Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

せともの屋

2012年08月24日 00時00分56秒 | 美術館・博物館etc.
夏季特別展「京三条せともの屋町」 茶道資料館 サイト ※9月17日(月・祝)まで



京都市考古資料館から徒歩で移動。
9時半より少し早く到着したら、入口の自動ドアがまだ開かない。
うらしめげに上の看板を見上げた。


へぇ~。
正確には「裏千家センター」であり「茶道総合資料館」だったのね~。
と、感心ししてしまった。

さて、展覧会。
平成元年に京都の三条柳馬場あたりで発掘された桃山時代の陶器(織部・志野・信楽・伊賀…)。
これらの茶陶が平成24年(←今年だっ)の京都市指定文化財に指定されたことで、
今回は改めて、桃山時代の茶陶を見直してみましょうー。

という展覧会。
京都市考古資料館の展示「ひょうげた器」との連動開催ととなっている。→こちら

あちらが400年間の長きに渡って、地中に埋まっていたままの器なら、
こちらは400年間、茶人によって受け継がれて、使われきた器群たち。

という感じかな。

流行らなくなったデザインでも「面白い」と感じて、所蔵されてきた事実もまた興味深い。

以前見た覚えがある信楽の一重口水指「老松」(銘が玄々斎がつけた)もこういう切り口で鑑賞すると面白い。
他にも益田鈍翁が旧蔵していた徳利とか、瀬戸春慶の内海茶入とかよかった。

二階には「せともの屋」の遺跡から出土した陶器群がどっさり。

やはり、今回は茶道具として愛でてきた有り難い道具よりも、銘なき出土品の方が見応えがあったな。

ところで、所蔵品の記載がほとんどなかったけど、それは裏千家が持ち主ということ?

なんて、ことを考えながら、呈茶席へ。

呈茶席の点茶盤も夏の道具組みで涼しげ。

(イタリアで活躍中の日本人作家のガラス作品。
 中に金箔と銀箔が散らしてあって、キレイだった)

お菓子も涼しげ。


茶道資料館へ行ったら、裏千家の兜門へは自然と足が向く。


平成茶室も随分できてきたものだ。


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2012年2月 新春展「新春の取り合わせ」
2011年10月 肥後松井家の名品「武家と茶」
2011年8月「鵬雲斎千玄室の茶」(後期)
2011年5月「鵬雲斎千玄室の茶」(前期)
2011年2月「近代茶道の先駆者 玄々斎と又日庵 」
2010年11月「東京国立博物館蔵 広田不孤斎コレクション 茶の湯の名品」
2010年9月「千家茶道の継承 裏千家十三代 圓能斎鉄中宗室」
2010年5月「茶書にみる茶の湯の歴史」
2009年11月「わび茶の誕生-珠光から利休まで-」
2009年3月「春に笑む
2008年10月「鎌倉時代の喫茶文化」
2008年8月「涼を求めて 染付磁器の魅力」
2007年11月「千宗旦」

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1 コメント

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こんばんわ~ ()
2012-08-19 01:14:04
うちの本家に玄々斎と又妙斎の額あった…本家の茶室が又妙斎の本に載ってた。。
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