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FLOWER PHOTOGRAPH

お 花 の フ ォ ト グ ラ フ + α

タンポポ(蒲公英)_Taraxacum platycarpum pt.2

2005年03月20日 | 野草_サ-タ
「中国の花物語」

 身寄りのない蒲氏(ほし)という娘が、村中に流行している重い病気でのどや鼻が腫れた夫のために、遠くの土地にある山まで薬草をさがしに行きます。
 山にいる老人は、この公英という薬草は貴重なもので、三千年待って薬剤にするという約束を守らずに病人が服用すると、薬を採った者の命が失われるのだと言い、しかし娘の熱意に感動して、この金の花を頭につけていれば死をまぬかれる、と教えてくれます。
 娘は急いで走りながら家へ向かったので、途中で金の花を落としてしまいます。そのため持ち帰った薬草を煎じて、夫と村人に飲ませたあと、娘は息絶えて墓に葬られます。その娘の墓には、やがて同じ薬草が生えてきて、蒲公英と呼ばれることになりました。
飯倉照平著(集英社新書)より引用

タンポポ(蒲公英)_Taraxacum platycarpum

2005年03月20日 | 野草_サ-タ
別名:鼓草(つづみぐさ)。茎の両端を細かく裂くと、そり返って鼓のようになるから。
キク科タンポポ属
名前の由来:種子の冠毛が丸く集まっているようすが「たんぽ=綿を丸めて布などで包んだもの」に似ていることから「たんぽ穂」と名づけられ、たんぽぽになったいわれています。他に、たんぽぽの名は、この鼓の擬音「たん、ぽんぽん」の略からきている、ともいわれています。漢字の「蒲公英」は漢名からです
英語名はダンデライオン=ライオンの歯(フランス語の dent de lionから来ているのです)。
[独特の葉のギザギザを、荒々しい獅子の歯並びにたとえている]
開花時期:3月~5月
全般の花言葉:いなかの託宣・真心の愛・神のお告げ・別離・軽率・思わせぶり・明朗な歌
 やなぎたんぽぽ:宣言
 ももいろたんぽぽ:温かい心

よく見かけるタンポポは西洋タンポポで、日本産のタンポポは萼片が反り返っていません。
天ぷらにしたり、おしたしにしたりして、タンポポの葉は食べルことができます(ちょっと苦みがあるところがいいのだと言われます)。根はコーヒーの代用になるそうです(根を干して、フライパンで炒り、コーヒーミルにかければOKです)。
葉を煎じて飲むと利尿剤として効くそうで、古くから薬用として使われている。
関東タンポポと西洋タンポポの違いは、花のすぐ真下のところにふくらみがあるのが"西洋"、ふくらみがないのが"関東"だそうです。都市周辺で見られるのは帰化植物の西洋タンポポがほとんどらしいのですが?
俳諧ではたんぽ、鼓草(つづみぐさ)、藤菜(ふじな)の名とともに春の季語として、使われます。

ドクゼリ(毒芹)_Cicuta virosa

2005年03月15日 | 野草_サ-タ
別名:オオゼリ(大芹)
セリ科
開花時期:6月~7月

水辺の湿ったところに群生する多年草です。葉は2回羽状複葉です。食用とされるセリに似ているのですが有毒なので注意。全体的にセリ(芹)よりも大きく、セリ特有の香気を持たないので区別できると思います。