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日本だけじゃないらしい

2007-04-08 21:14:08 | 外交 (対特定アジア)
●中国新鋭艦に「イージス頭脳」 米でも軍事情報流出(iza)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/46563/
 海上自衛隊第1護衛隊群の男性2曹(33)がイージス艦の中枢情報などを持ち出していた事件が日本政府を揺るがしている中、海の向こうの米国でもイージスシステムの仕様などが含まれていたとみられる情報が中国に流出していた。太平洋をまたいで安全保障上の深刻な問題が鮮明になっている。

 米カリフォルニア州サンタアナの連邦地裁で、米海軍の技術情報を約20年間にわたり中国に提供していた中国系グループの公判が始まった。中国側に渡った情報には、米海軍艦に搭載されたイージスシステムの仕様なども含まれていたとみられる。中国は2004年からこのシステムを搭載した国産の新型駆逐艦2隻をすでに就役させており、米捜査当局は中国の軍備近代化を支えた米国内での情報活動を公判で立証する構えだ。

 起訴されたのは、米海軍の技術開発などを受注するパワー・パラゴン社(カリフォルニア州アナハイム)の技術主任、チー・マック(麦大智)被告(66)と実弟、妻らいずれも中国系の計4人。国防情報を不法に対外提供した罪など15の罪状で起訴され、3月28日から公判が始まった。
 米司法省の発表では、マック被告らは2005年10月、米海軍艦船の先端技術情報を記録したCD-ROM(読み出し専用メモリー)を中国に持ち出そうとした。連邦捜査局(Federal Bureau of Investigation=FBI)は、本に隠したこのCDを持って香港に出国しようとしたマック被告の実弟夫婦をロサンゼルス空港内で逮捕、マック被告夫婦も自宅内で逮捕していた。

 調べに対して、マック被告は「中国を助けたかった」と認める半面、情報はいずれも機密には当たらない、として無罪を主張している。マック被告らは、1980年代前半に米国に移り住んでいた。
 捜査当局が立件した情報は、潜水艦の推進機関に関する技術だったが、マック被告の自宅からは開発中の次世代駆逐艦(DDX)に関する機密文書も見つかるなど、被告らは83年から米国で軍事技術に関する情報を収集していたとみられる。

 軍事情報に詳しいワシントン・タイムズ紙のビル・ガーツ記者は、中国の対米情報活動を描いた著書「エネミーズ(敵)」でこの事件を取り上げ、米当局者の話として、マック被告がイージスシステムに関する技術情報を盗み出していたと指摘。中国が2004年に就役させた「ルーヤン(旅洋)2型」ミサイル駆逐艦に「このイージス技術が組み込まれた」(米当局者)としている。(ワシントン 山本秀也)
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 ■ルーヤン(旅洋)2型ミサイル駆逐艦 2004年に中国海軍に就役が確認されたランチョウ(蘭州)級駆逐艦を指す欧米での名称。排水量6500トン。同時に複数の対空目標を捕らえるフェーズドアイ・レーダーを搭載していることから、「中国版イージス艦」とも呼ばれる。中国が空母を就役させた場合、戦闘群の防空を担うとみられている。05年には2番艦のハイコウ(海口)が就役した。
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 ■イージス艦情報持ちだし事件 神奈川県警が今年1月、海自2曹(33)の中国籍の妻を入管難民法違反容疑で逮捕したことで発覚した。2曹の自宅を家宅捜索した際、護衛艦のレーダーのデータや通信関係の周波数などを記録したフロッピーディスクなどを押収した。





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