葵から菊へ&東京の戦争遺跡を歩く会The Tokyo War Memorial Walkers

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所沢「平和のための戦争展」13日まで

2017年08月12日 | 歴史探訪その他
昨日は「2017所沢平和のための戦争展」を見学してきました。
「アジアの人々の被害」展示コーナーがありましたので南典男弁護士も説明員として参加されていました。

今年で30回となる戦争展ですが、所沢市役所という公的施設で開かれることは所沢基地返還運動という市民的平和運動が基盤にあることを実感しました。
夏休みなので「自由研究」のために小学生の親子連れ、高校生の集団が多く見学していましたが、埼玉県内の教職員組合活動が反映していると思われます。

広島原爆ドームを描いた油彩画が何点も展示されていました。また多摩湖と狭山湖は所沢市内であり、太平洋戦争末期に高射砲陣地がつくられ、B29、F6ファントム艦載機、P51マスタングの爆撃と機銃掃射による死傷者被害がありました。

敢えて問題点を指摘するならば、「兵器オタク」「軍事オタク」の方がいないのでしょうか、軍事史面からの写真と資料が不足していました。
例えば、「戦争にねらわれた水がめ」の説明リーフには

戦時中の1943年、山口貯水池防衛のため陸軍東部1902部隊(森隊)が6門を貯水池南岸の高台に設置。貯水池も樹木を植えたイカダを湖上に浮べ、貯水塔、地形等を偽装しました。
1945年4月4日午前1時から4時までB29が90機来襲。焼夷弾、500kg、250kgの爆弾を50発投下。山口の川辺、高橋付近で洋品・雑貨を扱っていた沢田さんが死亡。4月12日には羽村一村山水路に1トン爆弾が炸裂。5月25日には硫黄島からP51が3機飛し、取水塔付近を機銃掃射。その痕跡が今でもはっきり残っています。6月10日にはB29が250機飛来し、300発投下。7月8日には艦載機が載桟が多数飛来。F6Fの機銃掃射にあい山口部隊の根本四郎一等兵が戦死しています。

と書かれています。
管理人は、靖国神社遊就館内では「空飛ぶ要塞B29爆撃機」「陸軍P51ムスタング戦闘機」「海軍艦載機F4ファントム」の写真パネルで説明をしていますが、この貯水池展示部分にも必要だと感じました。
高射砲の写真も「靖国神社境内にある高射砲」というキャプションでモノクロ写真がありましたが、遊就館大展示場に現物がありますので撮影をしたカラー写真ならば、尚迫力があると思いました。



















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