シリウスの環

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初めの主旨から大変革・・・。

「一院制議連」 あす発足(

2008-05-15 23:27:28 | ニュース
「一院制議連」 あす発足(産経新聞) - goo ニュース
衆参両院で与野党の勢力が逆転する「ねじれ国会」で国会審議に停滞が生じているのを受け、自民党の衆参両院の有志議員が16日、「衆参両院を統合し、一院制の新『国民議会』を創設する議員連盟」を結成することになった。衛藤征士郎元防衛庁長官が会長に就任、首相経験者の森喜朗、小泉純一郎、安倍晋三各氏が顧問を務める予定だ。
同議連は衆参両院での審議の重複を解消し、立法のスピードアップを図るため、憲法改正による衆参両院の廃止と「国民議会」の設置を目指す。

***以上一部引用***

日本国憲法には

第42条 国会は、衆議院及び参議院の両議院でこれを構成する。

という記載があるため、1院に統合するためには憲法改正が必須となります。
これまでの憲法改正の流れからみると、改正は容易にいかないと思うのですが・・・。
実現すれば国会議員の定数削減や国会運営のスピーディー化等のメリットはありますが、1党が過半数を占めてしまった場合、法案のチェックが弱くなるというデメリットがあります。
議員数削減とセットでなければ統合する意味がありませんが、減ることに現役国会議員が賛成するのか甚だ疑問です。

また、両院を統合する方法についても容易ではありません。
考えられる案としては

1 衆院と参院の総数における各党の比率を元に国民議会の議席数に割り振る
 →取捨される議員をどのように選出するかが問題

2 衆院の選挙後、衆院を国民議会とし参院を廃止
 →参院の議員は全員失職となるため、参院議員を辞職し衆院に出馬する議員がでる虞があり選挙中国会運営が停止する可能性がある。

3 暫定措置として現在の議員全員を国民議会の議員とする。
 →改選時に順次定数を削減していく

現実的なのは3でしょうね。
議場に入りきらないとい問題もありますが、現職の議員が妥協できるのは3だと思います。

また、改選時期については、参院の方式(1/2毎に改選)が国会運営に穴を開けずに済むので現実的でしょうね。
上記の第3案を採用する前提ですが、現在の衆参合計で約1000人、国民議会の定数を500人と仮定。


      移行時 1次改選 2次改選 3次改選
改選外数  1000   500   250-A  250-B
改選数     0   500   500   250-A
当選枠     0   250-A  250-B  250-A
------------------------
議員数   1000   750   500   500

素人考えですが、1時間でこれくらいは思い浮かびます。
今回の議連の目的は、圧倒的多数を保持している衆院を維持したままねじれを解消したいと予想されることから実現性はかなり少ないと思われまが・・・。

個人的には、二院制のままでそれぞれ外交と内政に役割を分離、双方に関係する事案は連絡協議会を設けるという形がいいと思われます。
国会の会期はが短いことを考えると、役割を分割して少しでも審議時間を確保することが必要なのではないでしょうか?
少なくとも、役割を分割することにより有権者も各政党の政策をもっと真剣に考えるのではないと思います。
内政の利権誘導を目的にした選挙は論外ですけどね。

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