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毎日新聞皇室スケッチが「元日の夜明け前、天皇陛下が行う儀式とは」で「四方拝」を

2024年01月11日 | 天皇制・皇室問題

毎日新聞皇室スケッチが「国の安寧や幸せを祈る 元日の夜明け前、天皇陛下が行う儀式とは」で「四方拝」を報道しています。

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天皇陛下の新年は、祈りの儀式から始まった。皇居の奥深くで一人、国の安寧と国民の幸せなどを祈願される宮中祭祀(さいし)「四方拝(しほうはい)」だ。宮内庁は皇室の私的な活動として公開していない。元日に皇室で行われる儀式を探った。

関係者によると、四方拝では開始の約1時間前、陛下が住まいの御所から車で宮中三殿の北側にある綾綺殿(りょうきでん)に入り、天皇専用の装束の黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)に着替える。その後、祭祀を担当する私的職員の掌典(しょうてん)長の先導で神嘉殿の庭にある御遥拝(ごようはい)所に入る。(傍線は管理人)

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宮内庁担当の高島博之記者は「私的な活動」、「私的職員」と何故書いたのでしょうか。

管理人は、靖国神社・遊就館内の展示室「招魂齋庭」の展示「戦歿者合祀名簿」に、次の記述があることに注目していました。

靖国神社への合祀に当たっては、天皇陛下のお手許に必ず戦歿者名簿が天覧に供された。(略)戦歿者名簿は今に至るまで必ず天皇陛下の叡慮を受けているのである。

よって、靖国神社が宮内庁へ戦歿者名簿を届けていると考えて情報公開請求をしました。しかし、宮内庁から「天皇の賞典行事関係は、宮内庁会計課として知ることが出来ないので不開示とする」と電話がありました。しかし偶々「勅使参考」の勅裁社については賞典職からの文書があるので開示すると言われましたので、宮内庁で開示文書を受領しました。2022年2月13日投稿記事『雪に煙る宮内庁の建物は「象徴天皇制」そのものだ

靖国神社等の勅裁社への勅使参向する掌典職は国家行政機関たる宮内庁の組織とは別の内廷の組織で,皇室の祭祀のことをつかさどっています。掌典長の統括の下に掌典次長・掌典・内掌典などが置かれています。 

宮中祭祀

主要祭儀一覧

皇室の経済

ここから見えてくるのは、憲法に規定されている「国事行為」よりも「宮中祭祀」に於ける「天皇制」の本質だと考えています。毎日新聞高島博之記者も何か気が付いているかも・・・・。

宮中三殿、右から神殿、賢所、皇霊殿、左奥に新嘗祭の行われる神嘉殿

(了)

 

 

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