《 北 欧 神 話 》
ある時、雷神トールは巨人の王ゲイルレズ(槍なるもの)に騙されて、丸腰で彼の館へ向かう途中、女巨人グリーズに出会いました。グリーズはトールの危険を察知し、ナナカマドの杖を貸しました。やがてトールはヴィミル川に着き、歩いて渡り始めました。すると、半分ほど渡ったあたりから急に水かさが増してきて溺れそうになりましたが、グリーズに借りたナナカマドの杖がトールの身体を持ち上げてくれたので助かりました。トールはゲイルレズの娘ギャールプが魔法で川の水を増水させているのに気付き、川底の大きな石を拾ってギャールプに投げつけて倒しました。トールはなんとか対岸に着くことができましたが岸は断崖絶壁でした。トールが上陸できずに困っていると、ナナカマドの枝が垂れ下がってきたので、トールはその枝につかまって無事に上陸し、ゲイルレズを倒すことが出来ました。
そこで、スウェーデンの人々は船を作るときには、航海の安全を願って、必ずナナカマドの木を加えることにしたそうです。
《 ナ ナ カ マ ド 聖 者 伝 説 》[キリスト教の普及とともに取り入れられる]
あるとき聖母マリアが、ヘロデ王の迫害を逃れて荒野を旅していました。何も食べるものがなかったので聖母マリアはナナカマドに助けを求めました。するとナナカマドは自分の実を聖母マリアに差し出しました。そこで神はナナカマドを祝福して、どんなに寒いときでも実が決して凍らないようにし、実の中には十字の印をつけました。
ある時、雷神トールは巨人の王ゲイルレズ(槍なるもの)に騙されて、丸腰で彼の館へ向かう途中、女巨人グリーズに出会いました。グリーズはトールの危険を察知し、ナナカマドの杖を貸しました。やがてトールはヴィミル川に着き、歩いて渡り始めました。すると、半分ほど渡ったあたりから急に水かさが増してきて溺れそうになりましたが、グリーズに借りたナナカマドの杖がトールの身体を持ち上げてくれたので助かりました。トールはゲイルレズの娘ギャールプが魔法で川の水を増水させているのに気付き、川底の大きな石を拾ってギャールプに投げつけて倒しました。トールはなんとか対岸に着くことができましたが岸は断崖絶壁でした。トールが上陸できずに困っていると、ナナカマドの枝が垂れ下がってきたので、トールはその枝につかまって無事に上陸し、ゲイルレズを倒すことが出来ました。
そこで、スウェーデンの人々は船を作るときには、航海の安全を願って、必ずナナカマドの木を加えることにしたそうです。
《 ナ ナ カ マ ド 聖 者 伝 説 》[キリスト教の普及とともに取り入れられる]
あるとき聖母マリアが、ヘロデ王の迫害を逃れて荒野を旅していました。何も食べるものがなかったので聖母マリアはナナカマドに助けを求めました。するとナナカマドは自分の実を聖母マリアに差し出しました。そこで神はナナカマドを祝福して、どんなに寒いときでも実が決して凍らないようにし、実の中には十字の印をつけました。