パリオ 2

2007-02-28 05:42:07 | イタリア

 

いよいよ、パリオ当日です!

カンポ広場はこんな風に、人であふれています。

当日は、私達もこの人の中で4時間頑張りました!

パリオとは優勝旗のこと。この旗を手にいれるために、各コントラーダは競技を行う。

中世の衣装をまとった行列が、県庁前から、シエナ大学を通って、カンポ広場に入ります。

カンポ広場には行列を終えた人たちが、このように座る。

主役の馬も登場!

ちなみに私達の住んでいた町の旗はこれだった!

パリオの事が、すごくくわしく書かれたページがあります!

興味のある方は是非どうぞ!

http://palmenclub.at.infoseek.co.jp/palmenclub.html

長い長いパレードが終わって、ようやく本番!馬のレースです。

何しろ暑い!人々も興奮しているので、いっそう暑く、熱く感じるのです!

この競技は、裸馬に、旗手が乗る。広場は3周。

旗手はあらゆる手段を使って敵と戦いながら走ります。

途中で旗手が落馬しても、馬が1着でゴールインすれば優勝!

1位以外は順位はない。

救急車も近くで待機している!

ついに始まった!

あっという間の1分半のドラマ!

ものすごい歓声と興奮で、カンポ広場の熱気は最高潮に!

次回は優勝パレードの様子ですよ!

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パリオ 1

2007-02-21 04:05:55 | イタリア

今日は写真が多くなります!

シエナで、1年の1番メインイベントともいえる、熱狂的なお祭り、夏のパリオ。

パリオが最初に行われたのは、1147年。

以来、860年もの間、毎年7月2日と8月16日に、裸馬にまたがった騎手が、カンポ広場を3周する競馬競技が行われます。

7月2日はプロヴェンツェーナの聖母の祝日、8月16日は聖母被昇天祭。

このときは8月のほうに参加できました!

パリオは普通のお祭りや、競馬ではなく、シエナの人々にとってはかけがえのないもの。

 

 シエナは17のコントラーダという、中世からの伝統を持つ地区に分けられます。

住民達は強い絆で結ばれており、お互いに熱い対抗意識をもっています。

地区には、それぞれのシンボルが描かれた旗が掲げられています。

シンボルは貝殻、雌狼、毛虫とユニークなものです。その旗の下、赤ちゃんにコントラーダの一員となるための洗礼が施されます。

住人達がその絆を深めるのが、カンポ広場で行われるパリオなのです。

パリオに参加できるのは、17のコンとラーダのうち、10だけ。

10のうち7つは、前の年に出れなかった地域、あとの3つは抽選です。

その当時の格好そのままに、今でも行われています。すごく綺麗ですよね。

1ヶ月前くらいから、本番の格好で、街の中を行列の練習が行われます。

毎日35度ほどあったと思うけど、この衣装でだいたい毎日歩いてたなあ。

パリオの6日前に、馬場作りが2日がかりで行われます。

カンポ広場には約600トンの土が運び込まれ、石畳の上に敷き詰められていきます。

この土は、この地方でとれるトゥーファとよばれる土だそうで、雨が降っても水をほとんど中に通さないのだとか・・・

馬場が完成した翌朝早くに、広場で馬の試し乗りがあり、この中からパリオに出る10頭の馬が決まります。

この馬とコンとラーダの抽選の模様は、テレビでも生中継で伝えられる!

厳重な審査にもかかわらず、この年の7月の方のパリオでは、何と1頭だけドーピング疑惑の馬がいたのだとか!

広場にはすごい人で、評判のいい馬に当たったコントラーダの人たちは、歓声を上げて、街を歩いています。

ちょうどそんなときの写真。

街の興奮が、絶頂になって、次回は、パリオ当日です!

 

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友人と話したこと

2007-02-14 06:57:05 | イタリア

  

2ヶ月のシエナ滞在の間、毎日のレッスン、練習、音楽会、日常の買い物など、忙しい毎日だったのですが、

1日のスケジュールを終えて、気の合う仲間が集まってきて、いろいろ話すひと時は、

本当に楽しい時間でした。

下の写真のように、カンポ広場は、ゆるい傾斜がついていて、周りはぐるっとカフェが並んでますが、

傾斜のところに座ったり、寝転んだりして、皆、自由に楽しんでました。

   

私が日本を発つとき、私の伯父に言われたのが、

’日本の古い時代に世界がどうなっていたかわかってないといかんぞ’

という事でした。

’えー?そうかなあ’と半信半疑で、高校のときの世界史と日本史の教科書、ただでさえ重いスーツケースに積み込んで来ていた私。

でも見事に伯父の行っていたとおりだったのです!

