あきらの稽古日誌~合唱、日本舞踊、ETC

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

姫の夢は儚い

2012-02-26 13:06:06 | 日記
ディレクターの指導は、益々核心に触れてきます。
今回は、真っ直ぐにディレクターの言葉を噛みしめます。(カッコ内は、私の付け足し)
以下、ディレクターの言葉:
(あなたの演技では)台詞が符丁になっていて、姫の切実な気持ちが見えない。
ここで、ディレクター、台詞・所作のお手本を自ら示して下さる。
なるほど、・・・姫の切実感がよく出ています。
(私は、この芝居を歌舞伎のように演じるイメージを持っていましたが、ディレクターの要求は、もっと新劇っぽい感じかなと思います。)
姫が最初に舞台に登場するこの場面で、姫と源氏との関係をクリアに、姫の心情を強く出してほしい。
(あなたの演技に)それが、出てくるといい。
お姫さまの可愛さ、真剣さ、切実な思いが前面に出るように。
だけど、その姫の思いに対して、作品全体としては、もっと厳しい見方をしている。(姫の夢は、儚いものであること)→(姫の思いと作品全体(=観客に伝わる思い)の主張の間には、ギャップがある)
ただ、演技としては、姫の切実さ、可愛さが強く出ていてほしい。(姫の切実さが、出れば出るほど、その反作用として、作品全体の主張がにじみ出る)
姫は自分では何もできない、ただ待つだけしかできない、儚い夢を見ることしか出来ない。(→作品の主張)
夢は、たとえそういうものであっても人はその夢にかけて生きられる。
・・・が、今の世の中では、とてもそうはいかない。(ディレクターの特別な思い?)
この辺の雰囲気(姫の切実な思いと、観客の目に映る姫の姿---姫の儚さ)のギャップを、男が(姫を)演じることで、(女優が演じる以上に)出したい。
出るはずだ。
---
なんと、奥深い指導ですね。
これだけのアドバイスを受けるということは、ディレクターも、私にかなり期待している?
(ちょと、あまいですか?)

やみつきになりそう

2012-02-22 05:33:27 | 日記
昨日の稽古では、Sさんがお姫さまの長い髪を用意してくれました。
鏡を見ました。
なかなか、いい感じです。
われながら可愛いです。(某偉い人は、「なかなか恐ろしい」って)
「病み付きになりそう」という言葉が、ふっと浮かび、自分で笑ってしまいました。
私は、鬘の付け方も全く分かりません。
Sさんが、ぜんぶやってくれました。
それにしても、これまでも劇団員の人に色々なことを教えて貰いました。
・ 着物のたたみ方
・ 坐った時の膝の位置、足の組み方、お辞儀の時の手の形
・ 立ち姿、「胸を張る!腰を引く!丹田に力を!」
・ 歩き方、立ち止まった時の足(脚も)のそろえ方
・ 扇の持ち方、和歌を吟じる際の動かし方
・ 「筑紫」や古語の読み方
みんな、進んで、親身に教えてくれます。
ありがたいです。

台詞の価値

2012-02-18 06:59:21 | 日記
昨日は一週間ぶりに稽古がありました。
最初に、ディレクターから台本の台詞の修正の説明がありました。
芝居の上演時間を短くする必要があるためです。
どの文言をカットするか、ここにディレクターの考え方が、感じられて興味深いです。
カットしたのは、次のような部分です。(こんなこと書いて、著作権の問題は、ないのかな?ともかく、原作者の先生、ごめんなさい。あくまでも、上演時間の短縮が主なので・・・)
① 相手の言葉を受ける言葉、例えば「そうねえ」、「私もそう思います」など
② 説明がないと観客に分かりにくい言葉や古語、例えば「乳姉妹(めのとご)」
③ 説明がないと観客に分かりにくい固有名詞、例えば「惟光さま」
④ 補足的で、文脈上、無くても差し支えない説明的な言葉
この中で、②と③については、ウ~ン。芝居の中で、ちょっと引っかかる言葉が、逆に雰囲気を盛り上げることも・・・
それから、本番の5月12日、13日のキャストが、正式に発表されました。近日中に、HPの方に掲載されますので、見てください。
立ち稽古、益々、ディレクターの指示は、細かく、深く、熱くなります。
他の人の稽古を見ているのが、至福の時です。(変な意味ではなく、ディレクターの芝居に対する考えの深さに感心、感激するのです)
それから、14日の稽古が休みだったので、この日、素敵な(ほんとに素敵な)バレンタインプレゼントを頂きましたよ!
ありがとう。

かみ合わない会話を演じる

2012-02-11 17:08:55 | 日記
昨日の稽古では、私の役、末摘花とその叔母が対座する場面がありました。
姫は、いつ訪れるとも知れない源氏の君をひたすら待つ、没落した宮家の夢見る令嬢。
姫の亡き母の妹である叔母は、身分の低い受領の妻。しかし、経済的には潤っています。
姫は、経済的には危機状態であるが、苦労知らずの高貴な育ちで、今に源氏の君が何とかしてくれるものと楽観的です。
叔母は、久しく姿を見せない源氏の君なんか、もう期待できないと思っています。
姫に何とか、今の経済状態の現実的な打開策を考えるように迫ります。
この二人は、お互いに考えている世界が異なり、叔母が口を酸っぱくして言い寄っても、姫はどこ吹く風と言った具合です。
---
ディレクターは、この二人の、「会話が、かみ合わない」演技を求めます。
困ったこと(?)に、台本の台詞だけを読むと、まともな応答で、全くかみ合った内容の会話なのです。
つまり、かみ合った内容の台詞を言いながら、しかも、かみ合わない雰囲気を出す。
これが経験の少ない私には大変、難しく思えます。
単に演技がへたくそで、対話が「かみ合わない」のと、ディレクターが意図する「かみ合わない」対話を演じるのとは、まったく違いますよね。
そこまでは、分かるのですが・・・
はっきり言うと、今の私は、自分がヘタなせいではなく、演技として「会話が、かみ合っていない」のだと、はっきり観客にわかる演技がどのようにしたら出来るのか、そこです。
昨日、増えた悩みです。

ラジオ f(エフ)出演

2012-02-10 06:56:50 | 日記
ラジオ f(エフ)は、うちから、本町通りを歩いて10分ほどのところにあります。
先日、ケーブルテレビの取材でお会いした田口さんが、ガラス張りの放送室の中から、手を振ってくれる。
室内は、田口さんの番組「メロメロ・ナッツ」は、既に進行しており、さわやかな声と音楽が流れる。
放送用の機器を操作する男性と二人で、合図を交わしながら作業されている。
私のトークは、午前11時から。
田口さんの軽快なトークに乗せられて、あっという間の15分でした。
話題は、劇団の5月公演に向けての稽古の様子など、私の話したい内容なので、思いっきり楽しくおしゃべりしてきました。
まだ番組の続いている田口さんに、眼と手だけで挨拶して部屋を出ました。
田口さんの洗練されたナレーションは、感動的ですらありましたね。
また、呼んでください。