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JDR.小野明夫 プロフィール

ブログをこちらで公開いたします。

スペースXを率いるイーロン・マスク氏の経営哲学

2020-02-11 10:00:00 | 日記
JDR.株式会社の小野明夫です。
経営哲学について紹介します。

テスラにはじまり、スペースXにハイパーループなど、どれもが斬新で既存の枠から大きくはみ出すような奇抜な発想から生まれたものばかりです。
実業家である前に技術者であるイーロン・マスク氏だからこそ、こうした非現実的にしか見えないものを事業化できるのですが、まず思い描く世界がかけ離れています。

先読みしすぎたようなアイデアを詰め込んで、これまでの宇宙開発の概念を大きく変えてしまったスペースXですが、完成どころか成功への道はまだこれからです。
そのような発展の途中であっても多くの人々を魅了し、共感させる説得力やスタイルからも彼の経営哲学がわかります。固定概念に縛られることなどなく、むしろ全くと言っていいほど逆の発想とひらめき、そこへ技術という知識が加わって発明家のごとく新しいものを開発していくスタイルは彼の信念から生まれたものです。

一方で、独自の事業を多数抱えるマスク氏のマネジメントには波があるように見られています。
周囲を夢ある世界へと呼び込む能力には長けていますが、商品開発では自身の意見があまりにも強く、また先走りしすぎて、非協力的な一面を取り上げられることも少なくありません。

このような前例のない事業の中で、手探りの部分が強調されるようでもあります。

JDR.株式会社 取締役会長
小野明夫

Yahoo!からみる ジェリー・ヤン氏の経営哲学

2020-01-14 10:00:00 | 日記
JDR.株式会社の小野明夫です。
経営哲学について紹介します。

当たり前のように世界中で使われているYahoo!が、いかに日頃の生活で役立っているかということは誰もが知るところですが、このサービスを創設したジェリー・ヤン氏の経営哲学が今のYahoo!に活きていることは間違いありません。
電気工学を学んだヤン氏ですが、技術者としての知識のみならず同志や資金提供など周囲の環境にも恵まれていたことなど様々な条件をよく理解しています。

事業化されて一躍トップに躍り出たような彼ですが、他の技術開発者同様に資金そのものに満足するのではなく、さらなる進化を常に意識しています。
がむしゃらであることには違いありませんが、時には信念を突き通す様子もうかがえます。ライバルともいえるマイクロソフトからの買収案を一蹴しただけでなく、頑なに同社を拒むような様子も見せています。

決して建前だけではない、プロ意識がそうさせたに違いありません。
安泰のYahoo!では満足しないとみえて、颯爽と同社を後にしたあたりにも次のチャレンジを求めるヤン氏の野心が見えるようです。

同業者のトップの多くがそうであるように、世間の評価や脚光などに左右されることなく、ひたすら技術の向上を思い描き続けるような発想こそ信念であり、哲学なのでしょう。

JDR.株式会社 取締役会長
小野明夫

元日本航空会長の花村仁八郎氏の経営哲学

2019-12-17 10:11:39 | 日記
JDR.株式会社の小野明夫です。
経営哲学について紹介します。

花村仁八郎氏は裏方として、最高位に上り詰めた元日本航空の会長です。
彼は誠実と真実一路に仕事をこなしており、決してでしゃばらないのが経営哲学でした。

花村氏の相手は全て経団連の顧客であり、彼は副会長になってからも末席に座っていました。
経団連のスタッフにも「民僚」という意識で謙虚に振る舞うよう指導しています。

花村氏は会長と並んで記者会見に臨んだ時にも、自分の意見を述べませんでした。
そして「会長が言われた通りです」と答えることに決めていました。
自分自身を独立した人格ではないと考えていたわけです。

それは、世間でいわれる「女房役」に徹するということ。
めんどりが時を作っても、国が亡びるだけだと言われます。

舞台に上がるのはオンドリの役目で、それに徹することが長持ちの秘訣となります。
花村氏は5人の優れた会長に仕えており、歴代の財界総理から多くのことを学んでいます。

中でも怒号するので有名な会長は、陣頭指揮を執って行動していたと言います。
事務方として仕えていましたが、その後、副会長に抜擢されています。

JDR.株式会社 取締役会長
小野明夫

学習性無力感のマネジメント理論

2019-12-03 10:10:49 | 日記
JDR.株式会社の小野明夫です。
マネジメント理論について紹介します。

学習性無力感とは回避不能なストレスによって、行動することに意味を見いだせなくなり個人や組織が無気力化してしまうことを意味する用語です。
ビジネスにおけるマネジメントにおいては、この学習性無力感を回避することは極めて重要です。

たとえば新しい企画を提出するように命じておきながら、部下が提出した企画の全てを却下してしまったとします。
もしもこんな事態が起きれば、次に同じような命令が出されても社員たちは「色々考えてもどうせまた却下されるだけだろう」と考え、真面目に企画内容を考えず形だけを整えて義務的に提出するようになるでしょう。

こうした事態を回避するためにも、上司は部下の働きに対して努力に見合った評価をするように心がける必要があります。
今回の事例であれば、たとえ全ての企画が実際に採用できるレベルになかったとしても、その中から比較的優れているものを選出し、この企画は惜しいレベルにまで達していたと伝えるなど、丁寧なケアを行うべきです。

こうしたケアが適切に行われていれば、同じ企画が却下されるというネガティブな結果に終わったとしても、部下たちは次はこういった工夫をすれば採用されるかもしれないと考え、学習性無力感を回避できます。

JDR.株式会社 取締役会長
小野明夫

Amazon社ジェフ・ベゾスの経営哲学

2019-11-19 00:17:43 | 日記
JDR.株式会社の小野明夫です。
経営哲学について紹介します。

世界最大のインターネット通販会社であるAmazonの創業者、ジェフ・ベゾスは世界でも5本の指に入る冨を手にした経営者です。
Amazonがここまで急成長することが出来たのは、彼の経営哲学である「顧客第一主義」の力によるものだと言われています。

インターネット通販を主な業務とするAmazonにとって、顧客とは私たち一般の消費者です。
一般的な消費者が望むことは「良い商品を出来るだけ安く購入する」ということです。

これを徹底的なコスト削減によって実現させたのがジェフ・ベゾスのすごいところといえます。
コスト削減などどこの企業でもやっていることですが、ジェフ・ベゾスは一般的な企業も行っている人件費の削減や仕入れの一括化による値引きなどに加えて、自社の利益の大部分をさらなるコスト削減のための投資に注ぎ込みました。

将来的な利益のために今ある利益をオールインするというやり方は冒険的ですが、こうしたリスクをとったからこそAmazonはわすが10年足らずで世界の頂点に君臨するまでの急成長を遂げることに成功したのです。
この手法は本業であるインターネット通販だけでなく、プライムビデオなどのコンテンツビジネスの分野にも応用され毎年7000億円以上の投資が行われています。

JDR.株式会社 取締役会長
小野明夫