「憲法第９条は平和に貢献」７８％ 朝日新聞世論調査

「憲法第９条は平和に貢献」７８％　朝日新聞世論調査(朝日新聞) - goo ニュース
３日で施行６０年を迎える日本国憲法。朝日新聞社の全国世論調査（電話）で、憲法第９条が日本の平和に「役立ってきた」と評価する人が７８％を占めた。憲法改正が「必要」と思う人は５８％にのぼるが、改正が必要な理由を聞くと「新しい権利や制度を盛り込む」が８割に達する。自衛隊を「自衛軍に変えるべきだ」は１８％にとどまり、自民党がめざしている改憲の方向と民意との開きが目につく。安倍政権のもとでの憲法改正に「賛成」は４０％、「反対」は４２％で二分された。

＊＊＊以上一部引用＊＊＊

いつも思うのですが，この手の世論調査は何の意味があるのでしょうか？
調査対象も無作為に選出（今回は述べてないので作為的な選出かも）と言いながら，本当に無作為なのか確認のしようもありません。
作為的にデータベースを構築し，その中で無作為かもしれませんしね。

この手の世論調査で危険と思うのは，マスコミが世論調査と称し，世論を作り上げていくことです。
これは憲法改正論議に限ったことではありませんけどね。
前述のような手法で，「マスコミの思想と異なる意見は少数派」とのイメージを作り上げることが可能です。
流されやすい人は，このマスコミの思惑に乗ってしまうでしょう。
今回の事例を見ても，朝日新聞の今までの報道姿勢と見事なまでに合致した調査結果ですので，作為的な調査と疑ってしまいます。

マスコミの報道姿勢と言えば，マスコミは作為的編集を行い発言の要旨を汲み取ろうとしないことがしばしばあります。。
重箱の隅と突付くかのような揚げ足とりや発言の切り抜きで本来述べたかった事などそっちのけです。
インパクトある報道で視聴率を稼ぎたいんでしょうが，これで報道機関といえるのでしょうか。
また，マスコミは公務員の不祥事は嬉々として報道しますが，マスコミ関係者の犯罪に関しては消極的報道しかしません。
処分が甘ければ「身内に甘い処分」と批判をしながら，自らも身内に甘い処分をするダブルスタンダードがまかり通っています。
権力と戦うという姿勢もいいですが，「自らも権力を持つものである」という自覚を持って欲しいものです。

話がそれて，マスコミ批判になってしまいました^^;
今回の調査結果の話に戻ります。

回答者の78%が，「憲法第9条が日本の平和に役立った」と述べているようですが，私の周りにそんな事を言う人は殆どいないんですよね。
そんな発言をすると「バカか？」と言う奴はいますが・・・。
どうやら私を含め，少数派の22%に該当するようです。
「役立った」と言う方には，是非第9条が日本の平和にどのように役立ったのか教えていただきたいところです。

そもそも，北朝鮮の工作船による拉致やロシア（旧ソ連含む）・中国による防空識別圏や領海の侵犯が行われているにもかかわらず，何をもって平和と言うのでしょう。
これらの行為は，何らかの意図を持って行われたことは明白です。
また，侵犯機に退去を促すために，警告射撃もしばしば行われています。
こんな状況で「憲法9条があれば日本は平和だ」と思える方々のお花畑思想には賛同しかねます。
ある意味，悩みが少なそうでちょっとだけ羨ましいかも・・・。

明日は憲法記念日ですので，第9条だけでなく全文に目を通して憲法について考えてみるといいかもしれませんね。