競技が行われます。

7月2日はプロヴェンツェーナの聖母の祝日、8月16日は聖母被昇天祭。

このときは8月のほうに参加できました!

パリオは普通のお祭りや、競馬ではなく、シエナの人々にとってはかけがえのないもの。

 

 シエナは17のコントラーダという、中世からの伝統を持つ地区に分けられます。

住民達は強い絆で結ばれており、お互いに熱い対抗意識をもっています。

地区には、それぞれのシンボルが描かれた旗が掲げられています。

シンボルは貝殻、雌狼、毛虫とユニークなものです。その旗の下、赤ちゃんにコントラーダの一員となるための洗礼が施されます。

住人達がその絆を深めるのが、カンポ広場で行われるパリオなのです。

パリオに参加できるのは、17のコンとラーダのうち、10だけ。

10のうち7つは、前の年に出れなかった地域、あとの3つは抽選です。

その当時の格好そのままに、今でも行われています。すごく綺麗ですよね。

1ヶ月前くらいから、本番の格好で、街の中を行列の練習が行われます。

毎日35度ほどあったと思うけど、この衣装でだいたい毎日歩いてたなあ。

パリオの6日前に、馬場作りが2日がかりで行われます。

カンポ広場には約600トンの土が運び込まれ、石畳の上に敷き詰められていきます。

この土は、この地方でとれるトゥーファとよばれる土だそうで、雨が降っても水をほとんど中に通さないのだとか・・・

馬場が完成した翌朝早くに、広場で馬の試し乗りがあり、この中からパリオに出る10頭の馬が決まります。

この馬とコンとラーダの抽選の模様は、テレビでも生中継で伝えられる!

厳重な審査にもかかわらず、この年の7月の方のパリオでは、何と1頭だけドーピング疑惑の馬がいたのだとか!

広場にはすごい人で、評判のいい馬に当たったコントラーダの人たちは、歓声を上げて、街を歩いています。

ちょうどそんなときの写真。

街の興奮が、絶頂になって、次回は、パリオ当日です!

 

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ブラボー (yuritoshi)
2007-02-22 21:22:29
いいな、いいな。
私も見たい!その場にいたら完全に雰囲気に飲み込まれているでしょうね。イタリアの騎士の衣装は本当に印象的なデザインですよね。バチカンに行った時に見たの衛兵の衣装もすごく目立つデザインで、とても印象に残っています。
次回がとても楽しみです。
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yuritoshiさんへ (yoshiko)
2007-02-22 22:17:57
こちらにもコメントありがとう!
えーバチカンいったの?メンバーの中で、私だけ、移動でいけなかったの・・・残念
映画’トスカーナの休日’でも、旗振りのお祭りで、こんな感じの衣装で、やってたね。
でも、このパリオ、シエナの人々は、このために生きてるんじゃないかっていうくらい、すごいんです。
1ヶ月前くらいから、じわじわと街の中が活気ついてきて、当日の盛り上がりったら!もうス・ゴ・イ
毎年、この時期にTV気をつけて見てたら、イタリアからのニュースで映像がみれるから、今年は見てね!
次回、お楽しみに
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素敵なデザイン (takae)
2007-02-23 20:13:11
こんばんは~
衣装は素晴らしいデザインですね。
どれも明るい艶やかな配色ですね。
しかし、シンボルが『亀』とは強そうに
思えないけど…なんでだろう?
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takaeさんへ (yoshiko)
2007-02-23 22:13:08
コメントありがとうございます!
綺麗な衣装ですよね。
このコントラーダ、シエナの街では、その制度はすごく深い意味があるようで、生まれたところのコントラーダは、一生そのままなんですって。子供のときから、まず自分のコントラーダの色、模様をこよなく愛し、(この模様がなぜ、亀など、なのか?これは調べてみたけどわかりません・・・あと、ヤマアラシ、キリン、竜、波 っていうのもあります!)
このコントラーダによって育てられる。日本の町内会なんてものではありません!コントラーダの結びつきは、血よりも濃く、第2の家族とまでいわれるんですって!
結婚も同じコントラーダの中ですることが多く、違うコントラーダだと、パリオの時期は、夫婦喧嘩が絶えないんだって
小さな街を守る手段だったのかもしれませんね。
何しろ、このパリオは、1年間の生活がかかっているので!1位(そのほかは全部順位なし!)になるために、シエナ人は、ほんとに命かけて!って感じなんだそうです。すごいですよね。
ですからその当日の興奮度といったら!
次回、写真で伝わるとよいですが・・・
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熱い戦い! (あっきー)
2007-02-25 12:18:46
こんにちは今日は天気は良いけれど風が冷たいですね。
860年もの長きにわたって続けられているお祭りとあって、意気込みは半端じゃなさそうですね
1位意外は狙っていないということなんですね。地区別ということで町内会みたいなものを想像してしまいましたが。、とんでもないですね。ご近所の付き合いさえも希薄になりがちなこの頃、ちょっと想像が付かない世界です。
それにしても、馬場が常に存在するのかと思ったら、その都度作っているんですね。そこからもアツイ気持ちが伝わってきます
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あっきーさんへ (yoshiko)
2007-02-25 19:44:12
あっきーさん、コメントありがとう
いやー私もパリオが近くなるまで知らなかったのですが、暑い中、毎日衣装着て練習してるし、’すごいことだ’と思っていたら、日に日に熱気が増していって、毎日座ったりしていた、あのカンポ広場が、本番の会場?と知ったときにはびっくり!
コントラーダの結びつきって、ちょっと日本では考えられませんよねえ。
少年も、自分のコントラーダで騎士の格好をするのを夢見て、大きくなるんですって。それで、あの町全体が、あったかーい感じがするのかなあ。
水曜UPお楽しみにね!
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