I.D.S.

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”バス”に乗り遅れるな!

2007-04-09 23:56:35 | 外交 (対特定アジア)
●日本の対中投資が急減、日本企業の中国離れかと警戒する声も(Record China)
http://www.recordchina.co.jp/group/g7145.html
中国商務部の統計によると、2006年の日本の対中投資額が46億ドル(約5520億円)で、前年比29.6%と大幅に減少していることがわかった。対中投資額全体では4.47%の伸びを記録しているだけに、日本の対中投資の減少はいっそう目につくものとなっている。 対中投資額の減少と裏腹に、対ベトナム・対インドの投資額は急増している。インドを例に挙げると、投資額は2005年には298億円だったが、2006年には598億円とほぼ倍増している。累積の対中投資額では香港に次ぐ2位の日本だが、昨年の急激な対中投資の減少は日本企業の中国投資の回避を意味するのではないかと危惧する声もある。 日本貿易振興機構(ジェトロ)北京代表所・真家陽一副所長は、ベトナム・インドへの投資はリスク回避の試みに過ぎず、また中国市場の地位は他のどの国も交換不可能のため、日本企業の中国回避はありえないと述べた。トヨタ・日産・ホンダの日本三大自動車メーカーの対中投資が一段落したように、日本企業が先行して投資を済ませたために他国と比べ投資額が減少しているように見えている可能性もあるとコメントした。


そもそも日本企業の戦略は「適地生産」&「リスク細分化」ですから、中国に展開する工場には中国国内で販売できる量+α程度の生産能力しか持たせないでしょう。中国の市場は拡大もせず、それに加えて賃金も上昇する一方。これでは日本からの投資は鈍らざるを得ないでしょう。それに、温家宝が来日するのでその正否が判明するまでは様子見に走る…と。

ちなみに、BRICsという言葉はブラジル、ロシア、インド、チャイナを指します。資源国であるか人口が多い国が4つ並んでいるわけです。石油をはじめとする資源の高騰(原因は中国w)と、人口が多いからという単純な理由での大規模市場という夢に投資家は群がりました。

そして、「その次」としてVISTAという国々が注目を集め出しています。そう、「その次」なのですよ。つまり、BRICsは終わりかけた存在であり、投資家がちやほやしてくれる時期は終了です。あとは自力で頑張ってねと言わんばかりに。
そして、VISTAというのは
V ベトナム
I インドネシア
S 南アフリカ共和国
T トルコ
A アルゼンチン

ベトナム、インドネシアは東南アジアに位置し、日本のシーレーンが通る国であり、輸送上有利な位置を占めています。しかも、中国封じ込めの為には日米が仲間にしておきたい国です。トルコは代表的な親日国家です。ほかの2国は知りませんw
要するに中国・朝鮮から引いた投資が向かう先はどこかって考えたときに、これらの国に向かう可能性が高いってことですね。日本とタイがFTAを結ぶことで先日合意したように、東南アジアに日本の資金が投下される可能性も高いでしょう。

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