特に仲の良かったのが、スペイン人とイタリア人。

彼らは20代になったばかりだったのですが、他国の文化に非常に高い関心を示す!

また自分の国に、ものすごく誇りをもっていて、そのスペイン人とイタリア人は、

いつも、’自分の国のワインのほうがおいしい’などといい合いしてましたね(笑)

初めは各国のジャンケンや子供のときの遊びのことから、

どんどん文化の話になり、

’YOSHIKO、日本の茶道っていうのはなんだい?’

ときかれて、’ええ~!?’とあせって、お手前だけは基本が出来たので、

椅子の上に正座をして(!)カフェオレか何かのカップで必死にお手前をしてみせる私。

皆大喜びです。’その茶道が始まったのはいつ?’’ええ~?’年代を答えて、家に帰って日本史の教科書で確認する!

でも、その会話自体が、刺激的でおもしろい!

世界史を履修する、しないなんていってる場合ではありません!

学生の皆さん!歴史は大切です!

   

上の写真の2人は、ロンドンから来たデュオのコンビでしたが、

彼女達は、当時ロンドンが日本ブームで、デパートで、畳のコーナーがあるとか、

日本食が流行っているとか、いろいろ教えてくれました。

こんなこともありました。

仲良しのイタリア人の男の子が、来年は兵役で講習に来れないと悲しい話をして、その数日後、何と盲腸になってしまって、病院に入院!

クラスのみんなで、千羽鶴を折ろうと、日本人の私達が提案して、折り始めたら、

今度は、他のメンバーがびっくり!

’日本人は手先が器用で、全員同じものが作れる!’

と、これには、ブラボーもので、私達の方がびっくりしました(笑)

週末、20人くらいで、町外れにある病院に、バスに乗ってお見舞いに行きました。

それも、いい思い出・・・

 

学生ならではの、言いたい放題の毎日でしたが、

私にとっては、カルチャーショックと、新鮮な驚きが多かった!

出会えたすばらしい仲間に感謝です。

      この間、コメント欄でかきましたが、インターネットの

         ’グーグルアース’というページ、おもしろいですよ!

          最近、日本語になったらしく、世界のどこでも、3Dで楽しめますよ!

          是非!お試しあれ!

       『グーグルアースで地球を遊ぼう』
 
       『グーグルアースで世界旅行をしよう』
       http://earth-google.seesaa.net/
 
      どちらも無料で日本語版インストールの画面にとべるようになってます。

それではまた・・・

 

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キジアーナ音楽院

2007-02-07 00:16:44 | イタリア

 

     

キジアーナ音楽院は、1932年に、グイド・キージ・サラチーニ伯爵によって設立されました。

主要楽器並びに声楽、指揮、作曲の各専攻があります。

夏期マスタークラス は、世界の一流教授陣が揃い、

現在の巨匠達が、この夏期マスタークラスで学びました。

私は、幸運にも、この学校の室内楽のクラスに入るとことを認められて、

約2ヶ月、室内楽のクラスで、夢のようなレッスンを受けたのです!

 

チェロの大御所、ミッシャ・マイスキーも、その教授の一人で、偶然一緒に学校へ行った日もあったなあ。

写真を撮らなかったのが残念。

そういえば、今日、たまたま、ミッシャ・マイスキーの金沢公演ですね!

前回、いったので今日は行きませんが・・・

 

学校の中の、ほとんどの部屋に、キジ伯爵の持ち物であった絵画が飾ってあります。

ものすごい数!どの部屋も壁いっぱい!

そのため、学生証がないと中へ入れず、いつも警備の人が、校内を廻っていました。

 

この美術館のようなすばらしい部屋も、レッスンがなければ、練習で使うことができ、

学校の近くに、別のピアノの練習棟もあって、朝からその順番をとります。

レッスンが始まると、次々順番が廻ってくるので、自分のレッスン、

伴奏のためのレッスン、他のレッスン見学と、走り回り、もう必死で毎日を送っていました。

室内楽のブレンゴラ先生のレッスン、忘れられません!

   

シエナでは、主にヨーロッパの各国から、受講にきています。

先のオランダでは、

ヨーロッパのほかにアメリカ、カナダ、アジアの国々からも集まっていましたが、

シエナでは、イタリア、スペイン、イギリスの子達と、滞在が長かった分、いろいろな事を話しました。

次回は、その友達と語ったこと!

目からうろこのびっくり体験、カルチャーショックの数々・・・お楽しみに!

 

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