「金融制裁解決が前提」 北朝鮮が再開確認

「金融制裁解決が前提」　北朝鮮が再開確認(共同通信) - goo ニュース
北朝鮮外務省報道官は１日、「６カ国協議の枠内で米朝が金融制裁の解除問題を論議、解決するという前提の下、協議に臨むことにした」と表明、６カ国協議の再開で合意したことを確認するとともに、北朝鮮が米国による金融制裁の解除を最重視していることを明らかにした。報道官が朝鮮中央通信に語った。具体的な再開時期の見通しには言及しなかった。
ヒル米国務次官補は北京で１０月３１日、協議再開合意の発表に当たり、６カ国協議の中に作業部会を設置する用意があると表明した。しかし次官補は制裁解除には言及しておらず、今後行われる米朝２国間協議の性格や目的をめぐり、双方で認識のズレが表面化する可能性がある。

＊＊＊以上引用＊＊＊

先日、北朝鮮が６カ国教義に復帰する旨の報道がありましたが、本日詳細な報道がありました。
北朝鮮としては、金融制裁解除が前提らしいです。
無条件で協議に復帰することはないと思っていましたが、予想通りの要求をだしてきました。

一方、アメリカは協議復帰を歓迎するも、制裁解除については言及していません。
過去クリントン政権時代の過ちを繰り返したくない思惑もあるのでしょう。

【クリントン政権の失敗】
核開発を放棄する見返りとして、軽水炉型原発の建設支援、重油・食料の供与・・・。
しかし、北朝鮮は極秘裏に核開発を継続していたため、上記取り決めは水泡に帰した。

共和党としては、民主党が犯した過ちを繰り返りたくないのは明白です。
中間選挙で民主党を叩くネタにもなりますしね。
しかし、アメリカ国内でも「二国間協議に応じるべき」との意見もあるため、今回の作業部会設置と言うことで落ち着けたいのでしょう。

アメリカとしては、北朝鮮に核保有を認めない方針ですが、現在持ってしまった国にたいして廃棄を求めるのは容易ではありません。
北朝鮮の核が弾道ミサイルに搭載可能かはおいといて・・・。

韓国は北朝鮮の６カ国協議復帰の報を受け、食料支援の再開を検討に入りました。
協議の結果が出てからでも遅くはないと思うんですが・・・。
金剛山支援事業といい、援助したてたまらないようです。
国連決議も軽視してますしね。

韓国といえば、北朝鮮のスパイが野党幹部他にいたとの事で５名逮捕されました。
スパイがいようが太陽政策は継続の方針のようです。
韓国の太陽政策が北朝鮮に対する経済制裁に影響を及ぼすは容易に想像できます。

とりあえず、６カ国協議がいつ開催され、どのような結果になるか見ものです。
北朝鮮の食料事情を考えても、今年末遅くとも年明けには何らかの援助が欲しいでしょうから・・・。