全日空機、前輪下りぬまま胴体着陸 高知空港(朝日新聞) - goo ニュース
13日午前8時49分ごろ、大阪(伊丹)空港発高知空港行きの全日空1603便(ボンバルディアDHC8―400型機、乗客56人、乗員4人)から着陸の際に前輪が下りないと、高知空港の管制官に連絡があった。同機は上空で旋回を繰り返して燃料を消費した上で、同10時54分、着陸を試み、機首を滑走路にこすりながらも無事に着陸した。国土交通省によると、乗員乗客にけが人はないという。機体に大きな損傷はない模様だ。
国交省は13日、同型機について「耐空性改善通報(TCD)」を13日中にも発令。同日午後から国内で運航されている計22機について、運航を順次停止し、前輪が正常に下りるか緊急点検する。緊急点検に伴い、同型機を使用する路線では欠航なども予想される。
***以上一部引用***
またボンバルディア機のトラブルです。
ざっと調べただけで
・車輪の引き込み不能
・車輪が出ない
・主脚の油圧漏れ
・操縦席と副操縦席の計器の指示値が異なる
・エンジン停止(右エンジン停止後数分で稼動したが、今度は左エンジンが停止して稼動)
操縦士による運行のミスではなく、機体トラブルが目につきます。
2006年に国土交通省がカナダ政府とボンバルディア社に対し、改善要求をだしているみたいです。
それにしても、50座席前後の機体って、ボンバルディア以外はあまり出してないんですね。
以前販売していたフォッカー社は倒産したし、サーブ社は製造中止になったし・・・。
YS-11の後継機開発が行われていたら、この市場に食い込め・・・ごめんなさい、妄想です。
でも、ホンダジェットは結構売れてるみたいです。(こっちはビジネスジェットですけどね)
今回の件を受け、全機点検が必要なようなので、多大な影響が予想されます。
簡単に代替機も用意できないでしょうからね。
それにしても、現場をリポートする報道機関の「火花が出ています」はバカかと・・・。
金属の胴体を地面に擦ってるんだから、火花が出るのは当たり前やん。
また、「問題が多いにも関わらず運行しつづけた」と批判めいたことを言っていました。
他に同クラスの機体が少ないし、一度購入した物を簡単には処分できませんわな。
ANAのように他機種より検査を精密に行うしか手がないのが現実でしょうね。
あくまで現状での対応ですが・・・。
最後に今回の事故により、1人のけが人も出さなかった機長の判断と操縦技術に敬意を表したいと思います。
ついでに、DHC-8の説明を簡単に・・・
製造者 ボンバルディア社(カナダ)
デハビランド・カナダ社 (DHC:ボーイング社の子会社)が開発した双発ターボプロップ旅客機。
1992年に米ボーイング社からDHC社を買収したボンバルディア社が 製造。
1996年以降この航空機は騒音・振動抑制装置が装備される(Qシリーズ)
Series100:DHC-8の原型。座席数37-40
Series200:Series100の性能向上型。変更はエンジン。
Series300:1989年に運用が開始された胴体を延長した50-56座席ver
Series400:2000年に運用が開始された胴体を延長した70-78座席ver
1996年第2四半期以降に製造されたシリーズ全機種に騒音・振動抑制装置 (NVS) を装備しており、機体名に『Q』(Quietの略)をつける。(例:Q100やQ400)
13日午前8時49分ごろ、大阪(伊丹)空港発高知空港行きの全日空1603便(ボンバルディアDHC8―400型機、乗客56人、乗員4人)から着陸の際に前輪が下りないと、高知空港の管制官に連絡があった。同機は上空で旋回を繰り返して燃料を消費した上で、同10時54分、着陸を試み、機首を滑走路にこすりながらも無事に着陸した。国土交通省によると、乗員乗客にけが人はないという。機体に大きな損傷はない模様だ。
国交省は13日、同型機について「耐空性改善通報(TCD)」を13日中にも発令。同日午後から国内で運航されている計22機について、運航を順次停止し、前輪が正常に下りるか緊急点検する。緊急点検に伴い、同型機を使用する路線では欠航なども予想される。
