シエスタと休日

2007-01-30 00:23:24 | イタリア

 

 

この壁の色が「シエナ色」といわれる美しい色ですね。

さて、シエスタです。

真夏のシエナは毎日暑く、だいたい35度くらい!

この間も書きましたが、乾燥しているので、過ごしやすいんだけど、

昼、しかも12時過ぎると、この街の人たちは、シエスタに入る!

最初は、「ほんとに寝てるのかな?」と思ってたけど、実際皆、寝ている!

 

学校のあき時間に、始めの頃は、よく銀行に換金に行っていた。

銀行も30分くらい並んで待つのは普通。しかも外に並んでいた。

そして12時になると、受付の人が、ニコニコと窓を閉めてしまうのだ!

えー!?うそ? それで、並んでいた人たちも、当然のように帰っていく・・・

皆、家に帰ってランチとシエスタするのだ!

忙しい日本では考えられない!

そこで、少しずつお金を換金していた私たちは困ってしまい、

道路に設置されていた’自動換金機’を使うことに。

これは写真がなくてすごく残念なのですが、街のポストのような大きさで、

あちこちに設置されていて、ドルその他の外国紙幣が、その当時のリラに換金できる自動販売機のようなもの。

円もあったので、そこへ1万円札を入れてみると、

ジャラジャラとすごい音で、リラのお札とコインがでてくる!

でもこれも、’泥棒大国イタリア!’では、大変で、すぐに’ジャポネがお金換えてる’と、周りは鈴なりの人!

’キャーあぶない’と、お金をかき集め、必死にその場を去る私・・・

お金をかえるのも楽じゃないのでした(笑)

休日はどうやって過ごすかというと、何と土曜の昼12時ごろから、街中の店が閉まってしまうのだ!

これも信じられない!実際、困った私たちは、

土曜の授業は午前中、少し前に抜け出して、土、日の食料を買出しに。

24時間いつでもあいてるコンビ二大国の私達には、この時間も逆に新鮮だった。

日曜の朝は、街中シーンとして、人も歩いていない。

皆、どこいったのかしらと思っていたら、

午前中は、皆さん、教会にいました。

熱心なカトリック信者の多いイタリア。

日曜の午前中はミサの時間。

私達も、にわか信者!になって、日曜は、教会で静かにお祈りしてました。

  近くのブリキ屋さん。毎朝、このロボットが店に前に登場

帰国してからも、このシエスタの癖がなかなか抜けなくて、困ったけど(笑)

暑ければ,休む。休日は体を休める。当たり前のことが、忙しい日本だと、別の世界の話のようで、

でも人間は元来そういう風にできているんだなあと、強く実感したことでした!

次回は、毎日通っていた歴史あるキジアーナ音楽院の貴重な写真です!

お楽しみに!

                     

最近、早朝はオペラの映像を観ていることが多いのですが、

気に入った映画もありました。

ダイアン・レインの『トスカーナの休日』

レンタルで借りてきてすごく気に入ったので、DVDを買って、ほとんど毎日観てます。

家事の合間に少しずつ流してる感じ・・・

アメリカで離婚して、トスカーナに旅行に来た主人公が、そこで古い家を買って、

修復して、トスカーナの住人として、生活するお話・・・

絵のように美しい風景、美味しそうな食卓でのスローフード・・・

丘の上の小さな街、コルトーナ、海岸のポジターノ・・・綺麗ですよ!

 

★★★《piano Yoshiko Official  Site》 ←ホームページはこちらです。


シエナでの生活

2007-01-23 17:58:10 | イタリア

                       

シエナでの生活が始まった。

最初の1週間は、ホテルから学校へ通っていたけど、

そのあとはお世話になった先生の、シエナでのお家の1部屋をメンバー1人と借りての自炊生活。

これが本当に楽しかった!

