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FLOWER PHOTOGRAPH

お 花 の フ ォ ト グ ラ フ + α

チカラシバ(力芝)_Pennisetum alopecuroides

2005年03月25日 | 野草_サ-タ
別名:道芝(みちしば)=道ばたに生える大きな芝の意味
イネ科チカラシバ属
開花時期:8月~11月

草地に生え、初秋のころ、ブラシのような花穂をつける。道端などにあるありふれた雑草で、手入れの悪い芝生に群生していたりする。引き抜くのが容易でないので、この名前がついた。葉は固く、線形。

 立ち易(かわ)り 古き都と なりぬれば 道のしば草 長く生(お)ひにけり   万葉集(作者不詳)

ジュズダマ(数珠玉)_Coix lacryma-jobi

2005年03月25日 | 野草_サ-タ
別名:唐麦(とうむぎ)
名前の由来:連なっているので数珠玉のようにして遊べるのが名前の由来、ずずことも読む
イネ科ジュズダマ属、多年草
開花時期:7月~10月

熱帯アジア原産。稲の伝播とともに食用作物として渡来した。水辺や荒地に生える、帰化植物。秋に実がなる。

ススキ(薄)_Miscanthus sinensis pt.2

2005年03月24日 | 野草_サ-タ
 秋の野の 美草(みくさ)刈りふき 宿れりし 宇治の京(みやこ)の 仮いおし思ほゆ   額田王、万葉集
   [美草=薄]

 人皆は 萩を秋といふ よし我は 尾花が末(うれ)を 秋とは言はむ    万葉集

 狐火の 燃(もえ)つくばかり 枯尾花(かれおばな)     与謝蕪村

 山は暮れて 野は黄昏(たそがれ)の芒(すすき)かな     与謝蕪村

ススキ(薄)_Miscanthus sinensis

2005年03月24日 | 野草_サ-タ
【 秋 の 七 草 の 一 つ 】

別名:オバナ(尾花)、カヤ(萱)
イネ科ススキ属
開花時期:8月~10月
花言葉:勢力、隠退、悔いなき青春、心が通じる、勢力、生命力、憂い、なびく心

中秋の名月には収穫物と一緒に供えられるが収穫物を悪霊から守り、翌年の豊作を祈願する意味がある。

ツユクサ(露草)_Commelina communis

2005年03月22日 | 野草_サ-タ
名前の由来:露を帯びた草から来ています
ツユクサ科ツユクサ属
開花時期:6月~9月
花言葉:小夜曲、尊敬、わずかな楽しみ

道端や草地に生える一年草
朝露を受けて咲き始め、午後になるとしぼんでしまいます。雑草っぽいが美しい青色の花で、花は3枚、うち2枚は青で大きく、残り1枚は白で小さい。ちなみに若い葉や花は茹でて食べられるそうです。
染め物の下絵を描く時に、この花の色素を使うそうです。

 ※別名が、こんなにつけられています。
  蛍草(ほたるぐさ)蛍を飼うとき籠に入れるから。
  藍花(あいばな)
  青花(あおばな)_花で布を染めたから。
  移草(うつしぐさ)
  月草(つきくさ)_青色の花で紙や布をつき染めた。今でも京都の友禅の下絵に使われているそうです。
  縹草(はなだぐさ)
  帽子(花ぼうしばな)_花を包んでいる苞(ほう)の形から。


 朝露に 咲きすさびたる 鴨頭草(つきくさ)の 日暮るるなへに 消(け)ぬべく思ほゆ
   万葉集   [鴨頭草=露草]

 月草に 衣は摺(す)らむ 朝露に 濡れての後(のち)は 移ろひぬとも
   万葉集

《 青花の紙 》
 昔、琵琶湖の南の木川(きのかわ)という村に、きよという娘が病気の母親と住んでいました。きよは病気の母に白米の粥をたくさん食べさせてあげたいと思っていましたが、朝早くから夜遅くまで働いても、暮らしは貧しいままでした。
 ある夜、きよの夢に観音様が現れて言いました。
「朝早く草津川の一本松に行きなさい。木の箱にお米が入っているので、その日に食べる分だけのお米を持って帰りなさい。」
翌朝、きよが一本松に行ってみると、観音様のお告げの通り、お米の入った木箱が置いてありました。きよは観音様に感謝し、両手にひとすくいのお米を持って帰りました。
 それから毎朝きよは一本松に出かけていきましたが、一月ほど経った頃、つい魔がさして何日分かまとめて袋に入れて帰りました。すると、翌朝は木箱にはお米でなく黒い粒が入っていました。きよは自分の欲を恥じ、観音様に謝って許しをこい、心を入れかえてよく働き、困っている人をすすんで助けるようになりました。
 すると、ある夜、きよの夢に再び観音様が現れて言いました。
「黒い粒は花の種です。畑にまきなさい。夏に青い花が咲くので、花びらの汁を和紙にしみこませなさい。きっと役に立つでしょう。」
きよは観音様のお告げ通りにし、たくさんの青花の紙をつくりました。秋になると、京の友禅問屋の人が友禅染の下絵用に青花の紙を高い値で買ってくれたので、きよは母親のために薬も買えるようになりました。また、村人達も、きよから種をもらって青花を育てるようになりました。     [滋賀県草津市の伝説]