***以上一部引用***
またボンバルディア機のトラブルです。
ざっと調べただけで
・車輪の引き込み不能
・車輪が出ない
・主脚の油圧漏れ
・操縦席と副操縦席の計器の指示値が異なる
・エンジン停止(右エンジン停止後数分で稼動したが、今度は左エンジンが停止して稼動)
操縦士による運行のミスではなく、機体トラブルが目につきます。
2006年に国土交通省がカナダ政府とボンバルディア社に対し、改善要求をだしているみたいです。
それにしても、50座席前後の機体って、ボンバルディア以外はあまり出してないんですね。
以前販売していたフォッカー社は倒産したし、サーブ社は製造中止になったし・・・。
YS-11の後継機開発が行われていたら、この市場に食い込め・・・ごめんなさい、妄想です。
でも、ホンダジェットは結構売れてるみたいです。(こっちはビジネスジェットですけどね)
今回の件を受け、全機点検が必要なようなので、多大な影響が予想されます。
簡単に代替機も用意できないでしょうからね。
それにしても、現場をリポートする報道機関の「火花が出ています」はバカかと・・・。
金属の胴体を地面に擦ってるんだから、火花が出るのは当たり前やん。
また、「問題が多いにも関わらず運行しつづけた」と批判めいたことを言っていました。
他に同クラスの機体が少ないし、一度購入した物を簡単には処分できませんわな。
ANAのように他機種より検査を精密に行うしか手がないのが現実でしょうね。
あくまで現状での対応ですが・・・。
最後に今回の事故により、1人のけが人も出さなかった機長の判断と操縦技術に敬意を表したいと思います。
ついでに、DHC-8の説明を簡単に・・・
製造者 ボンバルディア社(カナダ)
デハビランド・カナダ社 (DHC:ボーイング社の子会社)が開発した双発ターボプロップ旅客機。
1992年に米ボーイング社からDHC社を買収したボンバルディア社が 製造。
1996年以降この航空機は騒音・振動抑制装置が装備される(Qシリーズ)
Series100:DHC-8の原型。座席数37-40
Series200:Series100の性能向上型。変更はエンジン。
Series300:1989年に運用が開始された胴体を延長した50-56座席ver
Series400:2000年に運用が開始された胴体を延長した70-78座席ver
1996年第2四半期以降に製造されたシリーズ全機種に騒音・振動抑制装置 (NVS) を装備しており、機体名に『Q』(Quietの略)をつける。(例:Q100やQ400)
設計思想についてですが、恐らくコスト的な問題だと思います。
このクラスの機体は、安価が売りでしょうからね。
安価に抑えることが行き過ぎて、トラブルの多発に繋がっているのでは・・・と思います。
ボンバルディア社に聞いてみたい気もしますけどね。
参考データですが、ANAとJALの2003年度の燃料投棄の実績です。
ANA 4件 335KL(キロリットル)
JAL 16件 360KL(キロリットル)
結構、燃料投棄が行われているんですね。
海上投棄は物理的に不可能ということなのですね。
すると、その燃料投棄機構を装備しなかった設計思想も聞いてみたい気はいたしますが。
ただ、比較的小型のプロペラ機だった今回と違って、大型のジェット機で、故障がもっとシリアスだったら、旋回して燃料を消費している暇がない場合もありましょうから、話は違ってくるのでしょう。
こんな質問にも確認して丁寧に回答してくれたANAのオペレーターの人に感謝です。
「昨日の件でしょうか?」って聞かれましたが^^;
DHC-8だけでなく、小型機にはついてない機体が多いようです。
ちなみに、燃料投棄に関しては空港毎に投棄する空域や高度が定められているようです。
もちろん、火災の危険を少なくするために燃料を最小限まで減らしておくのは昔も今も変わりませんが、
昔は、海上投棄していたように思います。
この方が手っ取り早いのは明らかですが、
それをやらなくなったのは、やはり環境への配慮ということなのでしょうかね?