上の写真は、シエナの街中。どこもこんな風です。

洗濯物は、そのお家は夏だけ滞在されるものなので、洗濯機はなし。

手洗いで、干すときはこのように・・・毎日35度くらいまで気温は上がるんだけど、湿度が低いので、からっとしていて、

だいたい2時間で、カラカラに乾いてしまう!

学校の隣にあった、サラミなど売っている有名なお店。

 

よく行ってた八百屋さん。みな、’はかり売り’です。

あんまり大きく写ってなくて残念だけど、上の段の真ん中に、ズッキーニが・・・

これは、大きくてやわらかくて、いつもリゾットやサラダにしてたなあ。おいしい!

これはこのお店の外。

滞在最後に、部屋代もいれて、1ヶ月の生活費を出してみたら、

何と2万円だった!

近くの日用品のお店。おじさん、おばさんとすごく仲良しになった!

手前が、飲料水のミネラルウォーターですね。

毎日暑いので、炭酸入りのばっかり飲んでたなあ。

イタリアの地図を載せてみましたが、わかるかなあ。

地図の向かって右側がアドリア海、左側がティレニア海、で地中海に続くわけです。

フィレンツェの少し南が、シエナですよ!

イタリア最後の1週間は、大急ぎで旅行しましたが、

フィレンツェ、ヴェネツィア、ナポリ、ソレント、そしてポンペイまで行きます!

地図といえば、Googleの’マップ’というところをクリックしていくと、航空写真と共に、世界中の地形が楽しめますね。

シエナは残念ながら、細かく見れませんが、大きい都市は、かなりはっきり見ることができます。

地図が大好きな私!いつも見てます!

 

次回は、驚きのシエスタ(お昼寝)と休日の過ごし方です。おもしろいですよ!

 

★★★《piano Yoshiko Official  Site》 ←ホームページはこちらです。

 


シエナ

2007-01-17 05:53:56 | イタリア

ローマからバスでトスカーナのシエナに入る。

フィレンツェの少し南にあるこの街は、

周囲を城壁で囲まれ、中には車も入れない。

中世そのままの街、シエナ、ここに2ヶ月滞在することに・・・

私がここに滞在したのは1993年の夏、7月と8月。

1995年にシエナの町並みは、世界遺産になった!

    

石畳の坂道、赤レンガの家並み、塔と教会がそびえる街。

ここは中心にある扇形のカンポ広場のプブリコ宮殿と高さ102メートルのマンジャの塔。

これは13世紀から14世紀に、シエナ政府の中央庁舎として建てられたもの。

ここは16世紀中後色まで、誇り高き独立国シエナ共和国だった。

以前UPしたベルギーのグラン・プラスが’世界一豪華な広場’といわれているが、

このカンポ広場は’世界一美しい広場’といわれている!

この広場は、すり鉢上になっていて、ここにすわって、毎晩、各国の友人といろいろなことをしゃべリ明かした!

   

少し歩くと、シエナの大聖堂、ドゥオーモがある。

これは、ロマネスク様式のアーチ上にゴシック様式の教会様式。

ここもよく行ったなあ。

     

このドゥオーモは、 12世紀半ばごろに着工し約200年かけて完成させた。

実に壮大なスケールで、シエナ黄金期の繁栄があらゆるところにうかがえる。

まず、ファサードはジョヴァンニ・ピサーノの手による3つのアーチが見るものの目を奪う。

さらに内部は白と黒の大理を交互に重ねた柱がすばらしく芸術的!

また、特にすばらしいのがピントゥリッキオ、ベッカフーミなどの芸術家によるみごとな床面装飾。(8月のみ公開)

このドゥオーモ、この他にも、ミケランジェロ、ベルニーニなど実に数多くの偉大な芸術家が製作に携わっているのだ。

  

中は、すばらしい横じま模様の柱が並ぶ!ほんとに美しい!

  

何度入っても、内装の豪華さにため息・・・

  

次回は、このシエナでの生活の模様をお送りします!お楽しみに!

