はじめまして、猫の「ミーコ」です。
.
6年前の寒い日の夜、、この家の美穂ちゃんが、
友達の家に遊びに行っていた。
.
庭に置き去りにされた私を、
コートのポケットに入れて、連れて帰ってくれたの。
.
玄関を入るなり、
何も言わずにジッと立っている彼女を見て、
美穂ちゃんのお母さん
が、「どしたんなんかあったん。」「どしたん。」
「お父さん、美穂がおかしいよ。」と
不安そうに話しかけた。
.
美穂ちゃんは、何も言わずに、
当分立っていた。
.
お母さんが、猫が嫌いだし、
狭い家で猫を飼うなんて、
ぜったい駄目だと知ってたから。
.
やっと、ポケットからちっちゃなの私を出し、
黙ってお母さんを見ていました。
.
お母さんは、
「この家では、飼えんよ。狭いし庭も無いしね。」
.
「毛布にくるんで、元の所に置いておいでよ。」と
言っていた。
.
ずっと、黙ってた彼女は、
「ほいじゃ、寒いのにこの猫は死んでいいんじゃね。
死ねって事よね。」と言った。
.
泣きながら2階の自分の部屋に、
私と一緒に行きました。
.
3日間、よそにやられないように、
部屋に鍵をかけて会社に行った。
.
ご飯、トイレも用意してくれ、
早く帰っては面倒を見てくれた。
.
出会った当日に、
必要なものは全部用意して帰ってくれていたよだ。
.
その後、鍵を掛けないで、
会社に行くようになり、
お母さん、お父さんが入って来るようになった。
.
初めは、猫は嫌いだと言っていたのに、
一緒に住むんだったら、
仲良くして可愛いがらんにゃいけんね。
と言って、可愛がってくれました。
.
あれから8年、いろんな事があり、
美穂ちゃんも、結婚して出産、
男の子のお母さんになった。
.
時々、美穂ちゃん家族、
お兄ちゃんの修ちゃん家族が、帰って来る。
.
いつも一緒にいないせいか、
家の中ばかりで、人に余り会わないせいか、
家以外の人を、警戒するようになっちゃった。
.
時間が経ったら大丈夫なんだけどね。
.
みんなの様子は、
タンスの上からちゃーんと見てるよ。
.
私は、 生まれたときから、
泌尿器系の病気があるので、
中調子動物病院でお世話になっている。
.
先生も受付のおねえさんも、とっても優しいよ。
.
今は、美穂ちゃんのお陰で、
毎日幸せに暮らしています。
.
猫嫌いだったはずのお母さんも、
今では猫だーい好きで、
猫グッズがたくさんある。
.
「いつも、ミーコのお陰で楽しく暮らせるし、
良い事ばっかりあるよ。」
.
「ずっと元気で、一緒に暮らそうね。」と
言ってくれます 。
.
これからも、この家で、
ずっと元気に過ごせますように祈っています。
.
よろしくね。ニャーオ!!
・
池坊いけばな明田眞子教室