日常にバカンスを!

お台場に住むakkiitaner(アッキーターナー)のまったりな日常とぼやきっぷり、っぷり。

---バーゼルの邸宅訪問

2012年01月01日 | 健康 美容 旅行 エンターティメント 語学勉強


【2007年の記録です】
「外から見るとはマッチ箱のようだけど、実は広いのよ」
という奥さんの説明のとおり、
中におじゃますると、
本当に広々としたお家だった。
(テラスもお庭も広くて、
景色は最高だった)
3階部分しか通りからは
見えなくなっていて、
2階や1階に行くには玄関から
降りていくしくみになっていた。

小高い丘の中腹を利用した
とっても粋な邸宅だ。

外観を立派にしていかにもお金があるのをひけらかすように
家を建てる人は多いけれど、

通りからの見た目がささやかで、(といっても充分豪邸、他と比べて、の話)
中に入ると広々として気持ちいい空間がある家を作れる人、て
本当にわずかだと思うし、
センスを感じる。

豪華なのに人に見せつけず、
謙虚なかんじが邸宅を品よく見せている。

ユダヤ人のお金持ちから
中古で購入したのだとか。
ステキでした。



手作りのアップルパイまで
用意して下さって、
思わず涙がこぼれてしまった。

「あら、おばさん、お母さんを泣かせちゃったみたい」と
奥さんがおっしゃった時、
娘がきょとん、と私の様子を見ていたのを忘れられない。

娘よ、人間は嬉しくても涙をこぼすのだよ。

さて、奥さんとのおしゃべりは本当に楽しかった。
スイスでの子育ての話とかさまざまなことに話は及んだ。

「日本では、小5といったら、中学受験の人はもう大変なんです、
うちなんか、のんきに旅しているけれど、きっとすごく差がついてますね」
と言ったら、
「小さいときはまずは体力をつけて、感性を磨かなきゃ。いろんな体験をしていくといいわよ。結局、最後に笑うのは、小さいときに勉強した人ではなくて、感性の豊かな人よ」
と真顔で娘にアドバイスして下さった。

あまりに楽しいひとときだったので、5時台の列車でバーデン・バーデンに向かうはずだったのを、7時台に変更したくらい。

娘など、アップルパイを3切れ、
たいらげた。
わたしは?

2切れ!

スイス人の旦那様も仕事を早めに切り上げ帰宅して下さったので、
楽しい会話のひとときを持てた。
(会社で偉い人なのはすぐ察することができたが、とにかく、
人柄がすごく温かかった)

奥さんが娘に列車の中で食べるようにと、チョコ入りのパンと
アーモンドチョコを下さった。

私も実はお礼にとマルタからのささやかなお土産を持ってきてあった。
質より量で申し訳なかったが、お渡しした。

奥さんがひとつずつ、取り出して喜んで下さった。

実はその中に、
旦那様の頭の毛がちょっと・・・だったので、というわけではなく、
心から何かお礼をしたかったので、
キャップも土産の袋の中に
しのばせてあった。

ところが、そのキャップを取り出すのを見て、娘が
「あれ、それパパのために買ったんじゃん!
ママ、パパとお揃いでかぶるんだって言ってたのに・・・」
とばらしてしまい・・・。瞬間、言葉に詰まったが、
「で、でも、ホラ、パパはいっぱいキャップなら持ってるし」
としどろもどろ。

「僕もキャップは持っているから、旦那さんとおそろいでかぶって。いらない」と(優しく)突き返されてしまった。
完全拒否!
「いやあ、どうぞ」と粘る私に、
ハイデルベルグで買ったささやかなチョコのパッケージを指して、
「僕はこれで充分」とおっしゃる。

かたじけない!
すごすごとキャップを受け取って、
鞄にしまう。

記念に写真を(お二人の)撮ろうとすると、
「写真に残すのではなく、心にしまっておいて」と
旦那さまの方から言われ、再びすごすごとカメラもしまった。

車で駅まで送っていただけ、
ロッカーから荷物を出し、プラットフォームまで送って下さった。
、、、な、だけでなく、
実は列車が発車するまで、
立ち去らずに
見送ってすら下さって・・・。

お礼ばかり言っていたら、

「これは順繰りなのよ、私たちの娘も、どこかでこうやってどなたかのお世話になっていると思うから」と、奥さんがおっしゃった。

お二人のことは絶対忘れない。

そして、いつか私が見知らぬ誰かをこんな風にもてなすことが、
できるのだろうか、と考えた。

アップルパイがおにぎりになってしまいそうだけど・・・、
きっとできる!

そう思っていたい。






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