シリウスの環

時事問題を弄るblogと化してしまいましたw
初めの主旨から大変革・・・。

バイオ燃料に優遇税制、混合分をガソリン税免除に

2007-08-13 22:58:43 | ニュース
バイオ燃料に優遇税制、混合分をガソリン税免除に(読売新聞) - goo ニュース
ガソリンにバイオ燃料を混ぜた場合、バイオ燃料分のガソリン税を免除する。同省と農林水産省、環境省が共同で来年度の税制改正要望に盛り込み、政府税制調査会で本格的に検討される見通しだ。自動車などの運輸部門で、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)の排出量を減らすため、税制面で支援する。

***以上一部引用***

さてさて,最近高騰気味のガソリンの話題です。
ガソリン税は揮発油税と地方道路税をあわせたものです。

揮発油税法には,揮発油税は1kLあたり24,300円と定められています。
地方道路税法には,揮発油税は1kLあたり4,400円と定められています。

しかし,租税特別措置法第89条第2項により1993年(平成5年)12月1日から2008年(平成20年)3月31日までの間,揮発油税で2倍(48,600円/kL),地方道路税で1.2倍(5,200円/kL)となっています。
これは暫定税率なので,期間を過ぎると本来の税率に戻るはずです。

また,よく指摘されるのが二重課税の問題です。
給油したレシートを見ると気づきますが,これらの税金にも消費税がかかっています。
揮発油税等の税負担増加に比例して消費税も増えます。
税金に税金がかかるって,明らかにおかしいはずなのに政治家でこれを改善しようとする動きは皆無です。
ちなみに,ガソリン税は道路特定財源です。

で,本題に入ります。
今回の記事は,バイオ燃料を添加した揮発油に対してガソリン税(揮発油+地方道路税)を免除しようというものです。
バイオ燃料を普及させたいのはわかりますが,ガソリン税の趣旨を考えるとおかしいですよね。
バイオ燃料の調達コストを考えると,今より価格の上昇が容易に想像できます。
税免除でどこまで相殺できるかわかりませんが・・・。
また,チェック体制を考えておかないと脱税の温床になりそうな気もします。

そもそも,バイオ燃料は温室効果ガスが発生しないと思っている人がいますが大きな誤りです。
確かに,加工前の植物の状態であれば二酸化炭素を吸収します。
お偉方の主張では,加工前の吸収分と燃焼により発生分を相殺・・・となっています。
この計算には加工に伴う発生分や輸送による発生分が含まれていません。
重箱の隅をつつくような指摘ですけどね。


最新の画像もっと見る