★★★《piano Yoshiko Official  Site》 ←ホームページはこちらです。


ローマ カラカラ浴場野外オペラ

2007-01-07 08:48:46 | イタリア

 

メンバー4人と一緒に、スペイン広場、フォロ・ロマーノ、トレヴィの泉、真実の口など、

主なところは大体まわって、満足していたら、

カラカラ浴場の野外オペラのチケットが取れた!

コロッセオの南、約1キロのところにある、古代ローマの公衆浴場跡。

1万1,000平方㍍の広さを持ち、1度に1,600人を収容できるローマ最大の浴場だった。

浴場は6世紀まで使用されていたが、その後市民の社交場として栄えた。

現在、夏にこの浴場で野外オペラが上演されるのだが、そのチケットが手に入った!

夏のローマの呼び物になっている、グランドオペラの傑作、ヴェルディの《アイーダ》

この野外オペラは、戦前ムッソリーニの時代に観光政策として始められたもの。

上の写真は、ヴェローナの円形劇場の舞台写真。

カラカラ浴場は、このように舞台と客席がセッティングされている。

呼び物の《アイーダ》には生きた馬や象も登場!して、

劇場では不可能なスペクタルな演出!

はるか4000年も昔、ファラオ治世時代のエジプトが、隣国エチオピアと戦火を交えた激しい歴史の真っ只中で、

敵と味方に別れるべき宿命にあった若い3人の恋が、いたましくも永遠の時のかなたに埋れる・・・

古代エジプトを舞台とするオペラ《アイーダ》全4幕7場は、ヴェルデイ58歳の充実期にかかれ、

イタリア・オペラ史上初めてといえる、管弦楽のすばらしい響きと、立体的な舞台構成、それに人間心理の深みまで立ち入って描いた傑作。

 

このオペラ、始まったのが夜9時ごろだったかなあ。

それで延々6時間以上?

途中、野外なので、舞台の上の方に鳩がとんできたり、

上空を飛行機が飛んでいったりするんだけど、

それも野外ならでは。イタリアではホントに野外コンサートが多かった!

3時過ぎぐらいになり、観ていて寒くなってくるのも、なかなか味わい深い感じ。

でもこの感激の中では、その寒さも忘れ、

大野外オペラを充分堪能し、強烈な印象のローマで始まったイタリアでした!

★★★《piano Yoshiko Official  Site》 ←ホームページはこちらです。

今、’ピアノと海と花との生活 Ⅱ’で ’音楽家のお墓 vol.11 ヴェルデイ’

しています。ホームページからお入りください!


ローマ コロッセオ

2007-01-01 22:00:23 | イタリア

 

  

「ローマは1日にして成らず」の言葉通り、ローマ市内に入ると、いきなり、このコロッセオが、目の前に現れ、

3000年以上前の古代ローマを、実感する。

大理石や、凱旋門の脇を、最新式の車が走りぬけ、

神殿や歴史ある教会と並んで、最先端のイタリアン・モードの店が並ぶ。

まさに現在と過去が共存する街 ローマ。

コロッセオという名前の由来には2つある。

イタリア語で、’巨大な’という意味のコロッサーレ(Colossale)から、というのと、

この近くにあったネロ帝の巨像(Colosso)からという2つの説。

5万人も収容したという競技場コロッセオは、

1階はドーリア式、2階はイオニア式、3階はコリント式の大理石が並び、

4階は小窓のある壁で囲まれている。

30歳になる直前、オランダでの2週間の夏の学校生活を終えて、

イタリアに入り、ここでは他の若い日本のメンバー4人と合流し、

2日間だけ廻ったローマ。

実際、めまぐるしいスケジュールで、地理もよくわからないまま入って、

いきなり観光。ローマの街の道路はややこしい、2日で見れるのかなあ・・・

このときは、1日早くローマ入りしていた他のメンバーと一緒の初めてのイタリア・・・

でも、すごかった!

芸術の国、イタリア!足が中に浮かんだままのような2ヶ月間はこうして始まったのでした。

次回は、カラカラ大浴場でのオペラです!

★★★ ←ホームページはこちらです