本日は、歌舞伎座にて通し狂言「伽羅先代萩」を鑑賞。乳母政岡は、女形の最高峰の役。玉三郎が演じました。そして、敵方仁木弾正を中村吉衛門。
過去に見た先代萩は中村芝翫とか坂田藤十郎など恰幅がいい政岡でしたが、今回は玉三郎ということで、すらりとした美人。所作も美しく、かつ、子供がなくなった後の悲しみは本当に胸を打つものでした。仁木弾正は、悪役~という雰囲気をかもし出していました。特に、床下の場は、花道のすっぽんから上がってくるところが不気味。染五郎の細川勝元は、きれのいいしゃべりと端正な姿で、利発で若々しくて、ハッピーエンドにふさわしい登場でした。
いつも御殿と床下くらいしか上演されなかったりするのが、今日は通し狂言で、たっぷり鑑賞できました。時代物は、下敷きとなっている史実があるので、理解しやすい。特に、先代萩と忠臣蔵は有名なので、予習しなくてもよくわかります。
今回は、インターネット予約でたまたま1席だけ残っていた桟敷席をゲット。初めての桟敷席。東なので、ちょっと花道からは遠いのですが、前に何もなくてよく見えるし、ポットがあるので、お茶も熱々が飲めます。足元も広いので、荷物があっても平気。机もあるから、お弁当もゆっくり食べられました。
シルバーウィークのイベントはこれが最後。あさってからまた仕事です。