シリウスの環

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露、CFE条約履行停止…米ミサイル防衛の東欧配備に対抗

2007-07-14 23:05:03 | ニュース
露、CFE条約履行停止…米ミサイル防衛の東欧配備に対抗(読売新聞) - goo ニュース
ロシアのプーチン大統領は14日、欧州通常戦力(CFE)条約の履行停止を命ずる大統領令に署名した。
大統領府が発表した声明によると、ロシアはCFE条約と関連する協定が定める義務の履行を150日の周知期間が過ぎた後に停止するとしている。具体的には北大西洋条約機構(NATO)への通常兵器に関する情報提供や、NATOからの査察受け入れを中止することになる。

***以上一部引用***

さて、ここに出てきた欧州通常戦力条約(Treaty on Conventional Forces in Europe)についてです。

冷戦時代の欧州は西側のNATO(北大西洋条約機構)と東側のWPO(ワルシャワ条約機構)で軍事的緊張状態でした。
このため、通常戦力の5つのカテゴリー(戦車、装甲戦闘車両、火砲、戦闘機、攻撃ヘリ)について保有上限を設ける事により軍事的均衡を低いレベルで維持し大規模侵攻等を抑制しようと締結されました。
その後、冷戦の終結によりCFE適合条約が作成させましたが、主旨は上記の通りです。

旧東側諸国の殆どは軍事的に西側に勝てないと言う事もあり、NATOへの加盟を模索したりしていたようです。
その中で、ロシアはソ連崩壊後軍事費予算の削減等により停滞していましたが、ここ数年増加傾向にあるようです。
ロシアは軍縮をしてきたとは言え、多くの核を保有しています。

今回のロシアの動きは、核を背景にした恫喝の効果低下を防ぐためのものでしょう。
MDは射程距離やシステムからみて、攻撃には使えず純然たる防衛システムですからね。
まぁ、東欧でMD配備すると言ったら、ロシアを意識してのことなのは明白で気分を害するのもわかりますけどね。

理想をいえば・・・
MD配備ではなく核の全廃でしょう。
しかし、北朝鮮のように現在進行形で核開発をしている国もあるから無理です。
核は使われるよりも抑止力としての意味が強くなっていますけどね。

ともあれ、冷戦時のような過度な軍拡に走らないよう祈るばかりです。

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